思惟ちゃんと式神的な巨大ロボット

健野屋文乃(たけのやふみの)

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4章 シルスの冒険

6話 赤い絨毯の上を・・・

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お城の方から、黒と白の鳥の足元まで、
赤い絨毯が伸びてきて、
楽団らしき妖精たちが、城から出てきた。

「うわっー、そういうの苦手なんですが・・・」

思惟としても、12人になっても、
日陰で生きてきたのに・・・

とりあえず、黒と白の鳥の背から飛び降りた。
すると、妖精の楽団が金管楽器を演奏し始め、

「少将閣下お待ちしておりました。」
と、イケメンな顔立ちの将校が、膝をついて出迎えた。
声は少女の声だったから、多分少女なのだろう。

顔立ちや雰囲気から、
きっと親衛隊の様な存在なのかも知れない。

「姫様がお待ちしております。ご案内致します。」

少年のような少女の将校が言った。

赤い絨毯の両サイドには、
姫様の親衛隊らしい少女の将校たちが、整列していた。
地上で言うと、中高生と言った年齢ぐらいの子ばかりだ。

地上と妖精世界とは、年齢の感覚に違いが、
あるのかも知れないが、大人とは言えない。

さらに、平均値の思惟とは、
レベルが違う可愛い少女たちばかりだ。
そして、みんな凛々しい戦士の目をしていた。

さて・・・この視線の中、
赤い絨毯の上を進めって事なんだろう。

こんなの中学の卒業式以来だ。
だいぶ雰囲気は違うが・・・

こんな時、どんな顔をすれば良いんだろう?
なんか少将閣下とか言われてるし・・・
少将ぽい表情って?

他の思惟なら、もっと上手くやれるはずだけど・・・

結局、ちょっとうつむき加減に、赤い絨毯を歩く以外なかった。
それもかなり顔を赤らめて・・・

「最悪だ・・・」



つづく 


毎週日曜日に更新です♪



思惟たち ヽ(*'0'*)ツ
思惟オリジナル(15)  旅館の女将修行中
12人の思惟たち
 

【チーム・北の島】
α           ちょっとアホっぽい。弄られキャラ。
β           賢そうな子。
璃琥(りく)       高跳び少女。
女将のあみちゃん           大人びた出来る少女。
 
【チーム・南の島】
ニッキ―        デジカメ少女。日記を記す。
裸族(すっぽんちゃん) コテカを装着した少女。
汎都            パントマイムが得意
舞夢            パントマイムが得意
 
【チーム・西の島】
ちーず         兄の狼図を嫁にしたい少女。
φ            初恋の少年を忘れられない。人形使い。
Ψ            惣菜買い出し担当。お金の管理を担当。
Ω                               すべてを知る思惟。

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