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健野屋文乃(たけのやふみの)

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8 あやかしの章

てんとう虫の秘密文書

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真実は 落ち葉の裏に 書いてある


これは、てんとう虫から聞いた話。


落ち葉の裏に書かれた真実は、

いずれ、菌によって分解され、

腐葉土となり、土の下へ下へと、落ちていく。

人はね、

落ち葉の裏に書かれた真実なんか知らされず、

虚構の中で、生きていくんだ。

そして、死んで土に帰った時、

その真実を知る。

時々、生きてるうちに、落ち葉をめくって、

真実を見つけちゃったりする人がいる。

でもね、見つけても、

その人たちは、誰にも言わずに死んでいく。

墓場まで持っていくって奴だ。

さらに、希に・・・かなり希にだけど

真実を文書に残しちゃう人がいたりするんだ。

秘密文書として。

それを偶然見つけた人は、文字の偉大さを感じるのさ。


  


おしまい
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感想 8

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