MPを補給できる短編小説カフェ 文学少女御用達

健野屋文乃(たけのやふみの)

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16 きんいろのかぎの章

少女が、禁断の暗黒曲『地獄へ』を歌うに至った訳【序】投げ銭は勝利の音がする♪

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わたしの名は【ななえ】自称路上ミュージシャンだ。


わたしは清楚系女子を装うワンピースから、Tシャツにジーパンのラフな格好に着替え、ギターを抱えて街に出た。


わたしは持ち場に陣取って、歌い始めた。

夕方、帰宅を急ぐ人々が、足早に通り過ぎていく。


チャリン♪


投げ銭箱に投げ銭が投げ込まれた。音から100円だろう。


わたしは、ギターを弾きながら軽く会釈をした。


投げ銭をした、このふとっちょくんは、投げ銭をした日は、買い食いをしない。

1日に使う額を決めているのかも知れない。


お前、それ以上カロリーの高いもん食ったら、危険領域にはいるだろ。

って状態なのに、いつも、あげものや甘いものを買って店の前で食べているのだ。


投げ銭をする時と言うのは、きっとわたしの歌が心に響いた時なのだろう。

その時は、わたし自身も「決まった」と思うのだ。


だから、わたしは決意した。

わたしの歌で、このふとっちょくんをダイエットさせてみたい、と。



つづく
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