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4章 結社同盟
8話 外から見えない空間
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「グラタンパイが食べたい!」
とあるじが言うので、ぼくはパン屋に走った。
あるじはちょっと食べ過ぎだが、スレンダーな身体を維持しているから、エネルギーは消費しているのだろう。
感じの良いパン屋を出ると、2リットルのお茶とグラタンパイを持って、池の駐車場に向かった。
「あれ?」
停まっているスバル360の車内には誰もいなかった。
あるじがまた拉致られた?!
もしくは、つぐみさんが裏切った?!
ぼくは慌てて駆け寄った。
車内に隠れているとかではなく、本当に誰もいない!
ぼくは周囲を見回した。
怪しい奴だ誰もいなかった。
ぼくが離れて15分ぐらい。
すでに遅かった?
「幸薄過ぎだろう!あるじは!」
そうだラマンさんに連絡しないと!
ぼくが携帯を手にすると、車のドアが開いた。
「家臣くん遅いよ」
その声の主はあるじだった。
「えっ?」
後部座席にはあるじとつぐみさんが、座っていた。
「なぜ?」
つぐみさんは自慢げに、
「これが我がガラパゴス公国の実力だよ。
この窓はね、車内に人がいない様に見せる事が出来るのだよ。少年♪」
光学迷彩の類かな?
技術的には光学迷彩服の方が上だけど。
それよりあるじとつぐみさんの雰囲気だ。
なんか情事の後の様な雰囲気を、醸し出しているのだが。
さらに、あるじが靴下を履いていない!
ぼくが疑いの目を向けると、あるじは、
「違うの、つぐみちゃんと足の匂いを嗅ぎ合っていただけだから!」
「偶然、同じ性癖だったのだ」
つぐみも一緒に言い訳をした。
そう言うとあるじとつぐみさんは、楽しそうにぼくの目の前に足を突き出した。
「いやそう言う性癖はぼくには・・・」
「そこは家臣くん、空気を読もうよ。女の子が恥を忍んで二人して足を突き出してるんだから」
あるじに窘めれれた。
ぼく的には、足を上げた結果、あるじのパンツが見えてる方を窘めたいのだが。
結局ぼうは、あるじとつぐみさんの、足の匂いを嗅がされた。
少しだけ美少女感はあったものの、まあ足の匂いだ。
それからぼくらは外からは見えない状態の車内で、会議を始めた。
外から見えない空間って不思議な気分だ。
「憲兵隊の極秘サーバー内で、警察情報も入手可能なのはきっと極秘だよ」
タブレットを見ながら、あるじは楽しそうに言った。
憲兵隊の極秘サーバーに進入した人工知能忍者苺環は、難なくスワンボートでぶつかった奴の写真を手に入れてきた。
「家臣くん、こいつに見覚えがない?」
タブレットには、真面目そうな男が映し出された。
「あっ、こいつぼくに指示した奴です!
誘拐犯グループの中では良い人だったような」
「猫ちゃん情報で【パターン黒】もこの池に居て、誘拐犯の1人もこの場所にいた。間違いないよね」
あるじはぼくとつぐみさんに、微笑みかけた。
つづく
とあるじが言うので、ぼくはパン屋に走った。
あるじはちょっと食べ過ぎだが、スレンダーな身体を維持しているから、エネルギーは消費しているのだろう。
感じの良いパン屋を出ると、2リットルのお茶とグラタンパイを持って、池の駐車場に向かった。
「あれ?」
停まっているスバル360の車内には誰もいなかった。
あるじがまた拉致られた?!
もしくは、つぐみさんが裏切った?!
ぼくは慌てて駆け寄った。
車内に隠れているとかではなく、本当に誰もいない!
ぼくは周囲を見回した。
怪しい奴だ誰もいなかった。
ぼくが離れて15分ぐらい。
すでに遅かった?
「幸薄過ぎだろう!あるじは!」
そうだラマンさんに連絡しないと!
ぼくが携帯を手にすると、車のドアが開いた。
「家臣くん遅いよ」
その声の主はあるじだった。
「えっ?」
後部座席にはあるじとつぐみさんが、座っていた。
「なぜ?」
つぐみさんは自慢げに、
「これが我がガラパゴス公国の実力だよ。
この窓はね、車内に人がいない様に見せる事が出来るのだよ。少年♪」
光学迷彩の類かな?
技術的には光学迷彩服の方が上だけど。
それよりあるじとつぐみさんの雰囲気だ。
なんか情事の後の様な雰囲気を、醸し出しているのだが。
さらに、あるじが靴下を履いていない!
ぼくが疑いの目を向けると、あるじは、
「違うの、つぐみちゃんと足の匂いを嗅ぎ合っていただけだから!」
「偶然、同じ性癖だったのだ」
つぐみも一緒に言い訳をした。
そう言うとあるじとつぐみさんは、楽しそうにぼくの目の前に足を突き出した。
「いやそう言う性癖はぼくには・・・」
「そこは家臣くん、空気を読もうよ。女の子が恥を忍んで二人して足を突き出してるんだから」
あるじに窘めれれた。
ぼく的には、足を上げた結果、あるじのパンツが見えてる方を窘めたいのだが。
結局ぼうは、あるじとつぐみさんの、足の匂いを嗅がされた。
少しだけ美少女感はあったものの、まあ足の匂いだ。
それからぼくらは外からは見えない状態の車内で、会議を始めた。
外から見えない空間って不思議な気分だ。
「憲兵隊の極秘サーバー内で、警察情報も入手可能なのはきっと極秘だよ」
タブレットを見ながら、あるじは楽しそうに言った。
憲兵隊の極秘サーバーに進入した人工知能忍者苺環は、難なくスワンボートでぶつかった奴の写真を手に入れてきた。
「家臣くん、こいつに見覚えがない?」
タブレットには、真面目そうな男が映し出された。
「あっ、こいつぼくに指示した奴です!
誘拐犯グループの中では良い人だったような」
「猫ちゃん情報で【パターン黒】もこの池に居て、誘拐犯の1人もこの場所にいた。間違いないよね」
あるじはぼくとつぐみさんに、微笑みかけた。
つづく
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