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3 拠点作成(クラフト)
13.幼女は錬金術と共に
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私達が戻ると既に素材集めを終えた2人が戻っていた。
「お待たせー。」
リノがそう言って木材をストレージから取り出した。
「お疲れ様ー。」
エリーが言った。
シーナはエリーの側で丸まって眠っていた。
「シーナは日向ぼっこしてたら寝ちゃった見たい。」
しーっと口に指を当ててエリーが言った。
「それなら静かにやろうか。」
そう言ってリノがストレージから大きな釜を取り出す。
これは私も知っている。
錬金釜だ。
「さてと、それじゃあ錬金していくね。」
リノがそう言って台座に置いた釜に水を入れて台座に火をつける。
そして緑色の液体を入れて船のオールのような大きな木製のスパチュラでかき混ぜると液体が薄い黄緑色になっていく。
「よし、ここに素材を入れて・・・」
木材とインゴットを釜に投入して混ぜる。
こんなんでツールが作れるのだから不思議な物だ。
「最後にこれを入れて・・・」
そう言って取り出したのは青い液体だ。
それをリノが慎重に1滴だけ垂らす。
「後は効果を発現させるか選んで・・・良し。これで完成だよ。」
そうリノが言うのとほぼ同時に白い煙が釜から上がり、中の液体が無くなっていた。
リノが釜の中から鉄製のつるはしを2つ取り出す。
「これで石材素材は集まるよ。品質も・・・うん。これなら問題無し!
そんじゃこの流れで鎌とハンマーも作っちゃうね。」
そう言って鼻歌混じりにぱぱっとツールを完成させてしまった。
流石と言うべきか。
やはり、錬金術師はすごいな。
「うんうん、品質良好。
そんじゃまた二手に別れて素材集めしよっか。
今回は石材と鉱石素材を集める班と木材と植物素材、動物素材を集める班に分けよっか。」
リノが言った。
石材とか鉱石の採掘は大変だろうしシーナには難しそうだ。
シーナはあまり力が無い様だし。
それに、リノは石材班確定だろう。
残念ながらリノ以外鉱石の種類が分かる人が居ないからだ。
「私とシーナで木材とか集めに行くよ。リノとエリーに石材とかお願いしても良いかな?」
「うん。それで良いよ。お子ちゃまお二人は森へ。私達で山に行くよ。」
リノがニヤニヤとして言った。
「むー!リノ達よりも早く集めて来ちゃうんだから!」
私がそう言ってシーナの元に駆け寄った。
「シーナ、起きて。素材集めに行くよ。」
私が言うと耳がピクッと動いた。
「ふにゃあ・・・素材集め・・・」
くぁぁと小さな口を精一杯開けて大あくびをする。
小さな口からは鋭い八重歯が覗いている。
「ほら、シーナ、いこ!」
「うん!頑張ろうね。ヒメちゃん!」
シーナは反動も着けず女の子座りの状態から足の力だけでジャンプして立ち上がると尻尾をふりふりとふってお尻に着いた芝生の草を払って伸びをした。
流石だな。
猫並みに運動神経が良くて体も柔かい。
私とシーナは手を繋いで森へと向かうのだった。
「お待たせー。」
リノがそう言って木材をストレージから取り出した。
「お疲れ様ー。」
エリーが言った。
シーナはエリーの側で丸まって眠っていた。
「シーナは日向ぼっこしてたら寝ちゃった見たい。」
しーっと口に指を当ててエリーが言った。
「それなら静かにやろうか。」
そう言ってリノがストレージから大きな釜を取り出す。
これは私も知っている。
錬金釜だ。
「さてと、それじゃあ錬金していくね。」
リノがそう言って台座に置いた釜に水を入れて台座に火をつける。
そして緑色の液体を入れて船のオールのような大きな木製のスパチュラでかき混ぜると液体が薄い黄緑色になっていく。
「よし、ここに素材を入れて・・・」
木材とインゴットを釜に投入して混ぜる。
こんなんでツールが作れるのだから不思議な物だ。
「最後にこれを入れて・・・」
そう言って取り出したのは青い液体だ。
それをリノが慎重に1滴だけ垂らす。
「後は効果を発現させるか選んで・・・良し。これで完成だよ。」
そうリノが言うのとほぼ同時に白い煙が釜から上がり、中の液体が無くなっていた。
リノが釜の中から鉄製のつるはしを2つ取り出す。
「これで石材素材は集まるよ。品質も・・・うん。これなら問題無し!
そんじゃこの流れで鎌とハンマーも作っちゃうね。」
そう言って鼻歌混じりにぱぱっとツールを完成させてしまった。
流石と言うべきか。
やはり、錬金術師はすごいな。
「うんうん、品質良好。
そんじゃまた二手に別れて素材集めしよっか。
今回は石材と鉱石素材を集める班と木材と植物素材、動物素材を集める班に分けよっか。」
リノが言った。
石材とか鉱石の採掘は大変だろうしシーナには難しそうだ。
シーナはあまり力が無い様だし。
それに、リノは石材班確定だろう。
残念ながらリノ以外鉱石の種類が分かる人が居ないからだ。
「私とシーナで木材とか集めに行くよ。リノとエリーに石材とかお願いしても良いかな?」
「うん。それで良いよ。お子ちゃまお二人は森へ。私達で山に行くよ。」
リノがニヤニヤとして言った。
「むー!リノ達よりも早く集めて来ちゃうんだから!」
私がそう言ってシーナの元に駆け寄った。
「シーナ、起きて。素材集めに行くよ。」
私が言うと耳がピクッと動いた。
「ふにゃあ・・・素材集め・・・」
くぁぁと小さな口を精一杯開けて大あくびをする。
小さな口からは鋭い八重歯が覗いている。
「ほら、シーナ、いこ!」
「うん!頑張ろうね。ヒメちゃん!」
シーナは反動も着けず女の子座りの状態から足の力だけでジャンプして立ち上がると尻尾をふりふりとふってお尻に着いた芝生の草を払って伸びをした。
流石だな。
猫並みに運動神経が良くて体も柔かい。
私とシーナは手を繋いで森へと向かうのだった。
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