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4章 デユーカに迫る惑星最強殺戮兵器
14話 美しい世界だけを見ていたい。
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『空軍基地・周辺』
両側のアローン兵は、まるで恋人の様に、
デューカに頬をよせた。
恐るべきアローン兵達に、
両脇から腕を組まれたデューカの心は凍えた。
「デューカ、久しぶり。」
懐かしく優しい声が聞こえた。
その声が、ソフィーの声だとすぐに分かった。
最後に、ソフィーの声を聴けて良かった。
思考回路の半導体が、最後に聞かせてくれたのか、
半導体のくせに、粋な事をする・・・
「生きてたんだね」
ソフィーの声は続いた。
「?」
デューカは、辺りを見渡した。
周りにはアローン兵しか、見当たらなかった。
デューカは漠然としない不安と、意味不明な微かな嬉しさを感じた。
そして、アローン兵に抱き着かれながら、地下鉄遺跡に連行された。
『首都郊外・地下鉄遺跡』
青い視野レンズの参謀兵は、どこかで見つけてきた、
綺麗な青色の瓶を眺めていた。
地下鉄遺跡に差し込む日光が、青色の瓶を綺麗に輝かせていた。
参謀兵の青い視野レンズとは、対照的な青い光を放っていた。
青色の瓶には
『美しい世界だけを見ていたい』
と印されていた。遠い昔のウイスキーの瓶だろう。
参謀は気にいったのか、キヨスクの店の棚に並べた。
空の瓶だが、とりあえず5000年ぶりに商品が並んだ。
参謀は、キヨスクの店内に座るソフィーの横に座った。
地下鉄の廃墟のキヨスクに、
商品を並べて店番をする2機のアンドロイド。
ちょっと不思議な光景だ。
「あの者、如何なさるおつもりで?」
青い視野レンズの参謀の声が、地下鉄遺跡後のに響いた。
「まだ、解らない。とにかく今は、会いたい。」
物音1つしない地下鉄の遺跡後に、
空軍基地周辺にいるアローン兵から、映像が送られてきた。
思考回路に、銀髪のアンドロイドが映った。
ソフィーは微かに笑うと、「銀髪のアンドロイドを捕らえよ!」と命じた。
空軍基地周辺にいたアローン兵が、
銀髪のアンドロイドの退路を素早く塞いだ上で、一気に取り囲んだ。
銀髪のアンドロイドは、アローン兵相手に、抵抗を試みた。
「アローン兵相手に、あいつバカなの?」
アローン兵は、難なく銀髪のアンドロイドを取り押さえると、
参謀兵の操るアローン兵が、発信機の類を破壊した。
これほど恐怖に怯える銀髪のアンドロイドを見たのは、初めてだ。
「思わぬ漁夫の利。」
ソフィーは、アローン兵が笑顔の意味を理解できないと解りつつも、
アローン兵達に笑顔のイメージを送った。
『大気圏外』
人類を乗せた宇宙船に、空軍の衛星がゆっくりと近づいてきていた。
少女は不安げに、その衛星を見つめた。
つづく
いつも読んで頂き、ありがとうございます。
毎週、日曜日更新です O(≧∇≦)O イエイ!!
両側のアローン兵は、まるで恋人の様に、
デューカに頬をよせた。
恐るべきアローン兵達に、
両脇から腕を組まれたデューカの心は凍えた。
「デューカ、久しぶり。」
懐かしく優しい声が聞こえた。
その声が、ソフィーの声だとすぐに分かった。
最後に、ソフィーの声を聴けて良かった。
思考回路の半導体が、最後に聞かせてくれたのか、
半導体のくせに、粋な事をする・・・
「生きてたんだね」
ソフィーの声は続いた。
「?」
デューカは、辺りを見渡した。
周りにはアローン兵しか、見当たらなかった。
デューカは漠然としない不安と、意味不明な微かな嬉しさを感じた。
そして、アローン兵に抱き着かれながら、地下鉄遺跡に連行された。
『首都郊外・地下鉄遺跡』
青い視野レンズの参謀兵は、どこかで見つけてきた、
綺麗な青色の瓶を眺めていた。
地下鉄遺跡に差し込む日光が、青色の瓶を綺麗に輝かせていた。
参謀兵の青い視野レンズとは、対照的な青い光を放っていた。
青色の瓶には
『美しい世界だけを見ていたい』
と印されていた。遠い昔のウイスキーの瓶だろう。
参謀は気にいったのか、キヨスクの店の棚に並べた。
空の瓶だが、とりあえず5000年ぶりに商品が並んだ。
参謀は、キヨスクの店内に座るソフィーの横に座った。
地下鉄の廃墟のキヨスクに、
商品を並べて店番をする2機のアンドロイド。
ちょっと不思議な光景だ。
「あの者、如何なさるおつもりで?」
青い視野レンズの参謀の声が、地下鉄遺跡後のに響いた。
「まだ、解らない。とにかく今は、会いたい。」
物音1つしない地下鉄の遺跡後に、
空軍基地周辺にいるアローン兵から、映像が送られてきた。
思考回路に、銀髪のアンドロイドが映った。
ソフィーは微かに笑うと、「銀髪のアンドロイドを捕らえよ!」と命じた。
空軍基地周辺にいたアローン兵が、
銀髪のアンドロイドの退路を素早く塞いだ上で、一気に取り囲んだ。
銀髪のアンドロイドは、アローン兵相手に、抵抗を試みた。
「アローン兵相手に、あいつバカなの?」
アローン兵は、難なく銀髪のアンドロイドを取り押さえると、
参謀兵の操るアローン兵が、発信機の類を破壊した。
これほど恐怖に怯える銀髪のアンドロイドを見たのは、初めてだ。
「思わぬ漁夫の利。」
ソフィーは、アローン兵が笑顔の意味を理解できないと解りつつも、
アローン兵達に笑顔のイメージを送った。
『大気圏外』
人類を乗せた宇宙船に、空軍の衛星がゆっくりと近づいてきていた。
少女は不安げに、その衛星を見つめた。
つづく
いつも読んで頂き、ありがとうございます。
毎週、日曜日更新です O(≧∇≦)O イエイ!!
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