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4章 シルスの冒険
12話 神将級燎、最終奥義
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「工兵隊総員退去完了!」
コックピット内に、
姫様のお気に入りの少年の声が響いた。
姫様は、やはりにやけた。
にやけたまま姫様は、
「見てて思惟ちゃん、あたしの戦いを!」
「うん」
神将級式神の燎は、刀を威勢よく振り回した。
しかし、式神・燎は神将級を名乗っているにも関わらず、
身体は怖気づいていた。
じりじりと後ずさりする神将級燎に、
「実は、こいつ弱いんじゃない?」と、
疑念を持ち始めた敵兵の雰囲気が伝わった。
対神将級の斧を持った敵兵が、
突っ込んできた。
神将級式神の燎は、刀で防いだ・・・様に見えたが、
コックピットが衝撃で揺れた。
多分・・・もろに直撃を受けたっぽい。
「このー!この子はお前らと違って、
繊細な子なんじゃー」
目に怒りを込めた姫様が深く呼吸をした後、
「お前ら絶対許さない・・・・
神将級燎、最終奥義・・・ついに発動」
「最終奥義?」
「最終奥義!他力本願!」
「えっ!?」
姫様が叫ぶと、コックピット内は、
眩い閃光と大きな爆発音に満たされた。
モニターが、回復すると神将級燎は、仰向けに空を眺めていた。
起き上がると、
そこには爆風にやられた敵兵の屍が転がっていた。
「工兵隊が緻密に仕掛けた浮遊機雷と地雷が一斉に爆発したの
あたしたちは、浮遊機雷が確実な場所に、
静かに移動するまでの時間稼ぎをしただけよ」
姫様は説明した。
上空に、爆発寸前に退避していた有翼武者姿のむつみが、
天使のように舞い降りてくるのが見えた。
「他力本願・・・ですか」
ニッキ―の呟きに、姫様は、
「神輿に担がれた者はね、
神輿の上で楽しげに騒いでいればいいの。
それ以上の事は、あたしには出来ないし・・・」
つづく 毎週、日曜日更新です (@^-゜@)v ヨロシクネ♪
コックピット内に、
姫様のお気に入りの少年の声が響いた。
姫様は、やはりにやけた。
にやけたまま姫様は、
「見てて思惟ちゃん、あたしの戦いを!」
「うん」
神将級式神の燎は、刀を威勢よく振り回した。
しかし、式神・燎は神将級を名乗っているにも関わらず、
身体は怖気づいていた。
じりじりと後ずさりする神将級燎に、
「実は、こいつ弱いんじゃない?」と、
疑念を持ち始めた敵兵の雰囲気が伝わった。
対神将級の斧を持った敵兵が、
突っ込んできた。
神将級式神の燎は、刀で防いだ・・・様に見えたが、
コックピットが衝撃で揺れた。
多分・・・もろに直撃を受けたっぽい。
「このー!この子はお前らと違って、
繊細な子なんじゃー」
目に怒りを込めた姫様が深く呼吸をした後、
「お前ら絶対許さない・・・・
神将級燎、最終奥義・・・ついに発動」
「最終奥義?」
「最終奥義!他力本願!」
「えっ!?」
姫様が叫ぶと、コックピット内は、
眩い閃光と大きな爆発音に満たされた。
モニターが、回復すると神将級燎は、仰向けに空を眺めていた。
起き上がると、
そこには爆風にやられた敵兵の屍が転がっていた。
「工兵隊が緻密に仕掛けた浮遊機雷と地雷が一斉に爆発したの
あたしたちは、浮遊機雷が確実な場所に、
静かに移動するまでの時間稼ぎをしただけよ」
姫様は説明した。
上空に、爆発寸前に退避していた有翼武者姿のむつみが、
天使のように舞い降りてくるのが見えた。
「他力本願・・・ですか」
ニッキ―の呟きに、姫様は、
「神輿に担がれた者はね、
神輿の上で楽しげに騒いでいればいいの。
それ以上の事は、あたしには出来ないし・・・」
つづく 毎週、日曜日更新です (@^-゜@)v ヨロシクネ♪
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