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Ⅶ 獣王連邦国
43話 七天魔王と七ノ大罪
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白い壁に高めの天井からは金色のシャンデリア。床にはふかふかの赤い絨毯が敷かれており部屋の中央にはきらびやかな装飾の施された赤いクッションのソファが4つ、白い足に金色の装飾が施された天板がガラスのローテーブルを囲むようにおかれている。
「さぁ、かけるのである。」
獅子王閣下がそう言って促された場所へと私とアリアな座ると私達のソファの後方にロロナが立つ。
その対面に獅子王閣下とレオーナが座った。
「今回の出向、表向きには増えたモンスターの討伐としているのであるが実は、別の案件があるのである。」
獅子王閣下がそう口を開く。
「裏の案件ですか。」
私が呟くと獅子王閣下は深刻そうな顔で頷く。
「そなたらも知っておるであろうが七天魔王は7人いる。
故に七天魔王である。
しかし、その席は今6つしか存在しないのである。
これは、七天魔王以外知らぬ事実なのである。」
そんな!?
七天魔王は七ノ大罪を封じ込める役割を持つ。
故に、1人の魔王が1つの大罪を監視している。
それが崩れれば大罪が動き出す。
そうすれば世界は終わりを告げると言われている。
「その、空席とは?」
「第二柱【色欲】アスモデウスである。」
色欲のアスモデウス。
生死と性欲を司りサキュバスやセイレーンを産み出したともされる。
元は天使だったらしいが恋人に裏切られたのを切っ掛けに堕天し、大罪になったと聞く。
「それで、今はどうしているのですか?」
「他の七天魔王で交代して監視を行っているのである。
しかし、それも何時まで持つか。我ら七天魔王にはそれぞれ見張るべき相手がいる。
それが交代制と言えど増えるのは負担が大きいのである。」
獅子王閣下が言った。
そりゃそうだ。
七ノ大罪は七天魔王がやっと封じ込めた物だ。
それを監視するにも同等の力が必要になる。
いくら最強と言われる獅子王閣下でもそれは難しい話なのだ。
「それで、七天魔王はどういう方針を?」
「うむ。我自ら次の色欲の魔王を探す事となった。
故に、我の元に選りすぐりの冒険者を出向と言う形で集めているのである。」
獅子王閣下が言った。
これで合点がいく。
あの獅子王閣下が何故出向をと思っていたがそう言うことなのか。
そして、お母様の封書。
これも恐らくお母様は察したのだろう。
獅子王閣下が出向を求めると言うことは七天魔王関連であると。
そうなればあの封書の内容も察しがつく。
恐らく・・・
「アリス殿、そなたの力をお借りしたいのである。
聞けば、姫君には龍紋と呼ばれる力があるとか。
そして、その力を使いこなせれば魔王にも匹敵すると。
その力を、頼らせては貰えぬであろうか?」
「私は構いません。
ですが、龍紋の力を解放するとなれば私はまだ不完全ですから、暴走の可能性もあります。」
私が言った。
きっと、お母様の台本どおりに。
「うむ、その事で女王陛下より暴走するようであれば殺してでも止める様にと封書があった。
娘を殺せ等普通は言えぬ事。
それだけの覚悟を持って姫君を送り出したのであろう。」
やはり、そう言う内容か。
龍紋を完全に操れなければ私は七ノ大罪と同等になる。
そうなれば私を止める方法は討伐しかなくなる。
お母様はこの戦い、大罪相手では龍紋無しには勝てないと踏んだ。
故に、私を送り出した。
アリアとロロナをつけて。
最悪の事態になった時、確実に私を殺せる執行者と、殺された後の魂を封じ込める事が可能な霊龍
2人がいれば私の死後、私の蘇生も可能となる。
お母様の事だからそこまで見込んでだろう。
「わかりました。出来うる限りはやってみます。」
「うむ。今回は部隊を幾つか編成するつもりである。
姫君達主力部隊。
クリスタルハーツ含めた冒険者の遊撃部隊。
そして、我が率いる魔王部隊。
主力部隊には姫君とロロナ殿、それとレオーナ、そなたも行くのである。」
「お、お父様・・・」
「そなたももう17になる。何時までも王城で呆けていては立派な魔王にはなれぬのである。
今回の一件、そなたには我の代わりに主力部隊で大罪を封じるのである。」
獅子王閣下が言った。
そういえば、昔聞いたことがある。
『獅子は我が子を千尋の谷へ突き落とす。』
そうして強く育てるのだと言う話だがレオーナにとってここが千尋の谷なのだろう。
「わかりました。このレオーナ。レオスタン第一王女として、大罪封印の為にアリス様にお供致します。」
「うむ。であればそなたにこれを渡しておくのである。
そなたに練習用の銅剣は似合わぬ。
王女であれば王女らしく、我がレオスタンに伝わる宝剣を使って見せるのである。」
そう言って獅子王閣下がレオーナに渡したのは赤い柄に金色の刀身の長剣だ。
柄の先端から赤い布が結ばれており、そこにはレオスタンの国章が描かれている。
そして、その剣は魔力を帯びていて普通では無い感じがした。
魔剣なのはわかるが・・・
魔剣にしては放つ魔力が桁違いだし、何処か懐かしい匂いもする。
私はこの剣を知らない筈なのだが・・・
そして、ストレージ内で私の武器が共鳴?しているようにも感じる。
微かだがストレージから私の武器の魔力が滲み出る様な感覚を感じるのだ。
「その剣は獅子龍ノ戦剣槍数少ないドラゴン・アーティファクトの1つである。
剣の時は全てを両断する宝剣に、槍の時は兵を導く戦槍になると言われているのである。
代々レオスタンの姫に伝わるその宝剣、古くからのしきたりに従い、そなたに託すのである。」
ドラゴン・アーティファクトか。
私やアリアも持つがやはり、違和感はそこだったのか。
どおりで私の武器が共鳴していた訳だ。
懐かしい匂いもドラゴン・アーティファクトだからだろう。
「しかと、受け取りました。
お父様の期待に答えられる様、頑張らせて頂きます!」
レオーナがそう言って腰に宝剣を留める。
しかし、やはりドレスだからだろうか、違和感が凄い。
「そなたの冒険用の服も用意させてある。着替え次第そなたらには一足先に発って欲しいのである。
我ら魔王軍とクリスタルハーツ含む冒険者部隊は明日、後を追い出立するのである。」
獅子王閣下が言った。
私達はレオーナの着替えを待つ間の束の間の休息でゆっくりと休むことにした。
「さぁ、かけるのである。」
獅子王閣下がそう言って促された場所へと私とアリアな座ると私達のソファの後方にロロナが立つ。
その対面に獅子王閣下とレオーナが座った。
「今回の出向、表向きには増えたモンスターの討伐としているのであるが実は、別の案件があるのである。」
獅子王閣下がそう口を開く。
「裏の案件ですか。」
私が呟くと獅子王閣下は深刻そうな顔で頷く。
「そなたらも知っておるであろうが七天魔王は7人いる。
故に七天魔王である。
しかし、その席は今6つしか存在しないのである。
これは、七天魔王以外知らぬ事実なのである。」
そんな!?
七天魔王は七ノ大罪を封じ込める役割を持つ。
故に、1人の魔王が1つの大罪を監視している。
それが崩れれば大罪が動き出す。
そうすれば世界は終わりを告げると言われている。
「その、空席とは?」
「第二柱【色欲】アスモデウスである。」
色欲のアスモデウス。
生死と性欲を司りサキュバスやセイレーンを産み出したともされる。
元は天使だったらしいが恋人に裏切られたのを切っ掛けに堕天し、大罪になったと聞く。
「それで、今はどうしているのですか?」
「他の七天魔王で交代して監視を行っているのである。
しかし、それも何時まで持つか。我ら七天魔王にはそれぞれ見張るべき相手がいる。
それが交代制と言えど増えるのは負担が大きいのである。」
獅子王閣下が言った。
そりゃそうだ。
七ノ大罪は七天魔王がやっと封じ込めた物だ。
それを監視するにも同等の力が必要になる。
いくら最強と言われる獅子王閣下でもそれは難しい話なのだ。
「それで、七天魔王はどういう方針を?」
「うむ。我自ら次の色欲の魔王を探す事となった。
故に、我の元に選りすぐりの冒険者を出向と言う形で集めているのである。」
獅子王閣下が言った。
これで合点がいく。
あの獅子王閣下が何故出向をと思っていたがそう言うことなのか。
そして、お母様の封書。
これも恐らくお母様は察したのだろう。
獅子王閣下が出向を求めると言うことは七天魔王関連であると。
そうなればあの封書の内容も察しがつく。
恐らく・・・
「アリス殿、そなたの力をお借りしたいのである。
聞けば、姫君には龍紋と呼ばれる力があるとか。
そして、その力を使いこなせれば魔王にも匹敵すると。
その力を、頼らせては貰えぬであろうか?」
「私は構いません。
ですが、龍紋の力を解放するとなれば私はまだ不完全ですから、暴走の可能性もあります。」
私が言った。
きっと、お母様の台本どおりに。
「うむ、その事で女王陛下より暴走するようであれば殺してでも止める様にと封書があった。
娘を殺せ等普通は言えぬ事。
それだけの覚悟を持って姫君を送り出したのであろう。」
やはり、そう言う内容か。
龍紋を完全に操れなければ私は七ノ大罪と同等になる。
そうなれば私を止める方法は討伐しかなくなる。
お母様はこの戦い、大罪相手では龍紋無しには勝てないと踏んだ。
故に、私を送り出した。
アリアとロロナをつけて。
最悪の事態になった時、確実に私を殺せる執行者と、殺された後の魂を封じ込める事が可能な霊龍
2人がいれば私の死後、私の蘇生も可能となる。
お母様の事だからそこまで見込んでだろう。
「わかりました。出来うる限りはやってみます。」
「うむ。今回は部隊を幾つか編成するつもりである。
姫君達主力部隊。
クリスタルハーツ含めた冒険者の遊撃部隊。
そして、我が率いる魔王部隊。
主力部隊には姫君とロロナ殿、それとレオーナ、そなたも行くのである。」
「お、お父様・・・」
「そなたももう17になる。何時までも王城で呆けていては立派な魔王にはなれぬのである。
今回の一件、そなたには我の代わりに主力部隊で大罪を封じるのである。」
獅子王閣下が言った。
そういえば、昔聞いたことがある。
『獅子は我が子を千尋の谷へ突き落とす。』
そうして強く育てるのだと言う話だがレオーナにとってここが千尋の谷なのだろう。
「わかりました。このレオーナ。レオスタン第一王女として、大罪封印の為にアリス様にお供致します。」
「うむ。であればそなたにこれを渡しておくのである。
そなたに練習用の銅剣は似合わぬ。
王女であれば王女らしく、我がレオスタンに伝わる宝剣を使って見せるのである。」
そう言って獅子王閣下がレオーナに渡したのは赤い柄に金色の刀身の長剣だ。
柄の先端から赤い布が結ばれており、そこにはレオスタンの国章が描かれている。
そして、その剣は魔力を帯びていて普通では無い感じがした。
魔剣なのはわかるが・・・
魔剣にしては放つ魔力が桁違いだし、何処か懐かしい匂いもする。
私はこの剣を知らない筈なのだが・・・
そして、ストレージ内で私の武器が共鳴?しているようにも感じる。
微かだがストレージから私の武器の魔力が滲み出る様な感覚を感じるのだ。
「その剣は獅子龍ノ戦剣槍数少ないドラゴン・アーティファクトの1つである。
剣の時は全てを両断する宝剣に、槍の時は兵を導く戦槍になると言われているのである。
代々レオスタンの姫に伝わるその宝剣、古くからのしきたりに従い、そなたに託すのである。」
ドラゴン・アーティファクトか。
私やアリアも持つがやはり、違和感はそこだったのか。
どおりで私の武器が共鳴していた訳だ。
懐かしい匂いもドラゴン・アーティファクトだからだろう。
「しかと、受け取りました。
お父様の期待に答えられる様、頑張らせて頂きます!」
レオーナがそう言って腰に宝剣を留める。
しかし、やはりドレスだからだろうか、違和感が凄い。
「そなたの冒険用の服も用意させてある。着替え次第そなたらには一足先に発って欲しいのである。
我ら魔王軍とクリスタルハーツ含む冒険者部隊は明日、後を追い出立するのである。」
獅子王閣下が言った。
私達はレオーナの着替えを待つ間の束の間の休息でゆっくりと休むことにした。
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