174 / 729
第五編第二章 立ち上がる若き新芽
修行の始まり
しおりを挟む「…はっ…めんどくせぇ奴等だな。ホントよ…で?弱いまんまでどうすんの…」
「テメェ…U・J…今盛り上がってる所なのに水差してんじゃねぇ…ニャロウが…!」
茶化す様に話したU・Jにイライラを浮かべ
ながら反論するロードの姿を見てU・Jは
言葉を続けて並べて行く。
「力の無ェ奴の言葉じゃアイツ等を止める術にはならねぇって言ってんの。わかるかな?ロード君…」
「だから、それでも止める術を探してやるって言ってたんだよ…」
「そんだけの想いがあんだ。だがめんどくせぇが…まだまだお前等は弱い…」
水を差し続けるU・Jの言葉に段々とロード
だけでなくシャーレとポアラもイライラを
募らせ始めるとU・Jはニヤリと笑う。
「つー訳で。強くなれ…。想いを貫きてぇならな…少しは磨いて来たんだろ?見せてみやがれ…めんどくせぇけどな…」
そう言うと立ち上がったU・Jを見て三人が
顔を見合わせた後U・Jに目線を戻す。
「…は?それって…!」
「三人纏めて相手してやるっつってんだよ…俺の気が変わるのは早ェぞ…?」
「…素直じゃないなあ…U・Jって。アタシ本当に空気読めて無いのかと思ったよ」
「実は私も…。此の人が実は優しいのを知っている筈だったのにさ…」
ポアラとシャーレの言葉にU・Jはほんの
少しだけ照れ臭そうにするが其の表情は
見せずに真っ直ぐ中庭へと歩き出して行く。
「おしっ…何かよ…やる気出てきたぜ」
「三人共頑張って下さいね。やはり…若さとは素晴らしい物だ…」
レザノフに激励された三人は笑顔を弾けさせ
U・Jの向かった中庭へと向かって行く。
「(皆様…どんどん気持ちも強くなって行ってますね…私はこのまま護られるだけになってしまうのでしょうか…)」
シェリーは一人、言葉にすら出来ない焦りと
悩みを抱えており、暗い表情を浮かべた。
レザノフは優しくシェリーの肩にポンと手を
置くと心配そうに姫の姿を慮って居た。
そして中庭に向かった三人の目の前には
長い十手を構えたU・Jが既に戦闘体勢に。
首の骨を鳴らして三人を威圧する。
「本当に纏めてやんのか?U・J」
「バカだな…ロード君は。三人相手でも片手間で勝てるよ…めんどくせぇけどな…」
「アタシ達もギフトを得て強くなってるんだよっ?」
「少し舐め過ぎでは無いのか?U・J」
其の言葉を聞いたU・Jは高笑いをする。
「そうそう…三人ともギフト全開で向かって来な。俺はギフト使わねぇからさ…!」
「ニャロウ…!」
余りにも舐めた態度が過ぎるU・Jを見て
やはり単に水を差してただけなんじゃ無いか
と勘繰る三人は乗せられた様に怒る。
武器を構え、シャーレが青い流水のチカラを
ポアラが翠の大地のチカラを、そしてロード
が真紅の業火のチカラをオーラとして纏うと
欠伸を繰り返すU・Jに向けて圧を飛ばす。
ロード・シャーレ・ポアラの三人を相手に
ハンデ付きのU・Jという修行が始まる。
60
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる