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壱章 転校生の少女
第弐話 0.000000001%上昇↑
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僕は、75%が嘘の世界に生きている。
本当だと思ってた事が、嘘だったり、嘘つきの言っていた事が、本当だったり。
紳士淑女が、怪しかったり、怪人が、紳士淑女だったり。
味方だと思ってた人が、敵だったり、敵だと思ってた人が、味方だったり。
優しいと思ってた人が、意地悪だったり、でも、その奥に本当の優しさがあったり。
僕は『この世界の75%が嘘よ』と教えれくれた転校生の少女に言った。
「25%の真実を知りたい」
まだ見慣れない制服の少女は、日直の学級日誌を書くのを止め、僕を見上げた。
「本当に知りたい?」
「うん」
「嘘」
「嘘じゃない」
「嘘」
「嘘じゃない!」
「嘘よ・・あなたに関しては、あなたの構成要素の99%が嘘だもん」
「・・・・」
「確かめてみる?」
「うん」
僕が返事をすると、彼女は立ち上がって、僕がいる黒板の方へと歩いてきた。
「あなたの1%の真実を」
彼女はそう言うと、僕に「ふっ」と息を吹きかけた。
すると、僕の99%の嘘は吹き飛び、僕の1%の真実だけが残った。
そして、彼女は1%の僕を摘むと、ビンの中に入れてしまった。
「ここから、出せーーーー!」
ビンの中で叫ぶ僕に、彼女は
「これで世界の嘘比率が、0.000000001%上昇。
ふふふ・・・真実・・・・私の大好きな真実ちゃん」
彼女は、ビンにキスをすると、胸のポケットに仕舞った。
つづく
本当だと思ってた事が、嘘だったり、嘘つきの言っていた事が、本当だったり。
紳士淑女が、怪しかったり、怪人が、紳士淑女だったり。
味方だと思ってた人が、敵だったり、敵だと思ってた人が、味方だったり。
優しいと思ってた人が、意地悪だったり、でも、その奥に本当の優しさがあったり。
僕は『この世界の75%が嘘よ』と教えれくれた転校生の少女に言った。
「25%の真実を知りたい」
まだ見慣れない制服の少女は、日直の学級日誌を書くのを止め、僕を見上げた。
「本当に知りたい?」
「うん」
「嘘」
「嘘じゃない」
「嘘」
「嘘じゃない!」
「嘘よ・・あなたに関しては、あなたの構成要素の99%が嘘だもん」
「・・・・」
「確かめてみる?」
「うん」
僕が返事をすると、彼女は立ち上がって、僕がいる黒板の方へと歩いてきた。
「あなたの1%の真実を」
彼女はそう言うと、僕に「ふっ」と息を吹きかけた。
すると、僕の99%の嘘は吹き飛び、僕の1%の真実だけが残った。
そして、彼女は1%の僕を摘むと、ビンの中に入れてしまった。
「ここから、出せーーーー!」
ビンの中で叫ぶ僕に、彼女は
「これで世界の嘘比率が、0.000000001%上昇。
ふふふ・・・真実・・・・私の大好きな真実ちゃん」
彼女は、ビンにキスをすると、胸のポケットに仕舞った。
つづく
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