27 / 43
待ちぼうけ
しおりを挟む
「寂しいよ~。俺もアジトに行きたいよ~」
次の朝、ラボに寄ってからアジトに帰るために支度しているとクキが寂しがってくっついてきた。
「これから地上に行くために忙しくなるし、またすぐ会えるよ」
「でも~。せめてラボまでは一緒に行っちゃダメ~?」
「お前、戦闘員じゃないから武器いらんだろ。不必要に大勢でラボには行けん」
「ケチ~」
溶けそうなぐらいウダウダなっているクキを優しく撫でて説得する。
「地上に行くためにはクキの力が必要なんだ。助けて欲しい時は呼ぶから待ってて。頼りにしてるよ」
俺の言葉が嬉しかったのか、クキは急にシャキッとして「お兄さんに任せなさい!」と張り切り出した。
「お前、どんどん人たらしになってくな」
トーカがボソリと呟いたが、何のことだかわからなかった。
クキに別れを告げてラボへ向かう。
ちなみにグライとグリーズは昨夜、話が終わったらすぐに帰って行った。
2人して待たせていた車に乗らず全力疾走で去っていったので部下の人が慌てていた。大丈夫だろうか、あの筋肉師弟。
ラボではプティ、サリ、ノーマに昨夜と同じ事を話し協力をお願いした。
「そういうことでしたら、ラボは全力でヒスイくんに協力しますよ」
「私も。ヒスイ君のためなら協力を惜しみません」
「まあお前の武器職人としてほっとくことはできんからな」
3人に礼を伝え、ナイフのチェックのためにノーマと技術室へ向かうことになった。トーカはプティ達と話があるみたいなので所長室に残るようだ。
部屋を出る前にサリにブレスレットの礼を言う。
「君の力になれたのなら良かった。ナイフを見てもらってる間にブレスレットもチェックしておきましょう」
サリにブレスレットを渡し、ノーマと所長室をあとにした。
「ん?おい。ナイフにヒビが入ってるぞ」
ノーマに言われて見てみる。たしかに小さな亀裂が入っていた。
「気づかなかった。いつついたんだろ?」
「おい。俺のナイフはこの程度で折れはしないが、武器の状態には常に気を配れ。でなけりゃ取り上げるぞ」
「………すみませんでした」
怖い。やっぱりノーマは怖い。
「しかし、そんな簡単に傷つくわけないんだがな。よっぽど強いヤツとでも戦ったのか?」
「強いヤツ………」
ジンの顔が頭に浮かぶ。そう言えば交渉はどうなったんだろうか。
なんとなくアイツにだけはヤドの存在を知られてはいけない気がする。もしまた会うことがあったとして、俺はあの瞳の前で秘密を隠し通せるだろうか。
「おい。おい!」
「え!あ、ごめん、ぼーっとしてて」
「ったく。ちょっと奥で作業してくるから待ってろよ」
「ああ、わかった」
ノーマを見送って息を吐く。
色々なことがありすぎて疲れたな。早くアジトに帰りたい。イッカやウノやアジトのみんなに会いたいな。
「できたぞ」
ノーマが治したナイフを手に戻ってきた。
「ありがとう」
「次キズをつけたら許さんからな。武器が壊れるのは武器のせいじゃない。お前が弱いからだ。せいぜい死ぬ気で訓練するんだな」
「はは。頑張るよ」
ノーマの迫力に乾いた笑いが出てしまった。でも言う通りだ。俺がもっと鍛えないと。
「相変わらず余計なものばかり背負ってるな」
「へ?」
「上に行くために協力者を集めるんだろ。そんなに自分でばかり抱えていたら誰も助けてくれんぞ。もっと周りに頼ることを覚えるんだな」
言いながらノーマは俺から目を逸らしている。照れてるのかな?
「うん。ありがとう」
ニヤニヤしてしまってたのか、ノーマに「何笑ってんだ!」と怒られてしまった。
でも不器用な優しさが嬉しかった。
みんなに礼を言いラボをあとにして、やっとアジトに帰ってきた。
久しぶりだ。こんなに長く外に出てたのは初めてじゃないだろうか。
「あ、ヒスイにいちゃん!」
「おう。おかえり」
「今回は随分と長かったな」
みんな次々におかえりを言ってくれる。その温かさに嬉しくなりながら、イッカとウノを探す。
でも2人の姿が見当たらない。
「イッカ君とウノ君は昨日から熱を出しててね。部屋で寝てるんだよ」
ソアラが2人を探してることに気づいて教えてくれた。
「そうなのか?なら見舞いに行かないと」
「うつるといけないからね。部屋には入らないように言われてるんだよ」
ソアラの言葉に落ち込んで自分の部屋に戻る。
トーカにどうしたのか聞かれて答えると、「それは仕方ないね。すぐ元気になるよ」と励まされた。
イッカとウノがいないと、こんなに時間って長く感じるんだなと気づく。
子供達と一緒に遊んだり、色々な仕事を手伝ったりしていても、どこか気分が落ち着かない。
夕飯のあと、ぼーっとしているとソアラがやってきた。
「なんだか心ここにあらずだね。ヒスイ君が外に行った時の2人と同じだ」
「……そうなのか?」
ソアラの言葉に驚く。俺がいない時の2人か。そういえばよく知らない。
「近頃は慣れたけど、最初の頃は君がいない間はソワソワ落ち着かなかったんだよ。帰るって連絡が入ったら大喜びしてね」
変な感じだ。仲間になってそんなに日も経ってない俺が少しいなくなったところで何も気にしてないと思ってた。
「私たちも仲良し3人組が揃ってないとなんだか寂しくてね。やっぱり3人揃った笑顔が一番だね」
ソアラが優しく語りかけてくれる。ああ。やっぱり俺はここが好きだな。俺の帰る場所はここなんだ。
「明日には2人とも元気になって部屋から出てくるだろう。ヒスイ君が倒れたら元も子もない。今日は早く寝なさい」
「うん。ありがとう」
ソアラにおやすみを言って部屋に戻る。トーカに「なんだか嬉しそうな顔だね」と言われて笑みを返し、そのまま「おやすみ」と布団に潜り込んだ。
「イッカ、ウノ、おはよう!」
いつもは部屋に迎えにきてもらうので、今日は逆に2人の部屋の前で待ってみた。
昨日までいなかった俺の姿に2人は驚く。
「ヒスイ!帰ってきたのか!」
「ずっと帰ってこないから心配したんだよ」
「うん。ごめん。昨日帰ってきたんだ。2人とも熱はもう大丈夫なのか?」
「そんなんヒスイに会ったらどっか行ったよ!ああ~、なんで熱なんか出んだよ!出迎えたかったのに!」
「よりにもよってタイミングが悪いよ~」
2人が頭を抱えて後悔している。体調崩すのは仕方のないことなんだけど。
「それより!まずはこれをしないとな!」
「そうだね!イッカ!やるよ!」
「「おかえり!!」」
「………ただいま」
廊下には3人分の笑い声が響いていた。
次の朝、ラボに寄ってからアジトに帰るために支度しているとクキが寂しがってくっついてきた。
「これから地上に行くために忙しくなるし、またすぐ会えるよ」
「でも~。せめてラボまでは一緒に行っちゃダメ~?」
「お前、戦闘員じゃないから武器いらんだろ。不必要に大勢でラボには行けん」
「ケチ~」
溶けそうなぐらいウダウダなっているクキを優しく撫でて説得する。
「地上に行くためにはクキの力が必要なんだ。助けて欲しい時は呼ぶから待ってて。頼りにしてるよ」
俺の言葉が嬉しかったのか、クキは急にシャキッとして「お兄さんに任せなさい!」と張り切り出した。
「お前、どんどん人たらしになってくな」
トーカがボソリと呟いたが、何のことだかわからなかった。
クキに別れを告げてラボへ向かう。
ちなみにグライとグリーズは昨夜、話が終わったらすぐに帰って行った。
2人して待たせていた車に乗らず全力疾走で去っていったので部下の人が慌てていた。大丈夫だろうか、あの筋肉師弟。
ラボではプティ、サリ、ノーマに昨夜と同じ事を話し協力をお願いした。
「そういうことでしたら、ラボは全力でヒスイくんに協力しますよ」
「私も。ヒスイ君のためなら協力を惜しみません」
「まあお前の武器職人としてほっとくことはできんからな」
3人に礼を伝え、ナイフのチェックのためにノーマと技術室へ向かうことになった。トーカはプティ達と話があるみたいなので所長室に残るようだ。
部屋を出る前にサリにブレスレットの礼を言う。
「君の力になれたのなら良かった。ナイフを見てもらってる間にブレスレットもチェックしておきましょう」
サリにブレスレットを渡し、ノーマと所長室をあとにした。
「ん?おい。ナイフにヒビが入ってるぞ」
ノーマに言われて見てみる。たしかに小さな亀裂が入っていた。
「気づかなかった。いつついたんだろ?」
「おい。俺のナイフはこの程度で折れはしないが、武器の状態には常に気を配れ。でなけりゃ取り上げるぞ」
「………すみませんでした」
怖い。やっぱりノーマは怖い。
「しかし、そんな簡単に傷つくわけないんだがな。よっぽど強いヤツとでも戦ったのか?」
「強いヤツ………」
ジンの顔が頭に浮かぶ。そう言えば交渉はどうなったんだろうか。
なんとなくアイツにだけはヤドの存在を知られてはいけない気がする。もしまた会うことがあったとして、俺はあの瞳の前で秘密を隠し通せるだろうか。
「おい。おい!」
「え!あ、ごめん、ぼーっとしてて」
「ったく。ちょっと奥で作業してくるから待ってろよ」
「ああ、わかった」
ノーマを見送って息を吐く。
色々なことがありすぎて疲れたな。早くアジトに帰りたい。イッカやウノやアジトのみんなに会いたいな。
「できたぞ」
ノーマが治したナイフを手に戻ってきた。
「ありがとう」
「次キズをつけたら許さんからな。武器が壊れるのは武器のせいじゃない。お前が弱いからだ。せいぜい死ぬ気で訓練するんだな」
「はは。頑張るよ」
ノーマの迫力に乾いた笑いが出てしまった。でも言う通りだ。俺がもっと鍛えないと。
「相変わらず余計なものばかり背負ってるな」
「へ?」
「上に行くために協力者を集めるんだろ。そんなに自分でばかり抱えていたら誰も助けてくれんぞ。もっと周りに頼ることを覚えるんだな」
言いながらノーマは俺から目を逸らしている。照れてるのかな?
「うん。ありがとう」
ニヤニヤしてしまってたのか、ノーマに「何笑ってんだ!」と怒られてしまった。
でも不器用な優しさが嬉しかった。
みんなに礼を言いラボをあとにして、やっとアジトに帰ってきた。
久しぶりだ。こんなに長く外に出てたのは初めてじゃないだろうか。
「あ、ヒスイにいちゃん!」
「おう。おかえり」
「今回は随分と長かったな」
みんな次々におかえりを言ってくれる。その温かさに嬉しくなりながら、イッカとウノを探す。
でも2人の姿が見当たらない。
「イッカ君とウノ君は昨日から熱を出しててね。部屋で寝てるんだよ」
ソアラが2人を探してることに気づいて教えてくれた。
「そうなのか?なら見舞いに行かないと」
「うつるといけないからね。部屋には入らないように言われてるんだよ」
ソアラの言葉に落ち込んで自分の部屋に戻る。
トーカにどうしたのか聞かれて答えると、「それは仕方ないね。すぐ元気になるよ」と励まされた。
イッカとウノがいないと、こんなに時間って長く感じるんだなと気づく。
子供達と一緒に遊んだり、色々な仕事を手伝ったりしていても、どこか気分が落ち着かない。
夕飯のあと、ぼーっとしているとソアラがやってきた。
「なんだか心ここにあらずだね。ヒスイ君が外に行った時の2人と同じだ」
「……そうなのか?」
ソアラの言葉に驚く。俺がいない時の2人か。そういえばよく知らない。
「近頃は慣れたけど、最初の頃は君がいない間はソワソワ落ち着かなかったんだよ。帰るって連絡が入ったら大喜びしてね」
変な感じだ。仲間になってそんなに日も経ってない俺が少しいなくなったところで何も気にしてないと思ってた。
「私たちも仲良し3人組が揃ってないとなんだか寂しくてね。やっぱり3人揃った笑顔が一番だね」
ソアラが優しく語りかけてくれる。ああ。やっぱり俺はここが好きだな。俺の帰る場所はここなんだ。
「明日には2人とも元気になって部屋から出てくるだろう。ヒスイ君が倒れたら元も子もない。今日は早く寝なさい」
「うん。ありがとう」
ソアラにおやすみを言って部屋に戻る。トーカに「なんだか嬉しそうな顔だね」と言われて笑みを返し、そのまま「おやすみ」と布団に潜り込んだ。
「イッカ、ウノ、おはよう!」
いつもは部屋に迎えにきてもらうので、今日は逆に2人の部屋の前で待ってみた。
昨日までいなかった俺の姿に2人は驚く。
「ヒスイ!帰ってきたのか!」
「ずっと帰ってこないから心配したんだよ」
「うん。ごめん。昨日帰ってきたんだ。2人とも熱はもう大丈夫なのか?」
「そんなんヒスイに会ったらどっか行ったよ!ああ~、なんで熱なんか出んだよ!出迎えたかったのに!」
「よりにもよってタイミングが悪いよ~」
2人が頭を抱えて後悔している。体調崩すのは仕方のないことなんだけど。
「それより!まずはこれをしないとな!」
「そうだね!イッカ!やるよ!」
「「おかえり!!」」
「………ただいま」
廊下には3人分の笑い声が響いていた。
10
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
シシルナ島物語 隻眼の牙狼族の少年 ノルドの成長譚
織部
ファンタジー
ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。
背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。
母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。
セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。
彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。
セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。
「セラ、ウミ」
「ええ、そうよ。海」
ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します!
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる