3 / 19
悪い大人達
しおりを挟む
2日ほどで熱の下がったレインが、申し訳なさそうにリビングに出てきた。すると、そこにはいつもと違う雰囲気が待っていた。
「みんな、どこかへでかけるの?」
大人達3人はいつもより綺麗な服を着て、外へ行く支度をしていた。
「そう。今日はみんなでお出かけだよ。さあレインくんもシャワーを浴びてこれに着替えておいで」
レインは「外には出れないのでは?」という疑問が湧くが、言葉にする間も与えられずシャワー室へ放り込まれる。
言われたままに着替えると、「よし!じゃあ行きますか!」とクキに連れられ今度は車に放り込まれた。
運転席にはトーカ。助手席にはクキ。レインの隣にはヒスイが座り、車は軽快に走り出した。
「まずはクキさんオススメのお菓子屋さんだよ!」
全く状況がわからないまま車がたどり着いたのは、物語に出てきそうな可愛い家の前だった。クキに手を引かれ中に入ると、宝石のようなキラキラした食べ物がたくさん並べられている。
見たことのない光景にレインは口を開けて見惚れてしまった。
「キレイでしょ~。可愛いでしょ~。お客さん用のお菓子はいつもここで買うんだよ。レインくんはどれが欲しい?」
どれが欲しいと言われても、何が何やらわからない。ワタワタするだけのレインを見て、クキがカラフルなクッキーを手に取った。
「じゃあ、これにしよう。色んな色があって虹みたいでしょ。レインくんにピッタリ」
レインと暮らすにあたりクキとヒスイは地上のことを色々と勉強した。その成果をここぞとばかりに発揮している。
「うん。綺麗。あ、でも僕お金持ってない」
「クキさんが買ってあげるよ。こっそり貯めてるお金はこうゆう時に使わないとね」
なおも「でも……」と食い下がるレインに、「子供が遠慮なんかするんじゃないの!」とクキはさっさと会計を済ませてしまう。
可愛い絵の描かれた袋を持ったレインを連れて、クキは車に戻った。
「ここは俺の友達がいる工房なんだ」
次に行ったのは石を加工して作るアクセサリーの工房。中に入ると背の高い青年が出迎えてくれた。
「ヒスイ!久しぶり!その子が預かってるって言ってた子か?」
「イッカ!そうだよ。頼んでたブレスレットは用意できた?」
少年時代から更に成長し、すっかり長身に育ったイッカが何かをお盆に乗せてきた。カラフルな石でできたブレスレットだ。
「さすがイッカ。いい腕してる。ほら、レイン。つけてみろよ」
「え?でも、僕、こんな高そうな物……」
「大丈夫。俺、仕事が忙しすぎて全然金使うことないから。自分でも引くくらい貯まってた……」
「ヒスイは相変わらず仕事ばっかなんだな。少しは休めよ」
組織も一応給料は支払われる。ヒスイの場合、生活費は別に用意されてるので給料は使わなければ貯まるいっぽうなのだ。
「うん。よく似合ってる。ありがとうな、イッカ。今度なんかお礼するからな」
「きちんとお代をいただいてるからいいよ。こちらこそ、お買い上げありがとうございますだ」
拳を合わせて笑い合う。ヒスイとイッカの姿を見て、レインは「あんな友達がいていいなぁ」と羨ましくなった。
「次も俺の友達のいる店だ」
次に着いたのは果物屋だった。様々な果物が並ぶ姿は目に楽しく、ほのかに香る甘い匂いは食欲を誘う。
「ウノ!久しぶり!」
「ヒスイ!待ってたよ~」
大人になって丸顔から少し精悍な顔つきになったウノが、子供の頃と変わらない笑顔でこっちに来た。
「レイン。どれか食べたいものはあるか?」
食べたい物と言われても、果物なんて高級品で食べたことがない。戸惑うレインにウノがお勧めを持ってきてくれた。
「このブドウは今朝届いたばかりだから新鮮で美味しいよ。皮ごと食べられるから手間もないしね」
ツヤツヤ輝く紫の粒が、レインのキラキラした目に映る。その様子を見て「じゃあそれを貰うよ」と言いかけたヒスイを誰かの手が遮った。
「じゃあ、それをいただこう。ウノ。お会計して」
車で待機してるはずのトーカがいた。
「なんでトーカがいるんだよ!」
「だって、俺だけレインに何も買えないなんて悲しいじゃないか!」
いい歳したおっさんが店内で泣き真似をしている。騒々しいそのやり取りにウノが低い声で忠告した。
「どっちが払うのでもいいんで、店で騒ぐのはやめてください」
その迫力にヒスイとトーカは素直に「はい」としたがってお会計に進んだ。
そんな2人の姿を見て、レインは思わず笑みをこぼしてしまった。
ブレスレットをつけ、クッキーの紙袋とブドウの袋を持って、レインは公園のベンチに来た。
外で食べたほうが絶対おいしいよというクキの提案で、買った物をみんなでベンチで食べることになったのだ。
「……美味しい」
ブドウは少し酸味がきいた甘さが口に広がり、とても美味しい。瑞々しさがまた心地よい。
クッキーも初めて食べる味で驚いたが、優しい甘さが口で溶けてくのが堪らなかった。
自然と幸せな笑みが溢れてしまう。
「やっと笑ったな」
ヒスイが嬉しそうに笑う。
言われて笑うのをやめようとすると、頬を掴まれ阻止された。
「こら。なんでやめるんだよ。うまいもん食べたら笑えばいいだろ。嬉しかったら喜べばいいだろ。イヤだったら怒ればいいだろ。自然なことじゃないか」
少し怒り気味に言われてレインの顔が曇る。
「……ごめんなさい」
咄嗟にでた謝罪の言葉に、さらに頬をつねられる。
「謝るな。お前は何も悪いことしてない。ただ色んなことを感じて生きてるだけだろう」
頬をつねられながら、レインは涙目になってくる。
「だって、僕がイヤだとか辛いとか言えば迷惑になるから……」
悲しそうな声にヒスイが頬から手を離す。今度は優しい声で語りかけた。
「どうしてそう思うんだ?」
「………父さんと母さんが死んで。おじさんとおばさんも災害で大変な状態で。僕がいい子にしてないとみんなに迷惑がかかるから。だから………」
ポタポタと涙が落ちる。俯いて涙を拭うレインの頭を、ヒスイがそっと撫でた。
「お前は優しいな。優しくていい子だ。でもそんなに我慢しなくていいんだよ。子供の辛さや痛みを受け止めてやるのが大人の仕事なんだから」
優しく、優しく。全てを受け入れるように頭を撫で続ける。トーカやクキもこんな気持ちだったのかなと、ヒスイは今まで貰った優しさを全てレインに渡すように手を動かし続けた。
「そうだな。ヒスイなんて酷かったしな。俺も連れてけ、全て教えろ。怒って拗ねて反抗して。いや~。大変だった」
「泣き虫だったしね。いや~。あの頃は可愛かったなぁ」
「な!ちょ!今そんなこと言わなくていいだろ!」
トーカとクキのチャチャ入れに、ヒスイが真っ赤になって反論する。レインはいつのまにか頭から離された手を見て、自分とそんなに変わらないはずなのにとても大きな手だなと感じた。
「いつのまにか頭を撫でる側にまわっちゃって。お父さん泣いちゃいそう」
「クキさんは寂しいかなぁ。いつまでも可愛がっていたかったよ~」
調子に乗ってふざけ続ける2人にヒスイがキレてナイフを取り出す。「こんなとこで武器を出すな~」と騒ぎ続ける大人達を見て、レインは大声で笑ってしまった。
「みんな、どこかへでかけるの?」
大人達3人はいつもより綺麗な服を着て、外へ行く支度をしていた。
「そう。今日はみんなでお出かけだよ。さあレインくんもシャワーを浴びてこれに着替えておいで」
レインは「外には出れないのでは?」という疑問が湧くが、言葉にする間も与えられずシャワー室へ放り込まれる。
言われたままに着替えると、「よし!じゃあ行きますか!」とクキに連れられ今度は車に放り込まれた。
運転席にはトーカ。助手席にはクキ。レインの隣にはヒスイが座り、車は軽快に走り出した。
「まずはクキさんオススメのお菓子屋さんだよ!」
全く状況がわからないまま車がたどり着いたのは、物語に出てきそうな可愛い家の前だった。クキに手を引かれ中に入ると、宝石のようなキラキラした食べ物がたくさん並べられている。
見たことのない光景にレインは口を開けて見惚れてしまった。
「キレイでしょ~。可愛いでしょ~。お客さん用のお菓子はいつもここで買うんだよ。レインくんはどれが欲しい?」
どれが欲しいと言われても、何が何やらわからない。ワタワタするだけのレインを見て、クキがカラフルなクッキーを手に取った。
「じゃあ、これにしよう。色んな色があって虹みたいでしょ。レインくんにピッタリ」
レインと暮らすにあたりクキとヒスイは地上のことを色々と勉強した。その成果をここぞとばかりに発揮している。
「うん。綺麗。あ、でも僕お金持ってない」
「クキさんが買ってあげるよ。こっそり貯めてるお金はこうゆう時に使わないとね」
なおも「でも……」と食い下がるレインに、「子供が遠慮なんかするんじゃないの!」とクキはさっさと会計を済ませてしまう。
可愛い絵の描かれた袋を持ったレインを連れて、クキは車に戻った。
「ここは俺の友達がいる工房なんだ」
次に行ったのは石を加工して作るアクセサリーの工房。中に入ると背の高い青年が出迎えてくれた。
「ヒスイ!久しぶり!その子が預かってるって言ってた子か?」
「イッカ!そうだよ。頼んでたブレスレットは用意できた?」
少年時代から更に成長し、すっかり長身に育ったイッカが何かをお盆に乗せてきた。カラフルな石でできたブレスレットだ。
「さすがイッカ。いい腕してる。ほら、レイン。つけてみろよ」
「え?でも、僕、こんな高そうな物……」
「大丈夫。俺、仕事が忙しすぎて全然金使うことないから。自分でも引くくらい貯まってた……」
「ヒスイは相変わらず仕事ばっかなんだな。少しは休めよ」
組織も一応給料は支払われる。ヒスイの場合、生活費は別に用意されてるので給料は使わなければ貯まるいっぽうなのだ。
「うん。よく似合ってる。ありがとうな、イッカ。今度なんかお礼するからな」
「きちんとお代をいただいてるからいいよ。こちらこそ、お買い上げありがとうございますだ」
拳を合わせて笑い合う。ヒスイとイッカの姿を見て、レインは「あんな友達がいていいなぁ」と羨ましくなった。
「次も俺の友達のいる店だ」
次に着いたのは果物屋だった。様々な果物が並ぶ姿は目に楽しく、ほのかに香る甘い匂いは食欲を誘う。
「ウノ!久しぶり!」
「ヒスイ!待ってたよ~」
大人になって丸顔から少し精悍な顔つきになったウノが、子供の頃と変わらない笑顔でこっちに来た。
「レイン。どれか食べたいものはあるか?」
食べたい物と言われても、果物なんて高級品で食べたことがない。戸惑うレインにウノがお勧めを持ってきてくれた。
「このブドウは今朝届いたばかりだから新鮮で美味しいよ。皮ごと食べられるから手間もないしね」
ツヤツヤ輝く紫の粒が、レインのキラキラした目に映る。その様子を見て「じゃあそれを貰うよ」と言いかけたヒスイを誰かの手が遮った。
「じゃあ、それをいただこう。ウノ。お会計して」
車で待機してるはずのトーカがいた。
「なんでトーカがいるんだよ!」
「だって、俺だけレインに何も買えないなんて悲しいじゃないか!」
いい歳したおっさんが店内で泣き真似をしている。騒々しいそのやり取りにウノが低い声で忠告した。
「どっちが払うのでもいいんで、店で騒ぐのはやめてください」
その迫力にヒスイとトーカは素直に「はい」としたがってお会計に進んだ。
そんな2人の姿を見て、レインは思わず笑みをこぼしてしまった。
ブレスレットをつけ、クッキーの紙袋とブドウの袋を持って、レインは公園のベンチに来た。
外で食べたほうが絶対おいしいよというクキの提案で、買った物をみんなでベンチで食べることになったのだ。
「……美味しい」
ブドウは少し酸味がきいた甘さが口に広がり、とても美味しい。瑞々しさがまた心地よい。
クッキーも初めて食べる味で驚いたが、優しい甘さが口で溶けてくのが堪らなかった。
自然と幸せな笑みが溢れてしまう。
「やっと笑ったな」
ヒスイが嬉しそうに笑う。
言われて笑うのをやめようとすると、頬を掴まれ阻止された。
「こら。なんでやめるんだよ。うまいもん食べたら笑えばいいだろ。嬉しかったら喜べばいいだろ。イヤだったら怒ればいいだろ。自然なことじゃないか」
少し怒り気味に言われてレインの顔が曇る。
「……ごめんなさい」
咄嗟にでた謝罪の言葉に、さらに頬をつねられる。
「謝るな。お前は何も悪いことしてない。ただ色んなことを感じて生きてるだけだろう」
頬をつねられながら、レインは涙目になってくる。
「だって、僕がイヤだとか辛いとか言えば迷惑になるから……」
悲しそうな声にヒスイが頬から手を離す。今度は優しい声で語りかけた。
「どうしてそう思うんだ?」
「………父さんと母さんが死んで。おじさんとおばさんも災害で大変な状態で。僕がいい子にしてないとみんなに迷惑がかかるから。だから………」
ポタポタと涙が落ちる。俯いて涙を拭うレインの頭を、ヒスイがそっと撫でた。
「お前は優しいな。優しくていい子だ。でもそんなに我慢しなくていいんだよ。子供の辛さや痛みを受け止めてやるのが大人の仕事なんだから」
優しく、優しく。全てを受け入れるように頭を撫で続ける。トーカやクキもこんな気持ちだったのかなと、ヒスイは今まで貰った優しさを全てレインに渡すように手を動かし続けた。
「そうだな。ヒスイなんて酷かったしな。俺も連れてけ、全て教えろ。怒って拗ねて反抗して。いや~。大変だった」
「泣き虫だったしね。いや~。あの頃は可愛かったなぁ」
「な!ちょ!今そんなこと言わなくていいだろ!」
トーカとクキのチャチャ入れに、ヒスイが真っ赤になって反論する。レインはいつのまにか頭から離された手を見て、自分とそんなに変わらないはずなのにとても大きな手だなと感じた。
「いつのまにか頭を撫でる側にまわっちゃって。お父さん泣いちゃいそう」
「クキさんは寂しいかなぁ。いつまでも可愛がっていたかったよ~」
調子に乗ってふざけ続ける2人にヒスイがキレてナイフを取り出す。「こんなとこで武器を出すな~」と騒ぎ続ける大人達を見て、レインは大声で笑ってしまった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる