RISING 〜夜明けの唄〜

Takaya

文字の大きさ
上 下
509 / 729
第十二篇第一章 退路無き救出作戦

大監獄プリズングァザの戦力

しおりを挟む





エンターフェーズから看守用リフトを降りた
面々をリフトの出入り口で待っていた監獄に
いるとは思えぬ格好の女性に帝国軍の兵達は
ほんの少し目を疑う。

其の女性は何故か黒いウサギの耳の付いた
カチューシャをしておりヒラヒラのミニスカ
姿で出迎えると片手を上げて笑顔を見せる。



「チョリーッス!みなさんテンアゲですかあっ?うちはこの大監獄プリズングァザの看守長やってるルミナでぇーす…とりま署長が奥で待ってるんでぇ…ロア君と一緒にご案内しまーす的な?」



何やら手を逆にしてピースサインを作った
ルーズソックスを履いたプリズングァザの
看守長ルミナ・ステュールの話し方に既に
其の見た目で面を食らっていた男達の表情
が更に凍り付いて行く。



「(ぎゃ、ギャルだ…)」


「(ギャルやなあ…)」


「(わ、わあ…テンション高い人だ…)」



首を傾げるルミナを見ながらクロスを除く
アルマ、バレット、アレスは心の中で呟く。



「たくっ……すんませんね。コイツ…こんなで……」



頭を抱えながら溜息をついたロアはクロス等
の方向に向き直り軽い会釈をする。



「ちょっとっ!ロア君。こんなってなにーっ?言い方マジやばたにえんなんだけどーっ!」


「ああ……もういいって。急がねぇと署長に怒られんぞ…」


「あっ…それはつらたーん。さっ、とりまみんなで行ってみよーっ!!」



歩き始めたロアの真横で高々と片手を上げて
元気良くスキップし始めたルミナの背中へと
視線を傾けながら立ち止まっていた帝国兵達
だったが無表情のまま歩き出したクロス中将
の動きに釣られて歩き始める。



「なあ、見たかい?アレス少将……ありゃあどう見ても監獄にいるタイプの女には見えんぞ…」


「で、ですねぇ…ああいう明るいタイプだと僕は…苦手ですっ…!」


「そういう事言ってんじゃねぇっての…」



ヒソヒソと会話をしながらロアとルミナの後
を付いて行くアルマとアレスの前でバレット
はただひたすらにクロスを見ていた。



「にしてもクロスはんは何一つ表情変えへんかったなぁ」


「やっぱり積んできた経験がモノを言うのかねぇ…?」


「す、すごいんですかねっ…この場合は…」


「スゲェだろう?目の前にウサ耳ギャルが居るってのに眉一つ動かさんのは…」



アレスとアルマの会話にバレットまでもが
参入してきたタイミングでヒソヒソ話の域を
飛び出し声は先頭にまで届いていた。



「みんなうちの話してるっ?マジでうち人気者じゃーん」


「……新種の動物を見た様な目で見られてんだよ…バカ…」



嬉しそうにスキップの高さが上がったルミナ
にツッコミを入れながらロアはチラッと背後
を見遣ると冷や汗を垂らす。



「(にしても…怖ェんだけど…あの人…まるで虎かよって威圧感じゃん…後ろ歩いて欲しくねぇなあ……)」



心の中でそう呟いたロアは背後のクロスから
放たれる威圧感に背筋を凍らせていた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

処理中です...