思惟ちゃんと式神的な巨大ロボット

健野屋文乃(たけのやふみの)

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4章 シルスの冒険

4話 みたらし団子とレモンティー

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みたらし団子のタレが一滴、したたり落ちた。
その雫は、妖精の地下世界に、
高層タワーの様にそびえ立つ巨木から、
黄金色に輝きながら、地上へと落ちていった。

それは食欲が後押しをした行為だったのかも知れない。

みたらし団子の香ばしいタレの香り。
そして、ちょうどよいこげ具合。
さらに、団子のもちもち感。

旅館の娘と言う職業柄?
和菓子には、かなり親しんできたが、
こんなに食べたいと思える、
みたらし団子に出会ったのは、
初めてだった。

しかたないよね。

ニッキ―は自分に言い聞かせ、
みたらし団子の串を掴んだ。

いつもと違うのは、
このみたらし団子に意思があり、
神将級式神であると言う事だった。

式神なんて食べて大丈夫なの?
一抹の不安を押しのけて、
ニッキ―は、深呼吸をして、みたらし団子を口に入れた。

おおお!

その美味しさに、心の中で叫んだ。
違う。今まで感じたこととは、違う何か!

みたらし団子全部が胃に収まり、
ニッキ―は、自分の体内に意識を集中した。

身体の中で、何かが書き換えられている気がした。

実際に、何かが書き換えれれたぽい・・・・

紅茶にレモンを入れて、レモンティーに変わった位の、
変化はあったと思われる。


つづく

更新は、毎週日曜日です。(≧∀≦)♪

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