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3章 ラッキーボーイのデューカくん

15話 人類の少女

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ソフィーは工兵に、アローン兵がかぶっている兜の様な、
セラミック製のヘルメットを進められた。

それは一般のアンドロイドたちが恐れる、
アローン兵の象徴的な黒い兜だった。

ソフィーは少しの躊躇した。

この惑星のアンドロイドたちに、
恐れられる存在になりつつあることを感じるたからだ。

「アンドロイドたちに取って命綱の発電所を爆破し、
英雄カーン少佐を消去させた、テロリストの頭目。」

・・・とは言え、

記憶装置のブラックボックスのカーボン素材が露出しているのは、
やはり心もとなかった。

ソフィーは仕方なく黒い兜を受け取ると、自ら装着した。
黒い兜は、新品の電化製品の匂いがした。

少しだけ参謀兵が嬉しそうにしたような気がした。



『首都・評議会議長室』


議長は自らの執務室で、巨大なモニターを眺めていた。
そこには、人類に似た生命体を乗せた宇宙船内の、
一般公開されていない映像部分が流されていた。

映像には交渉に当たった内務省担当官と宇宙港の公安職員、
そして宇宙船側の代表らしき10代後半と思われる少女が、映し出された。

彼女は内務省担当官相手に、礼儀正しく受け答えをしていた。
その姿は、文化の違いがあるにしても、到底野蛮には見えなかった。

「忌まわしい連中め。議会や教会の圧力が無ければ、
公の場で瞬く間にこの惑星から消してやるものを。」

秘書に促されて、内務省特殊部隊隊長ハミルが議長室に入ってきた。

「ハミル・・・私が何を望んでいるか・・解るな?」

「はい」

「では、以上だ」


つづく ☆彡


いつも読んで頂き、ありがとうございます。
次回は、日曜日更新です。O(≧∇≦)O イエイ!!


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