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3章 我が忠実なる家臣団

6話 密室に届いた届け物。

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パニックルームは、完全に無音だった。

軟禁状態・・・その言葉から、悲壮的に聞こえるが、僕は、にやけた。

記憶が無いにせよ。本質的に僕は引きこもり体質なのだろう!

「いええええええい!」

ちょっとだけ大きな声で叫んでみた。
別に何も起こらなかった。

パニックルームには、ハイスペックと思われるパソコンが置かれていた。起動させてみると、中々のモノだ。もちろん、僕はにやけた。

そして、どうやら色々見放題し放題らしい。再び、僕はにやけた。

でも・・・盗聴とまではいかないにしても、履歴は残るだろうし、その履歴は、由良穂香に報告される可能性も考えられる。

秘密結社だし・・・思春期の娘だし・・・・・・・やはり、避けるべきことは避けるべきだろう。

深い深い熟考の後、ゲームに徹することにした。


長い時間、ゲームを楽しんでいると、奥の部屋から物音が聞こえた。
無音な部屋なだけに、その音はかなり響いた。

何かが動いた音だ。

キッチンに行くと、飲食物運搬用の、小さなエレベーターのドアが開いていた。

小さな子供なら乗れるくらいの小さなエレベーターだ。
子どもの避難用も兼ねているのかも知れない。

エレベーターの中には、紅茶と卵のサンドイッチが入っていた。

知らない誰かから、届けられた紅茶と卵のサンドイッチ。

秘密結社独特のこの距離の取り方・・・まあ、嫌いではない。

紅茶と卵のサンドイッチを取り出し、ドアを閉めると、エレベーターは、どこかへ向かって動いている気配を示した。

そして再び、何かが届けられた気配がした。

ドアが開くと、小さな小包とその上に白い封書が置かれていた。

知らない誰かからの届け物&お手紙。

それは、ドキドキ感と危険な香りを醸し出していた。



つづく


秘密結社な小説への御来訪、
ありがとうございます。 [壁]‥) チラッ
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