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18 楽しい思い出の章
自宅警備兵団と伯爵家の三姉妹 EP3 もう男心って、まったく解らない
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「もう遅いので、皆さまは寝てください」
朱里さんの言葉に、
「ええええ、夜まで歓迎会しようぜ!」
と小梅ちゃんは言ってくれたが、すでに小梅ちゃんは眠そうだ。
もう12時は回っている。
「ダメです、明日は魔法の先生が来られるのですよ。居眠りしては失礼でしょう」
「朱里さんは堅物」
小梅ちゃんは愚痴りながらも、眠さには勝たないらしい。
朱里さんは、3姉妹を寝かしつけた後、ぼくをぼくの部屋に案内した。
階段をどんどん登って行くと最上階に辿り着いた。
この屋敷がお城だとしたら、天守閣もしくは物見櫓と言った所か。
古い船の中にある伝声管のようなものが、幾つもあった。
個人の生活空間と言うより、司令部のような感じだ。
「それじゃあ、今夜はゆっくりお休みください。
明日仕事内容を説明させて頂きます」
朱里さんはそう言うと、物見櫓から出て行った。
ぼくは最強の装甲を脱ぐと、シャツと短パンに成った。
誰もいない物見櫓は、なんか静かすぎて眠れない。
そう言えば元いた世界は、色々騒がしかった。
ぼくは物見櫓から、外の景色を見た。
小さな要塞の広大な庭が見えた。
完全に暗闇だ。あの中にゴブリンが生息しているのだろう。
小さな要塞を囲うように城壁のような壁が、広大な庭を囲っていた。
小さな要塞だとしても、それなりの兵力がないと守れない。
ゴブリンだけでは、無理ぽい。
「ふう」
ぼくが溜息をついて、ベットに潜りこんだ。
眠りに落ちようとした時、誰かの気配を感じた。
「ヘイ同士、良い物持ってきたよ」
この声は、元いた世界では中学生ぐらいの年齢の桃子ちゃんだ。
「何?」
「ほら朱里さんの脱ぎたてのパンツ、男子ってこういうの好きでしょう」
「いやいやいやいや、そんなもの見つかったら、朱里さんに怒られるよ」
「じゃあ、あたしのパンツは?」
「いや脱がなくて良いから!」
「もう男心って、まったく解らない。あたしも庶民が行く学校ってとこに行ったら少しは解るんだけど、男って父上が魔王城攻略戦で戦死してから、ちゃんと見てないのよね」
そう言う事情で、庭が整備されていないのか。
「凛ちゃん男子の香りがする!」
「凛ちゃんは止めて!」
「りーんちゃん」
桃子が言った直後、
『敵、来た』
伝声管の奥から、そんな声が聞こえた。ゴブリンの声だろうか。
どこか人間ばなれしていた。
桃子はすばやく伝声管に向かって
「朱里さん盗賊団が来た!あたしは凛ちゃんを連れて、迎撃に向かう」
「えっ」
ぼくは驚いた。
そうか、ぼくは自宅警備兵団員だったんだ。
意味がかなり違うんだけどね!
「装甲を早く着て!」
ぼくは桃子に手伝われながら、伝説級の重装甲を纏った。
装着するとなんか強くなった気がした。
そして、もう1つ気づいたのは、この桃子とはなんか上手く話せている気がする。
つづく
朱里さんの言葉に、
「ええええ、夜まで歓迎会しようぜ!」
と小梅ちゃんは言ってくれたが、すでに小梅ちゃんは眠そうだ。
もう12時は回っている。
「ダメです、明日は魔法の先生が来られるのですよ。居眠りしては失礼でしょう」
「朱里さんは堅物」
小梅ちゃんは愚痴りながらも、眠さには勝たないらしい。
朱里さんは、3姉妹を寝かしつけた後、ぼくをぼくの部屋に案内した。
階段をどんどん登って行くと最上階に辿り着いた。
この屋敷がお城だとしたら、天守閣もしくは物見櫓と言った所か。
古い船の中にある伝声管のようなものが、幾つもあった。
個人の生活空間と言うより、司令部のような感じだ。
「それじゃあ、今夜はゆっくりお休みください。
明日仕事内容を説明させて頂きます」
朱里さんはそう言うと、物見櫓から出て行った。
ぼくは最強の装甲を脱ぐと、シャツと短パンに成った。
誰もいない物見櫓は、なんか静かすぎて眠れない。
そう言えば元いた世界は、色々騒がしかった。
ぼくは物見櫓から、外の景色を見た。
小さな要塞の広大な庭が見えた。
完全に暗闇だ。あの中にゴブリンが生息しているのだろう。
小さな要塞を囲うように城壁のような壁が、広大な庭を囲っていた。
小さな要塞だとしても、それなりの兵力がないと守れない。
ゴブリンだけでは、無理ぽい。
「ふう」
ぼくが溜息をついて、ベットに潜りこんだ。
眠りに落ちようとした時、誰かの気配を感じた。
「ヘイ同士、良い物持ってきたよ」
この声は、元いた世界では中学生ぐらいの年齢の桃子ちゃんだ。
「何?」
「ほら朱里さんの脱ぎたてのパンツ、男子ってこういうの好きでしょう」
「いやいやいやいや、そんなもの見つかったら、朱里さんに怒られるよ」
「じゃあ、あたしのパンツは?」
「いや脱がなくて良いから!」
「もう男心って、まったく解らない。あたしも庶民が行く学校ってとこに行ったら少しは解るんだけど、男って父上が魔王城攻略戦で戦死してから、ちゃんと見てないのよね」
そう言う事情で、庭が整備されていないのか。
「凛ちゃん男子の香りがする!」
「凛ちゃんは止めて!」
「りーんちゃん」
桃子が言った直後、
『敵、来た』
伝声管の奥から、そんな声が聞こえた。ゴブリンの声だろうか。
どこか人間ばなれしていた。
桃子はすばやく伝声管に向かって
「朱里さん盗賊団が来た!あたしは凛ちゃんを連れて、迎撃に向かう」
「えっ」
ぼくは驚いた。
そうか、ぼくは自宅警備兵団員だったんだ。
意味がかなり違うんだけどね!
「装甲を早く着て!」
ぼくは桃子に手伝われながら、伝説級の重装甲を纏った。
装着するとなんか強くなった気がした。
そして、もう1つ気づいたのは、この桃子とはなんか上手く話せている気がする。
つづく
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