異世界探訪記

十四日目。竹の子の森にて

十四日目。
　竹の子が生えていた森に到着し、出来るだけの数を収穫した。途中で俺より大きい葉っぱを採ってきて二重に包んだりして内心ホックホクだ。葉っぱにくるんだのは、あの弾力なら引きずり回してもすぐボロボロにならないんじゃ？と言う考えからだ。
　今は昨日余った蛇肉と竹の子を焼いて食べた後。場所は地面から突き出たクリスタルの近くだ。
　周辺を探索したところ逆U字の四角いダクトが幾つか見つけたからノームの集落の真上だろう。一刻ほど歩いたところには崖があり、近くに野営の跡があったことからまず間違いない。
　森の中は平原に比べて風が少なく、変わりに夜行性の小動物がちょろちょろと顔を出し焚き火の火を暫く眺めた後何かに気付いたように、唐突に慌てた感じで暗闇へ駆けていく。崖下の野営地に比べて暗い。が、小動物のお陰で眠りは浅くなりそうだ。