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壱章 転校生の少女
第参話 箒(ほうき)
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放課後、一緒に図書係をしている時、転校生の少女は言った。
「私、魔法を使えるの」
彼女が手にしていた本が、ファンタジー小説だったので、冗談かと思って僕は話を合わせた。
「魔法使えるって、便利で良いよね」
「そうでもないよ、例えば、箒で移動するより、自転車の方が楽な時もある」
彼女は、かなり本気な顔して言った。
彼女の横顔を見て僕は
「下ネタトークをしてみよう」
とふと思った。
だって彼女の横顔、凄く色っぽかったんだもん。
初めての下ネタトーク・・・・。
今日の昼休み、彼女&その他大勢と鬼ごっこをしたから、テンションは上がったままだ。
チャンスだ!
クラスの変態野郎みたいに、下ネタトークで場を盛り上げるんだ!
「僕、箒になりたいかも・・・・」
なんか微妙な下加減の言葉を、僕は言ってしまった。
「いいよ」
「ん?」
僕は、状況を理解する前に、箒になっていた。
彼女は、箒になった僕をバトンの様に、くるりと回すと、僕に跨った。
僕は、「ムッキーーー 」と、怒りをあらわにした。
一応・・・本心とは裏腹に・・・ニヤニヤ。
だって、彼女の身体がすっごく柔らかいんだもん・・・
そんな僕に構うことなく、彼女はふわりと浮かぶと、図書室の窓を抜け、一気に雲の上まで上昇した。
その速さは、光速を超えるんじゃないかと思うほどの速さだった。
一瞬で、雲の上に到達して、彼女は僕から離脱。
僕だけ、さらに大気圏を突破、宇宙空間へ・・・
そして、僕はそのまま、箒星になってしまいましたとさ♪
って言うてる場合じゃない!
箒星ってのは、彗星の事。
大気圏を突破する寸前、彼女は僕に言った。
「あなたが地球に戻るのは1000年後よ。
戻ってきたら、私の子孫に人間に戻してもらってね。」
「なんて無茶振りだ!」
と言う僕のツッコミは、静かな宇宙空間にこだました。
つづく
「私、魔法を使えるの」
彼女が手にしていた本が、ファンタジー小説だったので、冗談かと思って僕は話を合わせた。
「魔法使えるって、便利で良いよね」
「そうでもないよ、例えば、箒で移動するより、自転車の方が楽な時もある」
彼女は、かなり本気な顔して言った。
彼女の横顔を見て僕は
「下ネタトークをしてみよう」
とふと思った。
だって彼女の横顔、凄く色っぽかったんだもん。
初めての下ネタトーク・・・・。
今日の昼休み、彼女&その他大勢と鬼ごっこをしたから、テンションは上がったままだ。
チャンスだ!
クラスの変態野郎みたいに、下ネタトークで場を盛り上げるんだ!
「僕、箒になりたいかも・・・・」
なんか微妙な下加減の言葉を、僕は言ってしまった。
「いいよ」
「ん?」
僕は、状況を理解する前に、箒になっていた。
彼女は、箒になった僕をバトンの様に、くるりと回すと、僕に跨った。
僕は、「ムッキーーー 」と、怒りをあらわにした。
一応・・・本心とは裏腹に・・・ニヤニヤ。
だって、彼女の身体がすっごく柔らかいんだもん・・・
そんな僕に構うことなく、彼女はふわりと浮かぶと、図書室の窓を抜け、一気に雲の上まで上昇した。
その速さは、光速を超えるんじゃないかと思うほどの速さだった。
一瞬で、雲の上に到達して、彼女は僕から離脱。
僕だけ、さらに大気圏を突破、宇宙空間へ・・・
そして、僕はそのまま、箒星になってしまいましたとさ♪
って言うてる場合じゃない!
箒星ってのは、彗星の事。
大気圏を突破する寸前、彼女は僕に言った。
「あなたが地球に戻るのは1000年後よ。
戻ってきたら、私の子孫に人間に戻してもらってね。」
「なんて無茶振りだ!」
と言う僕のツッコミは、静かな宇宙空間にこだました。
つづく
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