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2章 分身の術?
16話 ブリキの箱の中で・・・
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エレベーター自体が遅いのか、
遥か地下まで降りているのか、
感覚的に長い時間に感じられる。
「私たちに、エレベーターを動かす手段がない。
主導権は向こう側・・・」
ニッキ―は呟くと、
エレベータの壁に寄りかかりながら考えた。
裸族の思惟は、床に座り込んで、
コテカを外し、悦に入った表情で眺めていた。
キス魔の2人は、裸族の思惟の両側から、
抱きついていて、愛を囁いていた。
エレベーターの室内の壁は、
ブリキの様な材質で出来ていた。
まるで大きなブリキの箱に入れられた気分だ。
思惟オリジナルは、お洒落な雑貨屋さんで、
ブリキの箱を買って、その中に宝物をしまっていた。
さらに、この旅館の主は代々、
ブリキのおもちゃのコレクターとして有名で、
旅館の一室には、ブリキのおもちゃ博物館があった。
ブリキには、色々縁があった。
地下に着いたら、ノスタルジーな、
ブリキのおもちゃの世界が広がっていたりして・・・
地下の妖精たちにとって私たちは、
どんな存在なんだろう?
地上に住む巨人?
妖精世界を破壊する使徒?
なんか、とんでもない怪獣になった気分だ。
妖精たちはこのエレベータの降下を認識しているはず、
なのに、エレベーターを止めてない。
何かの事情が変わったのか?
あのコテカで扉を開けたから?
どちらにせよ、共存は出来ないからこそ、
妖精たちは地下に住んでる訳だし・・・
キス魔の2人は、ニッキ―の周りにまるで壁があるように、
パントマイムを始めた。
ダンスのセンスは無かったが、こちらは結構上手かった。
それを祝して、ニッキ―は、キス魔の2人から、
パンちゃんマイちゃんと変更して
日記に記すことにした。
パントマイムの壁は、徐々に狭まり、
ニッキ―の息が掛かる程の距離に狭まってきた。
まるで小さな箱に閉じ込められていく気がした。
いや・・・気がしたじゃない。
多分、見えない箱に閉じ込められてしまったみたい・・・
動けない!
動きを止めれたニッキ―の口に、
パンちゃんマイちゃんは、思い存分キスをした。
キス魔の強い欲求が、見えない壁を作り、
私を拘束した?ATフィールド的な?
充分、ニッキ―を堪能した、
キス魔のパンちゃんマイちゃんは
見えない箱を解き、ニッキ―を解放した。
何!今のは?
私・・疲れてるの?
もしかして、人ではない部分の能力?
式神の能力?式神的な要素が現れたの?
パンちゃんマイちゃんは、覚醒したの?
私たちの、人ではない部分が覚醒?
ニッキ―はゾッとした。
どっと疲れたニッキ―に、
「愛してるよ。ニッキ―ちゃん」
とパンちゃんマイちゃんは、囁いた。
多分、敵ではない存在。
多分、味方・・・その存在に、
ニッキ―は、ちょっとだけ、癒された。
つづく
いつも『サンドイッチの数え方』を読んで頂き、
ありがとうございます。m(u_u)m
今話で、2章は終わりです。
3章も、お楽しみに (・ω・)/
思惟たち ヽ(*'0'*)ツ
思惟オリジナル(15) 旅館の女将修行中
12人の思惟たち
【チーム・北の島】
α ちょっとアホっぽい。弄られキャラ。
β 賢そうな子。
璃琥(りく) 高跳び少女。
女将のあみちゃん 大人びた少女。
【チーム・南の島】
ニッキ― デジカメ少女。日記を記す。
裸族 コテカを装着した少女。
キス魔1号 ニッキ―と裸族が大好きな少女。
キス魔2号 キャラは1号と同じ。
【チーム・西の島】
ちーず 兄の狼図を嫁にしたい少女。
〇
〇
〇
遥か地下まで降りているのか、
感覚的に長い時間に感じられる。
「私たちに、エレベーターを動かす手段がない。
主導権は向こう側・・・」
ニッキ―は呟くと、
エレベータの壁に寄りかかりながら考えた。
裸族の思惟は、床に座り込んで、
コテカを外し、悦に入った表情で眺めていた。
キス魔の2人は、裸族の思惟の両側から、
抱きついていて、愛を囁いていた。
エレベーターの室内の壁は、
ブリキの様な材質で出来ていた。
まるで大きなブリキの箱に入れられた気分だ。
思惟オリジナルは、お洒落な雑貨屋さんで、
ブリキの箱を買って、その中に宝物をしまっていた。
さらに、この旅館の主は代々、
ブリキのおもちゃのコレクターとして有名で、
旅館の一室には、ブリキのおもちゃ博物館があった。
ブリキには、色々縁があった。
地下に着いたら、ノスタルジーな、
ブリキのおもちゃの世界が広がっていたりして・・・
地下の妖精たちにとって私たちは、
どんな存在なんだろう?
地上に住む巨人?
妖精世界を破壊する使徒?
なんか、とんでもない怪獣になった気分だ。
妖精たちはこのエレベータの降下を認識しているはず、
なのに、エレベーターを止めてない。
何かの事情が変わったのか?
あのコテカで扉を開けたから?
どちらにせよ、共存は出来ないからこそ、
妖精たちは地下に住んでる訳だし・・・
キス魔の2人は、ニッキ―の周りにまるで壁があるように、
パントマイムを始めた。
ダンスのセンスは無かったが、こちらは結構上手かった。
それを祝して、ニッキ―は、キス魔の2人から、
パンちゃんマイちゃんと変更して
日記に記すことにした。
パントマイムの壁は、徐々に狭まり、
ニッキ―の息が掛かる程の距離に狭まってきた。
まるで小さな箱に閉じ込められていく気がした。
いや・・・気がしたじゃない。
多分、見えない箱に閉じ込められてしまったみたい・・・
動けない!
動きを止めれたニッキ―の口に、
パンちゃんマイちゃんは、思い存分キスをした。
キス魔の強い欲求が、見えない壁を作り、
私を拘束した?ATフィールド的な?
充分、ニッキ―を堪能した、
キス魔のパンちゃんマイちゃんは
見えない箱を解き、ニッキ―を解放した。
何!今のは?
私・・疲れてるの?
もしかして、人ではない部分の能力?
式神の能力?式神的な要素が現れたの?
パンちゃんマイちゃんは、覚醒したの?
私たちの、人ではない部分が覚醒?
ニッキ―はゾッとした。
どっと疲れたニッキ―に、
「愛してるよ。ニッキ―ちゃん」
とパンちゃんマイちゃんは、囁いた。
多分、敵ではない存在。
多分、味方・・・その存在に、
ニッキ―は、ちょっとだけ、癒された。
つづく
いつも『サンドイッチの数え方』を読んで頂き、
ありがとうございます。m(u_u)m
今話で、2章は終わりです。
3章も、お楽しみに (・ω・)/
思惟たち ヽ(*'0'*)ツ
思惟オリジナル(15) 旅館の女将修行中
12人の思惟たち
【チーム・北の島】
α ちょっとアホっぽい。弄られキャラ。
β 賢そうな子。
璃琥(りく) 高跳び少女。
女将のあみちゃん 大人びた少女。
【チーム・南の島】
ニッキ― デジカメ少女。日記を記す。
裸族 コテカを装着した少女。
キス魔1号 ニッキ―と裸族が大好きな少女。
キス魔2号 キャラは1号と同じ。
【チーム・西の島】
ちーず 兄の狼図を嫁にしたい少女。
〇
〇
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