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序章第一話 平和に飽きた転生後
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「俺は退屈だった」
目を閉じ、自らの暗闇の中で言い聞かせるように俺は呟いた。
何がと言えば、何もかも。
無為に過ぎる時間と流れていく無様なニュースと、閉塞しか感じない平和な社会が途方もなく退屈だった。
自分がここにいる意味は何なのか。
生きている意味はあるのか。
問うて問うて問うて問うて問うて、結局答えは見つからない。
こんな所に、俺は必要ない。そう自分自身を理解した時、身体は空から落ちていた。
適当なビルの屋上から、適当な方角に適当な勢いで飛び出した。一思いに逝ける様に頭を下にし、目を閉じて最期の最期を迎え入れる。
少しの衝撃と一瞬の痛みを感じて、地獄の底まで落ちていった。
だが、行き着いた先の地獄は思いの外、退屈とは無縁な場所だ。
「俺は、退屈だった」
隠れていた物陰から、表の通りを過ぎていく足音の数を聞いて数える。
小石を踏むじゃりじゃり音が三つ、足甲が鳴らすがしゃがしゃという金属音が五つ。
もっと遠くで鳴る銃声は鳴り止まず、未だこの戦場は混沌の中。この周辺を任された俺は、頭の中で入り組んだ街路地図を思い浮かべ、最も効率的な制圧を頭の中でイメージする。
レンガ造りの家々が並ぶ、幅八メートルの緩やかな坂道。
爆発物での破壊は行われておらず、道は未だ綺麗なまま。住民の殆どは逃げ果せ、残っているのは八人の獲物と、彼らを待ち伏せる俺達五人。
鼓動がわずかに早鐘を打つ。
『隊長。女は魔術師二人、騎士一人の計三人』
『でっけぇパイオツしてんな、おい。騎士三人やったら、魔術師のねーちゃんを片方くれよ』
『甲冑ランクはC。初撃で全員の障壁を排除しますので、私はその分を頂ければと』
『勝った後の事は勝ってから言え、お前ら。カゲツ、化学班から頼まれている新しい従順薬のテストに丁度良い。生け捕りに出来るか?』
「いつも通りだ。撃て、エグザ」
『了解』
止まない銃声に混じり、一際大きな一つが響いた。
通りの足音のリズムに乱れが出る。物陰から顔を出すと、一団の内の男魔術師が頭を撃ち抜かれて倒れ行く所だった。
俺は口笛を吹いて、連中の注意を自分に向ける。
パニックを起こしていた連中は、全員が俺に意識を向けた。剣を、杖を構えて敵意を滾らせ、時間があれば冷静になれよと言ってやりたい所だ。
辛うじて皮肉を込めた笑みを見せ、短く「撃て」と命令を送る。
通りに面した建物の二階から、仲間の二人が姿を現した。連中はまだ気づいておらず、完全な意識の外から軽機関銃の銃火が雨の様に降り注ぐ。
対象は、全身甲冑に身を包んだ騎士五人。
甲冑に施された魔術障壁が作動して銃弾を防ぎ、全く物ともしていない。しかし、跳弾と硝煙、土煙に魔術師達は驚き戸惑っていて、俺は一気に距離を詰めて鳩尾に一発ずつ拳をくれた。
崩れ落ちる魔術師の服を掴み、乱暴に投げて戦火から離す。
銃火の合唱が止んで騎士達に対すると、魔術障壁の作動を示す術式紋から光が消えていた。きっちり蓄魔力を削り切り、後は俺ともう一人の出番。
「コンバート、R1」
俺の詠唱に、無手だった両手にフルオートショットガンが一丁ずつ現れ握る。
甲冑の形状から女と分かる一人を避け、残りの四人の脚に斉射した。金属製のプレートが着弾と同時に歪んで削られ、貫通まで至った二人が血を流して倒れ込む。
マガジンが切れ、銃を捨てる。
怒り狂った三人が俺に向かってきた。上段、下段、突きと時差で迫り、俺は左手を差し出して軽くパチンッと指を鳴らす。
フッと俺の脇を抜けて、一つの人影が騎士達に向かっていく。
青年より少年に近い、やや低身長の短髪の男性兵士。軍支給の防刃ジャケットとズボンの重さをものともせず、小動物を思わせる身軽さで剣の振りより早く懐に潜り込む。
両手には指向性炸薬付きのグローブを装着しており、先頭の騎士の胸に最小の軌道で叩きつけた。
ほんの一瞬の、閃光と爆音。
叩かれた騎士は、身体を浮かせて五メートルをノンバウンドで吹っ飛んだ。耳障りな金属音を鳴らしながらごろごろ転がり、止まったと思ったら頭から血を流してそれきり動かなくなる。
残るは二人。
「俺の獲物だぜ!? 手ぇ出すんじゃ――――」
「エグザ、やれ」
俺の命と同時に、片方の騎士の頭が弾けた。
兜の湾曲で逸れる事無く、中身をぶち抜いて血液と脳漿をぶちまける。鍛えられた肉体を制御する脳が失われた身体は、持っていた剣を落として前のめりに倒れて伏した。
不満気な顔が俺に向くが、大した問題じゃないので気にしない。
残った一人の処理が先だ。
「そこの倒れている二人はまだ助かる。貴女が投降すれば、見逃すと約束しよう」
「ノディクの外道共がっ! 信用できるかっ!」
「なら、貴女達は無駄死にだな。その命には何の意味もない。何も残せず、何も為せず、何も成せない。別に非難するつもりはない。それが貴女の選択であれば、ね」
「隊長! どうせやるなら俺にやらせろよ!」
「ゼヌ、決めるのは彼女だ。――――上をご覧」
俺が指を向けると、女騎士は恐る恐る上を向いた。
うん、馬鹿。
「シッ」
「フッ」
俺は右、ゼヌは左。
姿勢を低く駆け、女騎士の左右に回る。気づいて剣を振るおうとするがもう遅い。膝の裏を蹴って跪かせ、二人がかりで背中を押す。甲冑の重さも込みでは女の力で耐えられる筈もなく、あっさり地面に押し倒して手早く兜を脱がし剥がした。
凛とした赤髪の、長い耳を持つ褐色美女。
気が強そうな目付き顔付きに、男の本能が猛り始める。俺は彼女の背中に腰掛けて動きを封じ、ゼヌに脚を壊した騎士二人の処理と悶絶する魔術師二人を任せた。
所詮クラスC。呆気ないもんだな。
「どけ、貴様っ!」
「歯向かうより自分の心配をしろよ。えぇっと……確かここに…………お、あったあった」
左胸のポーチから、俺は四角いケースを取り出した。
蓋を開けて、中に入っている三本の注射器と三つの小瓶が無事である事に安堵する。これがあるのとないのとでは、これから行う外道の楽しみ方が大幅に変わってきてしまうから。
注射器を一本、小瓶を一つ取り出し、ケースを閉めてポーチに戻す。
「女で良かったな? お前とあの魔術師二人は生きていられる」
「何っ!?」
「生きている事はそれだけで価値だ。俺はそれがわからなかったからここにいる。わかってからは楽しんでる。退屈なんてしない。命の価値は誰も彼もが平等で、不平等なのは扱いだけ」
「一体何を言っている!? おい、それは何だ!?」
「これ? 従順薬だよ」
「……え?」
小瓶の蓋を開けて注射器で吸い、針を上に向けて軽く指で弾く。
青色の綺麗な液体から気泡が針に集まり、シリンジを押すと中は薬だけになった。後は女騎士の頭を掴んで首を晒し、慎重に針を肌に入れる。
「や、やめてくれ!」
「そう言っている間に注射完了っと。薬が回るまで少し話そうか。好きなプレイは? 処女? 見た所ダークエルフみたいだけど、子供は何人欲しい? 自慰は一日何回する?」
「中和剤を! 誰か! マドゥーヌ! グランサー!」
「ん? 隊長。コイツらが持ってる中和剤、二世代前の型落ちだぜ? とっくの昔に対策完了した奴じゃん。最新試作型のテストに使えねぇよ、コレ」
「先に捕えた連中のは新しかったから、別に試そう。そっちの二人にはもう注射した?」
「いいや。魔力散逸薬を打っただけ。たまには必死に抵抗する奴で楽しみてぇからな。隊長もそうだろ?」
「ん…………エグザ。周囲の状況は?」
『もう終わった』
気付けば、あれだけ続いていた銃声がいつの間にか止んでいた。
なら、これから先はお愉しみタイムだ。生き残りや逃げ遅れを捕虜に取って、大事に大事に連れ帰って好き勝手に滅茶苦茶する。
思えば、もう一週間はやってない。
溜まってしょうがないから、あっちの二人は部隊の全員で回すとするか。
「ぁあ……ぐぅ……っ!?」
「効いてきた? じゃあ、さよならだ。バイバイ、お堅い君。初めまして、俺の孕ませ奴隷」
「嫌……っ! やだっ! だ、れか…………」
「撤収だ。エグザ、車両を探してくれ。グロズとアルバは周囲警戒。ゼヌと俺はそこの片方ずつを連れていく。あとお前は――――」
きめの細かい美しい頬を掴み、顔を俺に向けさせる。
さっきまでの反抗的な態度と表情が消え、一転して無表情な人形がそこにいた。俺が背中から退くと自分で立ち上がり、俺に対して跪いて騎士の礼をして見せる。
「わたしはあなたさまのたてであり、つるぎとなることをちかいます。おんみのおなまえをおおしえください」
「カゲツ。お前の主の名はカゲツだ。俺の気が済むまで俺に尽くせ。気が済んでも俺に尽くせ」
「はい。わたしはかげつさまにつくします」
「良い子だ」
俺は彼女の顎を掴み、強制的な同意の上で唇を奪った。
目を閉じ、自らの暗闇の中で言い聞かせるように俺は呟いた。
何がと言えば、何もかも。
無為に過ぎる時間と流れていく無様なニュースと、閉塞しか感じない平和な社会が途方もなく退屈だった。
自分がここにいる意味は何なのか。
生きている意味はあるのか。
問うて問うて問うて問うて問うて、結局答えは見つからない。
こんな所に、俺は必要ない。そう自分自身を理解した時、身体は空から落ちていた。
適当なビルの屋上から、適当な方角に適当な勢いで飛び出した。一思いに逝ける様に頭を下にし、目を閉じて最期の最期を迎え入れる。
少しの衝撃と一瞬の痛みを感じて、地獄の底まで落ちていった。
だが、行き着いた先の地獄は思いの外、退屈とは無縁な場所だ。
「俺は、退屈だった」
隠れていた物陰から、表の通りを過ぎていく足音の数を聞いて数える。
小石を踏むじゃりじゃり音が三つ、足甲が鳴らすがしゃがしゃという金属音が五つ。
もっと遠くで鳴る銃声は鳴り止まず、未だこの戦場は混沌の中。この周辺を任された俺は、頭の中で入り組んだ街路地図を思い浮かべ、最も効率的な制圧を頭の中でイメージする。
レンガ造りの家々が並ぶ、幅八メートルの緩やかな坂道。
爆発物での破壊は行われておらず、道は未だ綺麗なまま。住民の殆どは逃げ果せ、残っているのは八人の獲物と、彼らを待ち伏せる俺達五人。
鼓動がわずかに早鐘を打つ。
『隊長。女は魔術師二人、騎士一人の計三人』
『でっけぇパイオツしてんな、おい。騎士三人やったら、魔術師のねーちゃんを片方くれよ』
『甲冑ランクはC。初撃で全員の障壁を排除しますので、私はその分を頂ければと』
『勝った後の事は勝ってから言え、お前ら。カゲツ、化学班から頼まれている新しい従順薬のテストに丁度良い。生け捕りに出来るか?』
「いつも通りだ。撃て、エグザ」
『了解』
止まない銃声に混じり、一際大きな一つが響いた。
通りの足音のリズムに乱れが出る。物陰から顔を出すと、一団の内の男魔術師が頭を撃ち抜かれて倒れ行く所だった。
俺は口笛を吹いて、連中の注意を自分に向ける。
パニックを起こしていた連中は、全員が俺に意識を向けた。剣を、杖を構えて敵意を滾らせ、時間があれば冷静になれよと言ってやりたい所だ。
辛うじて皮肉を込めた笑みを見せ、短く「撃て」と命令を送る。
通りに面した建物の二階から、仲間の二人が姿を現した。連中はまだ気づいておらず、完全な意識の外から軽機関銃の銃火が雨の様に降り注ぐ。
対象は、全身甲冑に身を包んだ騎士五人。
甲冑に施された魔術障壁が作動して銃弾を防ぎ、全く物ともしていない。しかし、跳弾と硝煙、土煙に魔術師達は驚き戸惑っていて、俺は一気に距離を詰めて鳩尾に一発ずつ拳をくれた。
崩れ落ちる魔術師の服を掴み、乱暴に投げて戦火から離す。
銃火の合唱が止んで騎士達に対すると、魔術障壁の作動を示す術式紋から光が消えていた。きっちり蓄魔力を削り切り、後は俺ともう一人の出番。
「コンバート、R1」
俺の詠唱に、無手だった両手にフルオートショットガンが一丁ずつ現れ握る。
甲冑の形状から女と分かる一人を避け、残りの四人の脚に斉射した。金属製のプレートが着弾と同時に歪んで削られ、貫通まで至った二人が血を流して倒れ込む。
マガジンが切れ、銃を捨てる。
怒り狂った三人が俺に向かってきた。上段、下段、突きと時差で迫り、俺は左手を差し出して軽くパチンッと指を鳴らす。
フッと俺の脇を抜けて、一つの人影が騎士達に向かっていく。
青年より少年に近い、やや低身長の短髪の男性兵士。軍支給の防刃ジャケットとズボンの重さをものともせず、小動物を思わせる身軽さで剣の振りより早く懐に潜り込む。
両手には指向性炸薬付きのグローブを装着しており、先頭の騎士の胸に最小の軌道で叩きつけた。
ほんの一瞬の、閃光と爆音。
叩かれた騎士は、身体を浮かせて五メートルをノンバウンドで吹っ飛んだ。耳障りな金属音を鳴らしながらごろごろ転がり、止まったと思ったら頭から血を流してそれきり動かなくなる。
残るは二人。
「俺の獲物だぜ!? 手ぇ出すんじゃ――――」
「エグザ、やれ」
俺の命と同時に、片方の騎士の頭が弾けた。
兜の湾曲で逸れる事無く、中身をぶち抜いて血液と脳漿をぶちまける。鍛えられた肉体を制御する脳が失われた身体は、持っていた剣を落として前のめりに倒れて伏した。
不満気な顔が俺に向くが、大した問題じゃないので気にしない。
残った一人の処理が先だ。
「そこの倒れている二人はまだ助かる。貴女が投降すれば、見逃すと約束しよう」
「ノディクの外道共がっ! 信用できるかっ!」
「なら、貴女達は無駄死にだな。その命には何の意味もない。何も残せず、何も為せず、何も成せない。別に非難するつもりはない。それが貴女の選択であれば、ね」
「隊長! どうせやるなら俺にやらせろよ!」
「ゼヌ、決めるのは彼女だ。――――上をご覧」
俺が指を向けると、女騎士は恐る恐る上を向いた。
うん、馬鹿。
「シッ」
「フッ」
俺は右、ゼヌは左。
姿勢を低く駆け、女騎士の左右に回る。気づいて剣を振るおうとするがもう遅い。膝の裏を蹴って跪かせ、二人がかりで背中を押す。甲冑の重さも込みでは女の力で耐えられる筈もなく、あっさり地面に押し倒して手早く兜を脱がし剥がした。
凛とした赤髪の、長い耳を持つ褐色美女。
気が強そうな目付き顔付きに、男の本能が猛り始める。俺は彼女の背中に腰掛けて動きを封じ、ゼヌに脚を壊した騎士二人の処理と悶絶する魔術師二人を任せた。
所詮クラスC。呆気ないもんだな。
「どけ、貴様っ!」
「歯向かうより自分の心配をしろよ。えぇっと……確かここに…………お、あったあった」
左胸のポーチから、俺は四角いケースを取り出した。
蓋を開けて、中に入っている三本の注射器と三つの小瓶が無事である事に安堵する。これがあるのとないのとでは、これから行う外道の楽しみ方が大幅に変わってきてしまうから。
注射器を一本、小瓶を一つ取り出し、ケースを閉めてポーチに戻す。
「女で良かったな? お前とあの魔術師二人は生きていられる」
「何っ!?」
「生きている事はそれだけで価値だ。俺はそれがわからなかったからここにいる。わかってからは楽しんでる。退屈なんてしない。命の価値は誰も彼もが平等で、不平等なのは扱いだけ」
「一体何を言っている!? おい、それは何だ!?」
「これ? 従順薬だよ」
「……え?」
小瓶の蓋を開けて注射器で吸い、針を上に向けて軽く指で弾く。
青色の綺麗な液体から気泡が針に集まり、シリンジを押すと中は薬だけになった。後は女騎士の頭を掴んで首を晒し、慎重に針を肌に入れる。
「や、やめてくれ!」
「そう言っている間に注射完了っと。薬が回るまで少し話そうか。好きなプレイは? 処女? 見た所ダークエルフみたいだけど、子供は何人欲しい? 自慰は一日何回する?」
「中和剤を! 誰か! マドゥーヌ! グランサー!」
「ん? 隊長。コイツらが持ってる中和剤、二世代前の型落ちだぜ? とっくの昔に対策完了した奴じゃん。最新試作型のテストに使えねぇよ、コレ」
「先に捕えた連中のは新しかったから、別に試そう。そっちの二人にはもう注射した?」
「いいや。魔力散逸薬を打っただけ。たまには必死に抵抗する奴で楽しみてぇからな。隊長もそうだろ?」
「ん…………エグザ。周囲の状況は?」
『もう終わった』
気付けば、あれだけ続いていた銃声がいつの間にか止んでいた。
なら、これから先はお愉しみタイムだ。生き残りや逃げ遅れを捕虜に取って、大事に大事に連れ帰って好き勝手に滅茶苦茶する。
思えば、もう一週間はやってない。
溜まってしょうがないから、あっちの二人は部隊の全員で回すとするか。
「ぁあ……ぐぅ……っ!?」
「効いてきた? じゃあ、さよならだ。バイバイ、お堅い君。初めまして、俺の孕ませ奴隷」
「嫌……っ! やだっ! だ、れか…………」
「撤収だ。エグザ、車両を探してくれ。グロズとアルバは周囲警戒。ゼヌと俺はそこの片方ずつを連れていく。あとお前は――――」
きめの細かい美しい頬を掴み、顔を俺に向けさせる。
さっきまでの反抗的な態度と表情が消え、一転して無表情な人形がそこにいた。俺が背中から退くと自分で立ち上がり、俺に対して跪いて騎士の礼をして見せる。
「わたしはあなたさまのたてであり、つるぎとなることをちかいます。おんみのおなまえをおおしえください」
「カゲツ。お前の主の名はカゲツだ。俺の気が済むまで俺に尽くせ。気が済んでも俺に尽くせ」
「はい。わたしはかげつさまにつくします」
「良い子だ」
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