28 / 243
2章 退化する世界の中で・・・
8話 美しい生き様、そして死に様・・・。
しおりを挟む
銀髪のアンドロイドが運転する、鉱物資源運搬用のトラックは、
静かな森を駆け抜けるように走っていた。
「正義の名の下に、正義を実行する。甘美な言葉だとは思いませんか?」
とコーリーはアレムに言った。
アレムは「何を言うか?」と言う目でコーリーを見ただけで、何も答えなかった。
「ほとんどのまともな民衆は、
正義の名の下に、正義を実行したがっています。
しかし、彼らにはその力も勇気も、
そして、正義と言う名も彼らには与えられてはいません。
そんな彼らを動かすなんて事は、簡単な事でした。
私は彼らに不足している、
力と正義、簡単に言うと武器と創造主人類という名の正義を与えた。
それらを手に入れた彼らは、日常ではありえない、
破壊行為を何のためらいも無くこなしてくれました。
その表情はまるで自分達に酔いしれているかの様でした。
見ものでしたよ。」
コーリーは満足げに笑った。
そのコーリーを記憶装置の奥で失笑しながらアレムは、
「あなたは何をしようとしているのですか?」
「私はあなたと同じ、あの人類に似た生命体を、
この星から追放させたくないだけです。」
とまじめな表情で答えた。
しかし、アレムにはまじめに答えているようには見えなかった。
アレムの視線を無視してコーリーは続けた
「発電所が爆破された以上、電力を使っての交渉が出来なくなりました。
今は、新たな策を考えましょう。」
「あの者達はどうするのです?。」
「あの者達・・・ですか。
それについても新たな策を考えましょう。」
カラーライズで、
突如テロリストになってしまった反政府組織サインの幹部たちは、
戸惑い、そして途方にくれていた。
「俺達は正しかったのか?」
そんな幹部たちの思考とは違い、
ソフィーだけは自身の行為に酔いしれていた。
「美しい生き様、そして死に様・・・。」
つづく
いつも読んで頂き、ありがとうございます。
次回は、日曜日更新です O(≧∇≦)O イエイ!!
静かな森を駆け抜けるように走っていた。
「正義の名の下に、正義を実行する。甘美な言葉だとは思いませんか?」
とコーリーはアレムに言った。
アレムは「何を言うか?」と言う目でコーリーを見ただけで、何も答えなかった。
「ほとんどのまともな民衆は、
正義の名の下に、正義を実行したがっています。
しかし、彼らにはその力も勇気も、
そして、正義と言う名も彼らには与えられてはいません。
そんな彼らを動かすなんて事は、簡単な事でした。
私は彼らに不足している、
力と正義、簡単に言うと武器と創造主人類という名の正義を与えた。
それらを手に入れた彼らは、日常ではありえない、
破壊行為を何のためらいも無くこなしてくれました。
その表情はまるで自分達に酔いしれているかの様でした。
見ものでしたよ。」
コーリーは満足げに笑った。
そのコーリーを記憶装置の奥で失笑しながらアレムは、
「あなたは何をしようとしているのですか?」
「私はあなたと同じ、あの人類に似た生命体を、
この星から追放させたくないだけです。」
とまじめな表情で答えた。
しかし、アレムにはまじめに答えているようには見えなかった。
アレムの視線を無視してコーリーは続けた
「発電所が爆破された以上、電力を使っての交渉が出来なくなりました。
今は、新たな策を考えましょう。」
「あの者達はどうするのです?。」
「あの者達・・・ですか。
それについても新たな策を考えましょう。」
カラーライズで、
突如テロリストになってしまった反政府組織サインの幹部たちは、
戸惑い、そして途方にくれていた。
「俺達は正しかったのか?」
そんな幹部たちの思考とは違い、
ソフィーだけは自身の行為に酔いしれていた。
「美しい生き様、そして死に様・・・。」
つづく
いつも読んで頂き、ありがとうございます。
次回は、日曜日更新です O(≧∇≦)O イエイ!!
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説



どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる