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3章 我が忠実なる家臣団
7話 あなたのラマンより♡
しおりを挟む『初めまして、私の事はラマン(愛人)と呼んでね。
さて小包の中の事なんだけど、それは対光学迷彩眼鏡。
ここで言う光学迷彩とは、布状のディスプレイをレインコートの様に着て、外部の景色に溶け込まませるタイプです。
カメレオンを連想すれば解り安いでしょう。
対光学迷彩眼鏡は、対象物の熱源及びその他諸々の異変を感知して、対象物を発見する眼鏡です。
この手紙を読み終えたら、水に付けて溶かすか、部屋にあるシュレッダーに入れてね。
それじゃあ、あなたのラマンより♡』
手紙にはそう書いてあった。
「見たことも逢った事もないのに、ラマンってなんだよ!」
僕は、密室で一人ツッコミをいれた。
それはともかく、対光学迷彩眼鏡・・・光学迷彩って・・・透明になれるあれか?
僕は、別ににやけてないし・・・
色んな妄想なんてしてないし・・・
まして由良穂香の事なんて・・・
そんな事を妄想するなんて、由良穂香の家臣として、あり得ないです!
・・・・うん。
箱の中には、眼鏡が入っていた。
普通の眼鏡と言うか、バイク用のゴーグルのようだ。
普通の眼鏡としても、場違いではない感じだ。
ちょっとカッコいいかも♪
一見、機械的な物は見当たらなかった。
多分、内臓されているのだろう。
僕は早速付けてみた。
そして、部屋の周囲を見渡してみた。
透明な奴がいるとは思えないけど・・・
ゴーグルを付けて、部屋を見て回った。
もし・・・いたら、どうしよう・・・
そもそも光学迷彩が本当に実現しているのか疑問だ。
まあ、実現していても、市販はされないだろうし・・・
布状のディスプレイをレインコートの様に着て、カメレオン・・・
ありえない話ではないが・・・
部屋の扉を開けるドキドキ感が半端ない。
ここは秘密結社が関わるパニックルームだ。
カメレオンがいる可能性は、かなり高いはずだ。
捜索の結果、パニックルームに潜んでいる透明人間・・・は、存在しなかった。
エレベータが動く気配がするので、僕はエレベーターの前に急いだ。
この流れからすると、今度は光学迷彩服に違いない!
僕が思いっきり期待を込めて、エレベーターが開くのを待った。
エレベーターの中には・・・・紅茶とサンドイッチとお手紙が・・・
『ん?光学迷彩服が来ると思ったかな?残念♪
紅茶のおかわりと、ハムチーズサンドでした。
では、この手紙も、水に溶かすかシュレッダーに入れてね。
あなたのラマンより♡』
つづく
秘密結社な小説への御来訪、
ありがとうございます。 [壁]‥) チラッ
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