MPを補給できる短編小説カフェ 文学少女御用達

健野屋文乃(たけのやふみの)

文字の大きさ
上 下
146 / 186
16 きんいろのかぎの章

少女が、禁断の暗黒曲『地獄へ』を歌うに至った訳【序】投げ銭は勝利の音がする♪

しおりを挟む
わたしの名は【ななえ】自称路上ミュージシャンだ。


わたしは清楚系女子を装うワンピースから、Tシャツにジーパンのラフな格好に着替え、ギターを抱えて街に出た。


わたしは持ち場に陣取って、歌い始めた。

夕方、帰宅を急ぐ人々が、足早に通り過ぎていく。


チャリン♪


投げ銭箱に投げ銭が投げ込まれた。音から100円だろう。


わたしは、ギターを弾きながら軽く会釈をした。


投げ銭をした、このふとっちょくんは、投げ銭をした日は、買い食いをしない。

1日に使う額を決めているのかも知れない。


お前、それ以上カロリーの高いもん食ったら、危険領域にはいるだろ。

って状態なのに、いつも、あげものや甘いものを買って店の前で食べているのだ。


投げ銭をする時と言うのは、きっとわたしの歌が心に響いた時なのだろう。

その時は、わたし自身も「決まった」と思うのだ。


だから、わたしは決意した。

わたしの歌で、このふとっちょくんをダイエットさせてみたい、と。



つづく
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

短編集

結局は俗物( ◠‿◠ )
現代文学
(8/19「季節モノ」の項目を更新) 恋愛モノ系児童書風に書いたりそうでもなかったり。R⑮指定は一応。

健康診断(医療エッセイ)

浅野浩二
現代文学
健康診断をした時のエッセイです。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

注意欠陥多動性障害(ADHD)の日常

春秋花壇
現代文学
注意欠陥多動性障害(ADHD)の日常

処理中です...