309 / 729
第八篇第一章 剣術フェスティバル
ロードvsバットマン
しおりを挟む試合開始直前の所でロードは何故か首を傾げ
目の前に立つ覆面の男をジロジロと眺めると
何か言いたげな様子で立ち尽くす。
「……何か言いたい事でもあるのか?」
そんな様子を見兼ねたのか覆面の男からふと
問い掛けられた言葉を聞いて口を開くロード
から衝撃の一言が飛ぶ。
「……ん?ああ…アンタ……。どこの誰だか知らねぇけどなッ!そんなの被ってて暑くねぇのかッッ!!?」
多少離れた距離に居たからだろう。
ロードはかなり大きめの声で覆面の男にそう
言い放つとたまたま歓声が止んでいた事から
其の言葉は丸々観覧席に座るシャーレ達の
耳にも飛び込む事となりシャーレ達はぽかん
と口を大きく開けたまま固まってしまう。
「「(さ…さ…流石にあのロードでも気付いてると思ってたーーーーーーッ!!)」」
不思議とシャーレとポアラの心の声が同調を
果たし言い表せない驚きを受ける。
「ろ、ロード様って…ウィルフィン様と二人で機関車に乗って砂の街までいってましたよねっ……?」
「……ええ。それにウィルフィン殿の過去を其のタイミングで直接聞いたと…馴染みがある筈なのですが…!」
「…っぷっ…わはははっ…。なんやようわからんが…あんのタコ頭がよっぽどのドアホなんが伝わってきたで…あ~…っ…腹がっ…腹が痛いわ…っ…ぶくくっ…」
観覧席の一同は各々で其の驚嘆の事実に反応
を繰り返して居たが、そんな事はロードの耳
には勿論、届かない。
まあ、普段とは違う着物を着ているが色彩は
いつも通りの黒であり覆面以外は変化という
変化は見受けられない。
一体、ロードは何を持ってウィルフィンの事
を視認していたのか甚だ疑問である。
「さあ、時間だッ!!剣術フェスティバル決勝戦!いざ…尋常にィ…始めッッ!!!!」
コールと共に大歓声が湧く闘技場の中央に
立つロードと覆面の…いや、もういいだろう
ウィルフィンの対決が始まった。
先に仕掛けたのはウィルフィンだった。
低く構えたウィルフィンは木刀を華麗に捌き
ながら木刀で何とか防ぐロードに連撃の嵐を
浴びせて行く。
其れも二度三度では終わらず数秒の間に何と
十発以上の剣撃を加えて行った。
「(ほう……。此れを受け切るか…少し見ない間に強くなった様だな…)」
「…アンタ…今なに考えてんだよッ…?」
攻撃を受けながらである為そんな余裕など
全く無いと高を括って居た事もあっただろう
が、ウィルフィンはロードの其の言葉に驚き
を隠せず一度攻撃の嵐が止む。
「ちげぇこと考えてるなんて余裕じゃねぇかよ…その余裕…打ち砕いてやらァ!!」
今度は自分の番と言うかの様にロードは一歩
前に踏み出すとウィルフィンを押し返すかの
様に木刀を幾度となく振るう。
正に、乱舞の鸚鵡返し。
決勝戦は火花を強く散らして行く。
50
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる