RISING 〜夜明けの唄〜

Takaya

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第六篇第三章 ジェノスハーバー攻防戦

貨物船接近の報

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各軍の動きに港町ラヴェンダに滞在していた
ロード達は緊迫した朝を迎える事となる。

反乱軍の潜伏、帝国軍の動向、此れら二つは
バルモア本国からの支援物資を乗せた貨物船
の来航を阻止する為の物である。

其れ等の迎撃、そして貨物船の護衛を担う
のはバルモアから姫君シェリーを公使として
招き入れた革命軍の役割だ。

ベリッシモ・パレス・ホテルで其の時を待つ
ロード達の元にバルモア王家ノスタルジアの
護衛隊隊長であるレザノフを通じて貨物船
からの一報が届いた事で動きを見せる。

プレジア国の近海へと侵入を果たした貨物船
はこれから約一時間程で水の街アリアアクア
が誇る港町ラヴェンダに在る戦いの舞台と
目されるジェノスハーバーへと来航する。



「…では、ラヴェンダの外れの海岸付近で姫様への謁見希望者との接見となります。もうそろそろ此処を出ましょう」


「おしっ!行くか…ッ…!」



レザノフの言葉に自身の手のひらをバシッと
拳で叩いたロードの声を起点に各々が頷くと
決意を固めた様に立ち上がり動き出す。



「そう言えば、シェリーへの謁見希望者とは何者なのだ?」


「…それが私にも解らないんですっ」



ふとしたシャーレの疑問に当の本人である
シェリーが困り顔で首を傾げて見せる。



「実はバルモアの王からの勅命なのです。此方への戦力増強の意味であると聞いているのですが此方に置くかは私の判断に任せると…」


「バルモアの王って…?もしかして、シェリーちゃんのお父さんっ?」


「ええ。姫様の父上で。現状国を納めるノスタルジアの最高権威です」



支援物資と共に送り込まれる増強戦力を指名
したのはシェリーの父君でありバルモアの
現国王であった。



「へぇ、味方が増えんのか?」


「でも…誰なんでしょう?」



其の当人である謁見希望者の正体はシェリー
もだがレザノフも知らず邂逅を果たす迄は
謎に包まれたままの様であった。

そんな会話を交わしながらホテルを出た
ロード達は目的地となる港町ラヴェンダの
町外れの静かな海岸付近を目指す事となる。

そして其のタイミングでレザノフに依って
一報を受ける事となった革命軍の幹部達が
ジェノスハーバーに展開を始めていた。

今回の支援物資はシェリー達への物資以外に
姫君を託した革命軍への寄贈品でもある為
其の量はとてつもなく多い。

革命軍は三日月型に海へせり出た港の東西の
大型コンテナに一度物資を仕舞い込む為に
ジェノスハーバーの東西に別れ始める。

東西の大型コンテナを目指す革命軍の動きに
合わせて此の来航を阻止しに掛かるべく其の
背後に小紫色の羽織を纏うプレジアが誇る
精鋭戦力達が作戦をスタートし始める。

幾重もの勢力が集う水の街アリアアクアの
港町ラヴェンダが誇る国家有数の巨港である
ジェノスハーバーを舞台に攻防戦が始まる。
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