2 / 11
壱章 転校生の少女
第弐話 0.000000001%上昇↑
しおりを挟む
僕は、75%が嘘の世界に生きている。
本当だと思ってた事が、嘘だったり、嘘つきの言っていた事が、本当だったり。
紳士淑女が、怪しかったり、怪人が、紳士淑女だったり。
味方だと思ってた人が、敵だったり、敵だと思ってた人が、味方だったり。
優しいと思ってた人が、意地悪だったり、でも、その奥に本当の優しさがあったり。
僕は『この世界の75%が嘘よ』と教えれくれた転校生の少女に言った。
「25%の真実を知りたい」
まだ見慣れない制服の少女は、日直の学級日誌を書くのを止め、僕を見上げた。
「本当に知りたい?」
「うん」
「嘘」
「嘘じゃない」
「嘘」
「嘘じゃない!」
「嘘よ・・あなたに関しては、あなたの構成要素の99%が嘘だもん」
「・・・・」
「確かめてみる?」
「うん」
僕が返事をすると、彼女は立ち上がって、僕がいる黒板の方へと歩いてきた。
「あなたの1%の真実を」
彼女はそう言うと、僕に「ふっ」と息を吹きかけた。
すると、僕の99%の嘘は吹き飛び、僕の1%の真実だけが残った。
そして、彼女は1%の僕を摘むと、ビンの中に入れてしまった。
「ここから、出せーーーー!」
ビンの中で叫ぶ僕に、彼女は
「これで世界の嘘比率が、0.000000001%上昇。
ふふふ・・・真実・・・・私の大好きな真実ちゃん」
彼女は、ビンにキスをすると、胸のポケットに仕舞った。
つづく
本当だと思ってた事が、嘘だったり、嘘つきの言っていた事が、本当だったり。
紳士淑女が、怪しかったり、怪人が、紳士淑女だったり。
味方だと思ってた人が、敵だったり、敵だと思ってた人が、味方だったり。
優しいと思ってた人が、意地悪だったり、でも、その奥に本当の優しさがあったり。
僕は『この世界の75%が嘘よ』と教えれくれた転校生の少女に言った。
「25%の真実を知りたい」
まだ見慣れない制服の少女は、日直の学級日誌を書くのを止め、僕を見上げた。
「本当に知りたい?」
「うん」
「嘘」
「嘘じゃない」
「嘘」
「嘘じゃない!」
「嘘よ・・あなたに関しては、あなたの構成要素の99%が嘘だもん」
「・・・・」
「確かめてみる?」
「うん」
僕が返事をすると、彼女は立ち上がって、僕がいる黒板の方へと歩いてきた。
「あなたの1%の真実を」
彼女はそう言うと、僕に「ふっ」と息を吹きかけた。
すると、僕の99%の嘘は吹き飛び、僕の1%の真実だけが残った。
そして、彼女は1%の僕を摘むと、ビンの中に入れてしまった。
「ここから、出せーーーー!」
ビンの中で叫ぶ僕に、彼女は
「これで世界の嘘比率が、0.000000001%上昇。
ふふふ・・・真実・・・・私の大好きな真実ちゃん」
彼女は、ビンにキスをすると、胸のポケットに仕舞った。
つづく
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ゼンタイリスト! 全身タイツなひとびと
ジャン・幸田
ライト文芸
ある日、繁華街に影人間に遭遇した!
それに興味を持った好奇心旺盛な大学生・誠弥が出会ったのはゼンタイ好きの連中だった。
それを興味本位と学術的な興味で追っかけた彼は驚異の世界に遭遇する!
なんとかして彼ら彼女らの心情を理解しようとして、振り回される事になった誠弥は文章を纏められることができるのだろうか?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
第一機動部隊
桑名 裕輝
歴史・時代
突如アメリカ軍陸上攻撃機によって帝都が壊滅的損害を受けた後に宣戦布告を受けた大日本帝国。
祖国のため、そして愛する者のため大日本帝国の精鋭である第一機動部隊が米国太平洋艦隊重要拠点グアムを叩く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる