155 / 729
第四編第三章 親を探す最大の手掛かり
人類が辿り着く最高峰のステージ
しおりを挟む岩陰に隠れて居たロードはスネイクの其の
変わり果て、正に異形と化した姿に驚きを
隠せず物々しい異形の姿から溢れ出す其の
威圧感に畏怖の念すら感じていた。
「ふふ…大地覚醒“毒睨豪蛇”…!」
異形の姿と化したスネイクはまるで蛇。
舌は蛇の様に長く変わり左肩に生まれ出た
コブラの顔と蛇の様に変化した鞭が右腕と
同化し、目付きすらも凶暴な蛇となった。
ロードは初めて目にした其の姿に息を呑む。
覚醒とはギフトのチカラと波動のチカラ。
此の二つを極めた者が到達する最高峰の姿。
スネイクに付けられた異名は豪蛇。
異名に生物を冠していた者達は皆、そうだ。
覚醒に至る事こそ人類が手にしたチカラを
極めた証であり強者の所以なのである。
だが、スネイクの其の姿を見てもランスは
笑みを浮かべたままで焦りは一つも見せて
おらず、武者震いをしているだけであった。
「わっははは…花形の前に敵役の十八番が姿を見せおったのう。此処からが本番だってーの…!」
更に身体に纏わせた朱色の稲妻を轟々と
強く流れさせたランスは身構える。
「いやはや…其の余裕はいつまで続く事やら…愉しみでございますな。ランス殿…」
スネイクの言葉と共に左肩のコブラと鞭が
変化した右腕の蛇が威嚇を繰り返す。
そして鞭が変化した蛇がランスに向けて地を
這いずる様に物凄い速度で向かって行く。
其れを跳躍して躱すランスの元に左肩から
這い出たコブラの牙が襲い来る。
「毒睨豪蛇の牙には神経を麻痺させる毒がありますので…お気をつけて…ランス殿…!」
二匹の毒蛇に追われ大槍を振るいながら
回避を続けるランスは容赦無いスネイクの
攻めに段々と息を切らして行く。
「此の程度ですか…羆槍と呼ばれ其の強さを発揮していたランス・テラモーノという男は…!」
「抜かせェ…舞台を盛り上げるのに必要な時間じゃからのう…今はよ…」
「いやはや…ならば打開して見せてはくれませぬか…私も忙しいのですよ…」
更に動きが速まった毒蛇の動きを支配した
スネイクの猛攻は止まる事を知らない。
だが、其の中でもランスは攻撃に転じる事
をせず身体に纏わせた朱色の稲妻が強靭さ
を増して行くのみで回避を続けた。
覚醒というステージを見せつけたスネイクの
攻撃は徐々にランスを追い込んで行く。
何故なら毒蛇の胴体が通った場所の岩が破壊
され粘土の様に変わり、ランスの動きは段々
と制限されてしまっていたからだ。
場所の利さえも失って行くランスの戦闘を
見ながらロードは心配そうな目で見遣る。
再開を果たし言葉を交わす事が目前となった
マムナック遺跡でランスは苦戦を続ける。
60
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる