RISING 〜夜明けの唄〜

Takaya

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第八篇第一章 剣術フェスティバル

決勝戦開幕

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場内にまたしても熱気が沸き起こる。

遂に時の街ジュードオークスで執り行われる
剣術フェスティバルに於いて決勝戦の時が今
にも訪れようとしていた。

決勝戦はロードvs謎の覆面バットマン。

決勝を目前に控えて観覧席のポアラ達の居る
席にはシャーレ達が合流を果たしていた。



「アンタに勝ったあのバットマンってなにモンなんや…?ありゃ相当の使い手やで…」


「そうか…シグマは知らないのも無理はない。アレは…間違いなく反乱軍の副長ウィルフィン・フィンドールだろう…」


「副長やて!?なんでそんなけったいなモンがこんな所におるねん…」



横並びに座ったシャーレ達五人は腕組みを
すると全員揃って首を横に傾げて見せる。



「シャーレ殿。因みにお身体のコンディションが余り芳しくない様でしたが…」


「そうだよっ…無理しちゃってさ…今回はお休みでも良かったんじゃないのっ?」


「それは…必要だったのさ。あの優勝賞品が……」


「なんでっ…?」


「何でと聞かれても……ッ……」



ポアラは何故問い掛けたのかと口を吐いて
出てしまった言葉に後悔を重ねる。

そして口籠ったシャーレと目を合わせながら
両者段々と恥じらいを覚え表情が赤らんで
行くと無言のまま視線を逸らす。



「…どうかされたのでしょうかっ…?お二人とも…」


「はっはーん…なるほどなあ…アンタ等…へぇ…そういうこっちゃな…」


「シグマ…いけませんよ。茶化したら」


「へいへい。遠目で眺めとくだけにしときますさかい…勘弁してやあ」


「レザノフとシグマもなにを言っているんでしょう…はわわっ…わからないことがいっぱいですっ…!」



バルモア勢の会話すらシャーレとポアラには
耳が痛いお話だったようで肩を丸めて観覧席
の人混みの中で小さくなっていた。

そんな中、場内にアナウンスが鳴り響く。



「レディース&ジェントルメーーーンッッンッ!!!!お待たせ致しましたァ…!剣術フェスティバル至高の時間が今遂に…!決勝戦は強者共を破って来た此の両者ァァ!!」



左右の選手入り口からド派手な演出に出迎え
を受けて二人の選手が颯爽と登場した。



「トレードマークの真紅の髪は…燃える業火の証ィ…さあァ…ッ…ギラギラと滾る其の想いで優勝の座を掴み取れェェ!!左の入場ゲートから登場は…飛び込み参戦ッ…ローーーーードッッ!!」



万雷の拍手に背中を押されてロードが場内
中央へと緊張した面持ちで進んで行く。



「対するはァ…全てが謎に包まれた蝙蝠の覆面…準決勝で見せた神速の一閃は場内の度肝を抜いたァァ…さあァ…決勝の舞台でも漆黒の旋風巻き起こせェェ!!右の登場ゲートから登場…ッ…此方も飛び込み参戦ッ…謎の覆面バットマーーーーンッッ!!!!」



気合いの入った実況の出囃子に乗せられて
両者が中央で面を突き合わせる。

決勝戦開始のゴングが鳴る。
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