最強少女は雑用が嫌なのでパーティーを抜けてスローライフを。

Ⅸ エピローグ

50話 最強少女はスローライフを。

滅龍の騒ぎから1週間、女王は後始末に終れていた。
忙しいはずなのに女王は微笑み、何処か楽しそうで、嬉しそうだ。

「娘の後始末は私が引き受けます。
滅龍を呼び覚ましたのは私の指示ですから。」

レガリスは滅龍による破壊行動の責任を1手に引き受ける事になった。
しかし、女王は動じることも無く、全てを引き受けた。

獅子王から世界へ色欲を討伐する為の致し方ない物だと説明があったがそれで納得する程簡単な話ではなかった。
幾つもの山々は崩れ、色欲を封印する神殿も再建する事になったのだ。
国々はアリスを処刑すべきだと言った。

女王は否と言った。
獅子王は彼女を色欲の魔王にすると言った。

彼女を非難する声は多かったがそれ以上に、6人の魔王全員が彼女を擁護し、色欲を倒した英雄だと称えた。
レガリスの人々も、姫の帰還を心の底から喜び、三日三晩祝杯をあげた。
それはレオスタンも同じだった。

それから2週間が経ち、レガリアでは2人の姫の旅立を祝うパレードが行われていた。
2人の姫は修行の旅に出ることを決め、全国民に祝福されながら街を出た。

「先生、行ってらっしゃい！レガリスは私達、クリスタルハーツに任せて下さい！」

ラナが微笑んで言った。

「そうです。私達、女王直属冒険者パーティーですから。私達が先生よ代わりにこの国を守ります！」

エリシアが微笑んで言った。

「いつか、先生の物語以上に凄い冒険者として旅をしている先生の耳に噂が届くよう頑張りますから。先生も頑張ってください。」

ノノが微笑んで言った。

「うん！皆、頑張ってね。
もう私から教えることはありません。
皆は私の自慢の弟子で、パーティーメンバーですっ！」

アリスが微笑んで言った。
そして、アリスはレガリスを旅立った。
滅龍を抑え込めない弱い自分を見つめ直す旅に。

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心地よい風の吹く草原を2人の少女と1人のメイド、獅子の獣人の娘が歩む。
2人の少女は手を繋ぎ、仲良く楽しそうに鼻歌交じりで歩く。

「ねぇ様、次は何処にいきましょう？」

「そうね、気の向くまま、この道の示す所へ向かいましょうか。」

「アリスとアリアとなら何処へだって行けちゃうと思う。はぁ、憧れのアリスと一緒に旅立てるなんて幸せ！」

「アリス様、アリア様のメイドとして、何処までもお供致します。」

4人は微笑んで草原を歩く。
その旅路を祝福するかの様に空は晴れ渡っていた。

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最強少女は雑用が嫌なのでパーティーを抜けてスローライフを。

　　　　　 Fin

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次回作
『転生幼女ロリは獣娘ケモムスと共に』
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