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19 新しい物語の章
貧しい美少女魔法使い
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から揚げ屋で買ったから揚げ1人分を買った。
から揚げ弁当は買えなかったので、ご飯は抜きだ。
森の中でテントを張ってテントの中で、ぼくと美少女魔法使いのチナミは、1人分のから揚げを2人で分けて食べた。
「貧乏は嫌!貧乏は嫌!貧乏は嫌!」
と可愛いだけが取り柄の、貧しい美少女魔法使いは、ぼくに言った。
そんな事を貧乏勇者に言っても、何の解決にはならないのだが。
「ぼくらは戦災孤児だ。こうやって生きてるだけで、運が良いんだよ」
「良くないよ!そもそも戦災孤児だって事だけで、運に見放されてるよ!」
まあ、そうなのだが、そんなぼくらに再び災難が舞い降りてきた。
超大魔法使いが、大洪水を起こした。
正確には、大洪水ではなく大洪酒。
空から大量の酒が降り続けた。
それもこれでもかって言う美酒。
「ここに居たか」
テントの外で誰かの声が聞こえた。
村長の息子だろう。
ぼくがテントから出ると、村長の息子が溜息をついた。
顔も見るなり溜息をつかれる筋合いはないのだが。
「お前らさぁ、冒険者なんだから、大魔法使いに止めてもらうように言ってこいよ!」
村長の息子は金貨2枚を投げた
決してモノを頼む態度ではない。
そした再び溜息を着くと、美酒の雨が降る道を帰って行った。
村には冒険者は、レベル1のぼくらしかいない。
村として、何かしなくてはと、仕方なくぼくらに頼んだのだろう。
チナミは、地面に落ちた金貨を拾うと金貨を、親指で飛ばして、落ちてきた金貨を左手手の甲に乗せ、右手で金貨を覆った。
「もし表なら、チャンス到来、裏ならただの災難」
ぼくはの手の甲を見つめた。
チナミが右手を上げると金貨が現れた。
「どっちが表だっけ?」
「うーん、解らないけど、表って事で良いんじゃない」
とりあえず、貧しい美少女魔法使いと一緒に、超大魔法使いのところに行った。
~諸事情により、辿り着くまでの冒険譚は省略~
超大魔法使いは、ぐでんぐでんだった。
「酒もってこい!」
と酒が大量に振っているにも関わらず、超大魔法使いは叫んでいた。
「超大魔法使いが酒に溺れているなんて、落ちぶれたものね。レベル1のわたしにとっては、雲の上のような存在だったのに」
「何があったんだろう?」
超魔法使いの家は荒れていた。
「この様子だと、魔に心を冒されたってとこかな」
「そんな事ってあるんだ」
「【魔】法だからね。簡単に凶器になるの、きっとそれを酒で誤魔化そうとしたのかも」
「そうなんだ」
「ねえねえ、勇者キート見て見て!」
チナミは、美酒に関する魔術書を見つけてきた。
「これがあれば永遠に美酒を作り続けて、わたしたち大金持ちになれるよ」
貧しい美少女魔法使いは、はしゃぐんだけども、
「この大洪酒を止める為に、ぼくらは来たんだよ」
「可愛いだけが取り柄のわたしレベルの魔法使いが、止められる魔法じゃないし」
そりゃそうだ。そんな魔法が使えたら、そんなに貧しくはない。
それにしても【可愛いだけが取り柄】とか自分で言うか?
可愛いけども。
「でもね、こんなに大量に降ってるから、いくら美酒だって高くは売れないよ」
「う~ん、そうだわたしの魔法レベルでも出来る事はある」
「なに?」
「魔術書の偽造よ」
「いいの?」
「こんなアル中の大魔法使いは、気づかないし、もう気づけない」
美少女魔法使いはそう言うと、巧妙に魔術書の呪文を書き換えた。
「書き換えるとどうなるの?」
「解らない」
「そんな無責任な」
「大丈夫、わたしは可愛いだけが取り柄の魔法使い。可愛いは正義。なんとかなるよ」
そして、可愛いだけが取り柄の魔法使いは言った
「超大魔法使い様!再び呪文を唱えれば、酒を持ってくる事が出来ます!」
「なんと、そうか、魔法切れか」
酔っぱらいの魔法使いは、偽造された呪文を唱えた。
すると美酒は清らかな水へと姿を変えた。
清らかな水は、大地を洗い流し、元の世界、いや元の世界より清らかな世界が、そこに出現した。
「酒じゃないじゃないか!」
超大魔法使いは怒り狂ったが、所詮、アル中。
成す術はなかった。
こうしてぼくとチナミは、美酒を作り続け、裕福な暮らしを手に入れることが出来た。
完
から揚げ弁当は買えなかったので、ご飯は抜きだ。
森の中でテントを張ってテントの中で、ぼくと美少女魔法使いのチナミは、1人分のから揚げを2人で分けて食べた。
「貧乏は嫌!貧乏は嫌!貧乏は嫌!」
と可愛いだけが取り柄の、貧しい美少女魔法使いは、ぼくに言った。
そんな事を貧乏勇者に言っても、何の解決にはならないのだが。
「ぼくらは戦災孤児だ。こうやって生きてるだけで、運が良いんだよ」
「良くないよ!そもそも戦災孤児だって事だけで、運に見放されてるよ!」
まあ、そうなのだが、そんなぼくらに再び災難が舞い降りてきた。
超大魔法使いが、大洪水を起こした。
正確には、大洪水ではなく大洪酒。
空から大量の酒が降り続けた。
それもこれでもかって言う美酒。
「ここに居たか」
テントの外で誰かの声が聞こえた。
村長の息子だろう。
ぼくがテントから出ると、村長の息子が溜息をついた。
顔も見るなり溜息をつかれる筋合いはないのだが。
「お前らさぁ、冒険者なんだから、大魔法使いに止めてもらうように言ってこいよ!」
村長の息子は金貨2枚を投げた
決してモノを頼む態度ではない。
そした再び溜息を着くと、美酒の雨が降る道を帰って行った。
村には冒険者は、レベル1のぼくらしかいない。
村として、何かしなくてはと、仕方なくぼくらに頼んだのだろう。
チナミは、地面に落ちた金貨を拾うと金貨を、親指で飛ばして、落ちてきた金貨を左手手の甲に乗せ、右手で金貨を覆った。
「もし表なら、チャンス到来、裏ならただの災難」
ぼくはの手の甲を見つめた。
チナミが右手を上げると金貨が現れた。
「どっちが表だっけ?」
「うーん、解らないけど、表って事で良いんじゃない」
とりあえず、貧しい美少女魔法使いと一緒に、超大魔法使いのところに行った。
~諸事情により、辿り着くまでの冒険譚は省略~
超大魔法使いは、ぐでんぐでんだった。
「酒もってこい!」
と酒が大量に振っているにも関わらず、超大魔法使いは叫んでいた。
「超大魔法使いが酒に溺れているなんて、落ちぶれたものね。レベル1のわたしにとっては、雲の上のような存在だったのに」
「何があったんだろう?」
超魔法使いの家は荒れていた。
「この様子だと、魔に心を冒されたってとこかな」
「そんな事ってあるんだ」
「【魔】法だからね。簡単に凶器になるの、きっとそれを酒で誤魔化そうとしたのかも」
「そうなんだ」
「ねえねえ、勇者キート見て見て!」
チナミは、美酒に関する魔術書を見つけてきた。
「これがあれば永遠に美酒を作り続けて、わたしたち大金持ちになれるよ」
貧しい美少女魔法使いは、はしゃぐんだけども、
「この大洪酒を止める為に、ぼくらは来たんだよ」
「可愛いだけが取り柄のわたしレベルの魔法使いが、止められる魔法じゃないし」
そりゃそうだ。そんな魔法が使えたら、そんなに貧しくはない。
それにしても【可愛いだけが取り柄】とか自分で言うか?
可愛いけども。
「でもね、こんなに大量に降ってるから、いくら美酒だって高くは売れないよ」
「う~ん、そうだわたしの魔法レベルでも出来る事はある」
「なに?」
「魔術書の偽造よ」
「いいの?」
「こんなアル中の大魔法使いは、気づかないし、もう気づけない」
美少女魔法使いはそう言うと、巧妙に魔術書の呪文を書き換えた。
「書き換えるとどうなるの?」
「解らない」
「そんな無責任な」
「大丈夫、わたしは可愛いだけが取り柄の魔法使い。可愛いは正義。なんとかなるよ」
そして、可愛いだけが取り柄の魔法使いは言った
「超大魔法使い様!再び呪文を唱えれば、酒を持ってくる事が出来ます!」
「なんと、そうか、魔法切れか」
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すると美酒は清らかな水へと姿を変えた。
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「酒じゃないじゃないか!」
超大魔法使いは怒り狂ったが、所詮、アル中。
成す術はなかった。
こうしてぼくとチナミは、美酒を作り続け、裕福な暮らしを手に入れることが出来た。
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