思惟ちゃんと式神的な巨大ロボット

健野屋文乃(たけのやふみの)

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4章 シルスの冒険

15話 思惟少将閣下専用鬼

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広い格納庫には、
式神の修理用ハンガーが30近く並んでいた。

しかし、そこに収容されている式神はなく、
ニッキ―の目の前に1鬼存在するだけだった。


「男の子はみんな『最終決戦だ!』って、
みんな遠征に連れて行かれてしまったの」

思惟専用式神のメカニックの少女は言った。

思惟と同じ年ぐらいの少女は、
作業着のつなぎを可愛く着こなしていた。

そしてニッキ―の目の前には、巨大ロボットの様な、
黄金の甲冑を纏った神将級式神が聳えていた。

「これが私の式神?」

ニッキ―は、黄金の甲冑を纏った神将級式神を見上げた。
妖精サイズのニッキ―が見上げると、巨大ロボットの様だ。

「はい、思惟少将閣下専用鬼です」

「黄金って目立ち過ぎだと思うんですが・・」

「黄金には、式神と意思の疎通がしやすくなる性質があります。
貴人型には、必須な要素です」

「そうなんだ」

「金メッキではなく、黄金のインゴットで出来てます。
黄金の装甲自体が、通信用アンテナを兼ねてします。」

メカニックの少女は自慢げに言った。


金塊ぶら下げて、戦っているようなものだ。
ニッキ―は、ついお値段を想像した。


黄金の甲冑はキラキラ輝いていた。

ステレスとか言われる時代に、
この輝きは戦術的に、どうなんだろう。

ステレス性ゼロじゃん。

みんな私はここよ!私を見て!
と言っている様なもんじゃん。

戦場でそんな事叫んでいる奴は、確実に即死じゃん。



つづく 毎週、日曜日更新です((((( ( (ヽ(;^0^)/
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