224 / 729
第六篇第三章 ジェノスハーバー攻防戦
東コンテナ区域の衝突
しおりを挟む中央桟橋のエリアで激突した革命軍デューク
と帝国軍中将バレットの戦いが激化して行く
頃、東コンテナ区域にも動きが見れた。
タイト目のパンツに袖の無い純白の団服を
身体に密着させる様に着こなし身体のライン
がはっきりと見える褐色の女性。
其の女性はテンガロンハットを頭に被ると
東コンテナ区域のコンテナの上に座り込み
膝を立てて穏やかに揺れる大海の水面に視線
を向けると吹き行く風に長い黒髪を穏やかに
揺蕩わせながらじっと先を見つめる。
其の女性はふと聞こえて来た戦場としては
不釣り合いな程の緩い鼻歌を耳にする。
落ち着いた雰囲気を見せるコンテナの上で
座り込む褐色の女性とは真逆の雰囲気を
醸し出す鼻歌交じりの小柄な女性はふわりと
した袖元でオフショルの白と青の服を風に
揺蕩わせながらコンテナの下で足を止める。
其の女性は茶髪の胸辺りまでの髪にまるで
魔法使いの様な帽子を被る童顔な女性。
童顔な女性は両手の手のひらを拳に変えて
腰に当てるとほんの少し身を乗り出す様に
してコンテナ上でに座り込む褐色の女性を
見上げる様にして口を開く。
「革命軍の幹部の方ーっ。こーんにちはーっ…エルムちゃん登場だよっ!?」
にっこりと微笑んだエルムという女性は肩元
に掛ける様に小紫色の羽織を羽織っていた。
「成る程。貴女が帝国軍少将エルム・ミュリアル…此の街にある帝国軍第十四支部の支部長という訳だな」
「はいっ!そうでーすっ…。ドキドキしちゃうね?エルムちゃん的にはこんな前線に出るのは半年ぶりかもっ」
魔法使いの様な見た目の小柄な童顔の女性
帝国軍少将エルム・ミュリアルの登場に
コンテナの上で座り込んでいた褐色の女性は
ひらりと飛び降りると目の前に着地した。
「前線という割には何だか緩い子が来た様だな。会話だけで私を退却させるつもりか?」
「…えぇ~っとね…うんっ!それができるならそれがいいかなっ?」
「…舐められた物だな。なら、一応聞くが断ると言ったら?」
「……エルムちゃんが戦うしかないんだよっ?…わっかんないなあ。なんで戦うの?」
「…ノアさんが此の国を変える為さ」
褐色の女性は背中に掛けていたライフルを
手に取ると早撃ちの如くエルムに向けて弾丸
を飛ばすとエルムは笑顔のまま腰元に据えて
いたステッキを手に取り其れを振るう。
すると蒲公英色(蒲公英の花の様な黄色)の
氷を纏ったステッキで弾丸を優しく包み込み
蒲公英色に凍結させてしまった。
「ちっがうじゃん?それはさあ…革命軍の気持ちでルナちゃん本人の気持ちじゃないでしょ?」
「…初対面でちゃん付けとは何処までも緩い子だな…貴女は…」
東コンテナ区域に於いて革命軍幹部である
ルナ・オウスムーンと帝国軍少将の位にある
エルム・ミュリアルの女性対決が始まる。
60
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる