129 / 186
14 かなうの章
中学の時、誰が誰を好きだったか解る図【転】招待状
しおりを挟む
☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆
同窓会後のお楽しみ会の催し物として、
イベントを企画しています。
よろしければ、このカードに、
あなたが中学時代に好きだった人の名前を記入して、
同窓会2次会に持参してください。
『中学の時、誰が誰を好きだったか解る図』
を制作したいと思っております。
中学時代の恋なんて時効です。
皆様の参加をお待ちしております。
お楽しみ会主催者のアキナイより
☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆
「なんじゃこれー!」
オンボロアパートの一室で、モモカは叫んだ。
わたしも、その手紙の内容に驚いた。
だって、わたしも書かなくてはいけないって事でしょう。
「アキナイって言ったら、あの守銭奴のエロエロ野郎でしょう!」
エロエロ野郎の件は、まあわたしたちに落ち度があるのだが。
「なんでわたしが書かないといけないのよ!」
モモカはお怒りだが、
「でもアキナイくんの商売って、ウィンウィンは絶対だったはず。
それはみんな知ってるでしょう。必ず結果的には得をする。
それに参加しないってのは、損じゃない?」
わたしの言葉に、モモカは口止め料とその後の事を思いだしたのかも知れない。
少しにやけて、
「まあ、そうだね。でも恥ずかしいよ」
みんな守銭奴と言いながらも、ウィンウィンは絶対のアキナイくんを信頼していた。
その信頼があるのであればこそ、きっとみんな参加するはずだ。
きっとモモセくんも。
そしてわたしへの手紙には、もう一つの手紙が、
『モモカちゃんとモモセの身辺調査完了、成功確率は高いと思われる』
あいつ、色々裏で動いているらしい。
つづく
同窓会後のお楽しみ会の催し物として、
イベントを企画しています。
よろしければ、このカードに、
あなたが中学時代に好きだった人の名前を記入して、
同窓会2次会に持参してください。
『中学の時、誰が誰を好きだったか解る図』
を制作したいと思っております。
中学時代の恋なんて時効です。
皆様の参加をお待ちしております。
お楽しみ会主催者のアキナイより
☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆
「なんじゃこれー!」
オンボロアパートの一室で、モモカは叫んだ。
わたしも、その手紙の内容に驚いた。
だって、わたしも書かなくてはいけないって事でしょう。
「アキナイって言ったら、あの守銭奴のエロエロ野郎でしょう!」
エロエロ野郎の件は、まあわたしたちに落ち度があるのだが。
「なんでわたしが書かないといけないのよ!」
モモカはお怒りだが、
「でもアキナイくんの商売って、ウィンウィンは絶対だったはず。
それはみんな知ってるでしょう。必ず結果的には得をする。
それに参加しないってのは、損じゃない?」
わたしの言葉に、モモカは口止め料とその後の事を思いだしたのかも知れない。
少しにやけて、
「まあ、そうだね。でも恥ずかしいよ」
みんな守銭奴と言いながらも、ウィンウィンは絶対のアキナイくんを信頼していた。
その信頼があるのであればこそ、きっとみんな参加するはずだ。
きっとモモセくんも。
そしてわたしへの手紙には、もう一つの手紙が、
『モモカちゃんとモモセの身辺調査完了、成功確率は高いと思われる』
あいつ、色々裏で動いているらしい。
つづく
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる