176 / 729
第五編第二章 立ち上がる若き新芽
不真面目はたまた大真面目
しおりを挟む「簡単に見破られてしまった…何故だ…」
十手を青龍刀でガードしたもののビリビリと
痺れる腕を支えながら立ち上がるシャーレ。
「ああ…そりゃ。シャーレ君が俺と同じギフトだからだよ。得意特性は別でも戦い方ってのは予想しやすいだろ?」
「そう言う事か…。成る程、一本取られたな…」
「因みにシャーレ君。ポアラちゃんの胸は柔らかかったかい?」
「ああ、とても。サラシの上からだったのが少し残念な点だった…」
「こんのドスケベ共ッ!いつまで胸の話してんだっての…!」
思い切りシャーレの頭をしばき上げたポアラ
の表情がまた赤くなるが、U・Jは其処に
反応して来ないロードに目を向ける。
「んー、ウブそうなんだがな。ロード君は女の子の胸に興味ないのか?」
「そんな訳あるまい…。ロードは巨乳好きのムッツリスケベだ」
「どっちの味方なんだ、オメェはよッ!!」
何故か問い掛けられたロードではなく答えた
のはシャーレで其の内容にロードからも強い
ツッコミを飛ばされるシャーレ。
するとU・Jは周りをきょろきょろと見ると
中庭に後から合流したシェリーを見つける。
「じゃあロード君は、お姫様みたいな巨乳が好みなのか?」
「……え…ひゃっ…!はわわわわわっ…何を…っ…!」
顔を真っ赤にして手で胸を隠す様に縮こまる
シェリーの反応を見てロードの顔は秒で赤く
染まり上がってしまっていた。
「U・J…ッッ!真面目にやりやがれッ!」
「おお、何だボイン大好きムッツリスケベなのは本当みたいだなあ…!」
「U・J殿。姫に対して失礼ですよ…」
呆れた様にシェリーを視界から隠すレザノフ
は溜息を吐いて答えるとポアラが緩り緩りと
U・Jに向かって歩き出して行く。
「U・J…ちょっとタイム…」
「ん…?」
ナックルダスターを仕舞ったポアラは一度
修行中断を宣言するとU・Jの頭を思い切り
飛び跳ねて殴って見せる。
「ちょっと…男共…そこ座れッ…!」
ポアラの逆鱗に触れたU・Jとシャーレ。
そしてとばっちりのロードまでも三人が
地面に正座をして並ばせられた。
「…アンタ達ね…シェリーちゃん恥ずかしくて涙目じゃん!!修行なんだから真面目にやってよ…!!」
「いやーほら。三対一だし相手のチームワーク乱すところから始めようかなあって。定石だろ?なあ、ポアラちゃん」
「…大真面目にやってたんかい…タチ悪いってばU・J…」
実は意図があってやっていたU・Jの行動
に呆れて肩を落としたポアラだったが怒りは
シャーレ達にも当たり前の様に飛び火する。
「アンタらもアンタらで何綺麗にノセられてんのっ!」
「そうだぞ、ロード。謝りなさい」
「どう考えてもオメェだよッ…シャーレ!」
「うるさいっ、反省しろ」
「「す、すみませんでした…!!」」
騒ぎ始めた二人の頭をしばいて地面にへたり
込ませたポアラはゴミを見る様な目で二人を
眺めると、二人は諦めて声を合わせた。
60
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる