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告白
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シュアンについて長から話を聞いたシロは、はやる気持ちをイソラとイザナに宥められていた。
「長の話だと黒髪を持つクロ君は危害を加えられることはないだろう。そう焦るな」
「でも敵の真っ只中にいるんだろう!どう考えても危険じゃないか!」
「敵はとても統率がとれてる。長が連れてった人間に手は出さない」
「そもそも連れてった理由がわからないじゃないか!クロを気に入ったからかもしれないだろ!今頃手を出されてたら………やっぱり助けに行く!」
今にも駆け出そうとするシロをイソラが糸で引き止める。は~な~せ~と抵抗するシロにイソラは呆れ顔だ。
「話が飛躍し過ぎだ。そんな暴君みたいなマネするはずないだろ」
「ありえなくはないだろ!クロはあんなに可愛いんだ!手に入れたくなってもおかしくない!」
いよいよ糸で雁字搦めにされてミノムシみたいになったシロを見ながら、なんでその気持ちを本人に言わないんだよとイソラは呆れ果てていた。
「とにかく。助けるにしても正面突破はよろしくない。成功率も低いし、下手したら全面戦争だ」
「なら、こっそり忍び込めば」
「そんな血の上った頭で行けばすぐ見つかる。安心しろ。そういうことには適任のヤツがいるから」
イソラがイザナのほうを向く。
イザナは力強く頷いた。
朝、目が覚めるとクロは心地よい温もりの中にいた。幼い頃、寒い日にシロとくっついて寝たことを思い出しながら目を開ける。
シュアンが目を見開いてこちらをガン見していた。しかも目の前で。
「………おわっ!」
「起きたか」
クロが起きたことを確認しても、シュアンはガン見をやめない。
「いや、こえぇよ。目かっぴらくな」
「目?かっぴらく?」
どうやらシュアンは自分のしていることがわかっていないようだった。
クロは優しく瞼を押さえて目を閉じさせる。
「ほら。こっち見過ぎ。目乾いて痛くなるぞ」
ナデナデと優しく瞼を撫でるとシュアンは気持ちよさそうにしている。
なんだか大型犬みたいだなとクロはクスッと笑ってしまう。
すると、頬を何かが撫でる感覚があった。
「ん?これ、糸?」
「ああ。すまない。笑った声が聞こえたのに顔が見えないから触りたくなって。怖かったか?」
シュアンが不安そうな顔になる。
その顔にまたクスリと笑ってしまい、クロは瞼を撫でる手を頭に移動させた。
「大丈夫だ。お前は優しく触ってくれるから」
「………私の糸は特殊なんだ。他の糸に入り込んで相手の感覚を狂わせる」
真剣な顔に変わったシュアンに、クロは頭に置いていた手を戻した。
「私を見えなくさせることも可能だ。その力を使って白の里に忍び込んでいた。だが、糸を持たないお前には効果がなかったが」
「里に忍び込んで何をしようとしてたんだ?」
「長と直接話して戦いを終わらせたかった」
クロが驚きで目を見開く。
「見せ物にされていた家から逃げて、気づけば人を殺し続けていた。俺の糸は力が強すぎてコントロールできなくて。そんな時に前の長に拾われて、ここに連れてこられた。力の使い方を学んで、仲間もできて。敵を殺し続るうちに長になっていた」
淡々と話される声には感情がこもっていない。シュアンはまだあの見せ物にされていた日々から逃れられていないように感じた。
「仲間のことは大事だ。でも、このまま殺しをし続けていいのかわからない。仲間は普通の人達のことを憎んでいる。自分達だけ生き残るべきだと言っている。でもそんな考えを続けていけば、待っているのは破滅だ」
「それで話し合うために来てたのか」
「ああ。お前に見つかったから諦めて帰ったが」
クロは自分のせいで和解のチャンスが潰れたことを知り、愕然とする。
「お前のせいじゃない。もともと無謀なことをしていたんだ」
「でも………そうだ。もう一回里に行ってみたらどうだ?俺も一緒に行くから」
「いや、あの日は人が少なかったから忍び込めただけで、もうそんなチャンスはないだろう。お前を連れて来てしまったから、向こうに恨まれているだろうしな」
クロは途方に暮れる。
もしかしたら殺し殺される日々が終わったかもしれないのに。シロが戦場に行かずに済むようになったかもしれないのに。
悲しみに顔を曇らせるクロをシュアンの糸が撫でた。
「そんな顔をするな。お前と会えて私は人の温かさを知ったのだ。お前がそばにいてくれれば、もっと良い結果にできる気がする」
そのままクロはシュアンの部屋で過ごしている。
すっかり警戒心のなくなったクロは、朝食のあと風呂にも入り、着替えがないからとタオルを腰に巻いて洗濯をしていた。
それはダメだとシュアンがすぐに服を買ってきたが、なぜかどれもヒラヒラして明るい色の服ばかりだった。
『これ、女物なんじゃ?』
「クロに似合いそうな服を選んできたんだ。着て見せてくれ」
嬉しそうなシュアンを無碍にできず、しぶしぶ袖を通す。
「よく似合ってるぞ、クロ。髪も伸びているな。今度髪飾りも買ってこよう」
手を叩いて喜ぶシュアンの後ろに尻尾が見える。やっぱり大型犬なのかなとクロはおかしくなった。
シュアンの部屋に来て4日が経った。
やることもないからとクロが部屋の掃除をしていると窓の外で音がした。侵入者か?とモップを持って窓の横で待ち構える。
窓が開いたと同時にモップを振り下ろすと、途中でモップが動かなくなる。
糸か!とモップを離して殴りかかろうとすると、「クロ。僕だよ」と久しぶりに聞く声がした。
「イザナ?」
「うん。クロが心配で見に来た。でも元気そうだね」
相変わらず無表情なイザナが部屋に入って来る。
「どっかに閉じ込められてるかと思ったら、長の部屋にいるなんて。ここからなら簡単に連れ出せる。逃げよう」
イザナが手を差し出す。シロの顔がよぎって手を取りたくなったが、クロは首をふった。
「シュアンは、ここの長は戦いを終わらせることを望んでる。そのことを長に伝えてくれないか。俺は話し合いができるようになるまでここに残る」
「戦いを?それは嬉しいことだけど、クロがわざわざ残る意味はある?」
イザナの疑問にクロはうまく答えられない。
シュアンとクロの関係は、クロ自身にもよくわかっていないのだ。
「俺がこっちにいたほうが繋がりになるだろ。別に人質にされたりとかはないから大丈夫だ。さあ、早くいってくれ」
シュアンと鉢合わせたら大変と、クロはイザナを急かして帰らせようとする。
イザナは窓から身を乗り出して、ふと思い出したように聞いてきた。
「なんで女の格好してるの?」
「………それは聞かないでくれ」
しばらくしてシュアンが帰って来た。
イザナが来たことを言うかクロが思案していると、シュアンの顔が険しくなる。
「………誰かこの部屋に入ったか?」
「あ、俺の仲間が………」
シュアンの雰囲気にクロは萎縮してしまう。
「仲間が?助けに来たのか?」
「ああ。でもお前が戦いを終わらせたいことを伝えて帰らせた。今頃、長に話がいってると思う」
「………一緒に行かなかったのか?」
シュアンが驚いた顔をする。
そんな反応をされると思わなかったクロは不思議そうに答えた。
「俺が残ったほうが白の里との繋がりができていいだろ?別に酷い扱いを受けてるわけじゃないんだし」
むしろかなり良い待遇を受けている。食事も何気に毎回豪華だ。
クロがそんなことを考えていると、シュアンが抱きしめてきた。
「シュアン?」
「お前が残ってくれて嬉しい」
腕を解かれ、顔を覗き込まれる。
少し泣きそうな顔がクロの目の前にあらわれた。
「ずっと一緒にいてほしい。共に歩んでほしい。………お前が好きなんだ」
思いもしなかった告白にクロは思考が停止する。
シュアンがアゴに手を添えようとするが、クロがビクッと震えたのを見てすぐに手を引いた。
「怖がらせてしまったか。すまない。お前が望まないなら何もしない。そばにいてくれるだけでいい。……すぐに答えは出ないだろうから、返事は考えてからでいい」
そう言い残してシュアンは部屋を出て行った。
残されたクロは、緊張がとけてその場に座り込んでしまった。
「長の話だと黒髪を持つクロ君は危害を加えられることはないだろう。そう焦るな」
「でも敵の真っ只中にいるんだろう!どう考えても危険じゃないか!」
「敵はとても統率がとれてる。長が連れてった人間に手は出さない」
「そもそも連れてった理由がわからないじゃないか!クロを気に入ったからかもしれないだろ!今頃手を出されてたら………やっぱり助けに行く!」
今にも駆け出そうとするシロをイソラが糸で引き止める。は~な~せ~と抵抗するシロにイソラは呆れ顔だ。
「話が飛躍し過ぎだ。そんな暴君みたいなマネするはずないだろ」
「ありえなくはないだろ!クロはあんなに可愛いんだ!手に入れたくなってもおかしくない!」
いよいよ糸で雁字搦めにされてミノムシみたいになったシロを見ながら、なんでその気持ちを本人に言わないんだよとイソラは呆れ果てていた。
「とにかく。助けるにしても正面突破はよろしくない。成功率も低いし、下手したら全面戦争だ」
「なら、こっそり忍び込めば」
「そんな血の上った頭で行けばすぐ見つかる。安心しろ。そういうことには適任のヤツがいるから」
イソラがイザナのほうを向く。
イザナは力強く頷いた。
朝、目が覚めるとクロは心地よい温もりの中にいた。幼い頃、寒い日にシロとくっついて寝たことを思い出しながら目を開ける。
シュアンが目を見開いてこちらをガン見していた。しかも目の前で。
「………おわっ!」
「起きたか」
クロが起きたことを確認しても、シュアンはガン見をやめない。
「いや、こえぇよ。目かっぴらくな」
「目?かっぴらく?」
どうやらシュアンは自分のしていることがわかっていないようだった。
クロは優しく瞼を押さえて目を閉じさせる。
「ほら。こっち見過ぎ。目乾いて痛くなるぞ」
ナデナデと優しく瞼を撫でるとシュアンは気持ちよさそうにしている。
なんだか大型犬みたいだなとクロはクスッと笑ってしまう。
すると、頬を何かが撫でる感覚があった。
「ん?これ、糸?」
「ああ。すまない。笑った声が聞こえたのに顔が見えないから触りたくなって。怖かったか?」
シュアンが不安そうな顔になる。
その顔にまたクスリと笑ってしまい、クロは瞼を撫でる手を頭に移動させた。
「大丈夫だ。お前は優しく触ってくれるから」
「………私の糸は特殊なんだ。他の糸に入り込んで相手の感覚を狂わせる」
真剣な顔に変わったシュアンに、クロは頭に置いていた手を戻した。
「私を見えなくさせることも可能だ。その力を使って白の里に忍び込んでいた。だが、糸を持たないお前には効果がなかったが」
「里に忍び込んで何をしようとしてたんだ?」
「長と直接話して戦いを終わらせたかった」
クロが驚きで目を見開く。
「見せ物にされていた家から逃げて、気づけば人を殺し続けていた。俺の糸は力が強すぎてコントロールできなくて。そんな時に前の長に拾われて、ここに連れてこられた。力の使い方を学んで、仲間もできて。敵を殺し続るうちに長になっていた」
淡々と話される声には感情がこもっていない。シュアンはまだあの見せ物にされていた日々から逃れられていないように感じた。
「仲間のことは大事だ。でも、このまま殺しをし続けていいのかわからない。仲間は普通の人達のことを憎んでいる。自分達だけ生き残るべきだと言っている。でもそんな考えを続けていけば、待っているのは破滅だ」
「それで話し合うために来てたのか」
「ああ。お前に見つかったから諦めて帰ったが」
クロは自分のせいで和解のチャンスが潰れたことを知り、愕然とする。
「お前のせいじゃない。もともと無謀なことをしていたんだ」
「でも………そうだ。もう一回里に行ってみたらどうだ?俺も一緒に行くから」
「いや、あの日は人が少なかったから忍び込めただけで、もうそんなチャンスはないだろう。お前を連れて来てしまったから、向こうに恨まれているだろうしな」
クロは途方に暮れる。
もしかしたら殺し殺される日々が終わったかもしれないのに。シロが戦場に行かずに済むようになったかもしれないのに。
悲しみに顔を曇らせるクロをシュアンの糸が撫でた。
「そんな顔をするな。お前と会えて私は人の温かさを知ったのだ。お前がそばにいてくれれば、もっと良い結果にできる気がする」
そのままクロはシュアンの部屋で過ごしている。
すっかり警戒心のなくなったクロは、朝食のあと風呂にも入り、着替えがないからとタオルを腰に巻いて洗濯をしていた。
それはダメだとシュアンがすぐに服を買ってきたが、なぜかどれもヒラヒラして明るい色の服ばかりだった。
『これ、女物なんじゃ?』
「クロに似合いそうな服を選んできたんだ。着て見せてくれ」
嬉しそうなシュアンを無碍にできず、しぶしぶ袖を通す。
「よく似合ってるぞ、クロ。髪も伸びているな。今度髪飾りも買ってこよう」
手を叩いて喜ぶシュアンの後ろに尻尾が見える。やっぱり大型犬なのかなとクロはおかしくなった。
シュアンの部屋に来て4日が経った。
やることもないからとクロが部屋の掃除をしていると窓の外で音がした。侵入者か?とモップを持って窓の横で待ち構える。
窓が開いたと同時にモップを振り下ろすと、途中でモップが動かなくなる。
糸か!とモップを離して殴りかかろうとすると、「クロ。僕だよ」と久しぶりに聞く声がした。
「イザナ?」
「うん。クロが心配で見に来た。でも元気そうだね」
相変わらず無表情なイザナが部屋に入って来る。
「どっかに閉じ込められてるかと思ったら、長の部屋にいるなんて。ここからなら簡単に連れ出せる。逃げよう」
イザナが手を差し出す。シロの顔がよぎって手を取りたくなったが、クロは首をふった。
「シュアンは、ここの長は戦いを終わらせることを望んでる。そのことを長に伝えてくれないか。俺は話し合いができるようになるまでここに残る」
「戦いを?それは嬉しいことだけど、クロがわざわざ残る意味はある?」
イザナの疑問にクロはうまく答えられない。
シュアンとクロの関係は、クロ自身にもよくわかっていないのだ。
「俺がこっちにいたほうが繋がりになるだろ。別に人質にされたりとかはないから大丈夫だ。さあ、早くいってくれ」
シュアンと鉢合わせたら大変と、クロはイザナを急かして帰らせようとする。
イザナは窓から身を乗り出して、ふと思い出したように聞いてきた。
「なんで女の格好してるの?」
「………それは聞かないでくれ」
しばらくしてシュアンが帰って来た。
イザナが来たことを言うかクロが思案していると、シュアンの顔が険しくなる。
「………誰かこの部屋に入ったか?」
「あ、俺の仲間が………」
シュアンの雰囲気にクロは萎縮してしまう。
「仲間が?助けに来たのか?」
「ああ。でもお前が戦いを終わらせたいことを伝えて帰らせた。今頃、長に話がいってると思う」
「………一緒に行かなかったのか?」
シュアンが驚いた顔をする。
そんな反応をされると思わなかったクロは不思議そうに答えた。
「俺が残ったほうが白の里との繋がりができていいだろ?別に酷い扱いを受けてるわけじゃないんだし」
むしろかなり良い待遇を受けている。食事も何気に毎回豪華だ。
クロがそんなことを考えていると、シュアンが抱きしめてきた。
「シュアン?」
「お前が残ってくれて嬉しい」
腕を解かれ、顔を覗き込まれる。
少し泣きそうな顔がクロの目の前にあらわれた。
「ずっと一緒にいてほしい。共に歩んでほしい。………お前が好きなんだ」
思いもしなかった告白にクロは思考が停止する。
シュアンがアゴに手を添えようとするが、クロがビクッと震えたのを見てすぐに手を引いた。
「怖がらせてしまったか。すまない。お前が望まないなら何もしない。そばにいてくれるだけでいい。……すぐに答えは出ないだろうから、返事は考えてからでいい」
そう言い残してシュアンは部屋を出て行った。
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