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最終決戦②
しおりを挟む「簡単に侵略されてたまるかよ!」
かんたはこう叫び、災害獣達に突っ込んで行った。
「はぁぁ!」
それに続いて、れいらも災害獣達目掛けて突っ込む。
「ガルゥッ!」
その二人を囲むように災害獣達は襲いかかる。しかし、
「おらぁ!」「はぁッ!」
二人には到底敵わなかった。
「ガルゥ!?」
災害獣達は二人の間合いに入った途端、バラバラに切り刻まれた。これを見た災害獣達は、また攻撃が止まる。二人に怖気付いているのだ。そんな災害獣達を見てれいらは
(これなら行ける...!)
と、思った。そしてれいらはそんな災害獣達に更に追撃を入れる。
「北条流討伐術一式 風神の嘶きッ!」
このれいらの攻撃で、一気に災害獣の数が減り、今まで増えてきていたのが、遂に減りだした。
「いけるぞ!れいら!」
前で戦うかんたが後ろを向いてれいらにそう言う。
その言葉にれいらは
「一気にいきますよ!」
と、返事をした。
(これならいける...!)
れいらはそう、頼りになるかんたの背中を見ながらそう思った。
そのころ長官室では、
「二人が合流して、再び災害獣との戦闘が始まりましたわ!」
色々な情報を集めていた。
先程からずっとほたるはかんたとれいらの状況を細かく長官である玄武に説明し、玄武はそれを聞きながら、他の地区では災害獣の出現が無いかどうかを調べていた。そんな玄武にみずきは焦る様に、
「ねぇ!?早く私もあそこで戦わせて!このままじゃ二人が危ないわ!」
と、叫ぶ。そんなみずきをなだめる様に武が、
「まぁまぁ、長官の考えもあるんやし、今のところはまだ大丈夫なんやし、とりあえず指示待っとこや?」
と言う。しかしみずきは止まらず、
「ねぇ!?早く指示を出して!?」
と玄武に叫んだ。しかし、玄武は表情一つ変えずに、
「今は情報集めが先だ、まだ他の場所にも災害獣達が出現すると言う可能性がある、だからまずはその状況をだな」
そこまで言った所で、先程からずっと二人の交戦状況を見ていたほたるがこう叫んだ。
「長官!森の奥から一人、二人に近ずいてきていますわ!」
同時刻、かんたとれいらは残りの少ない災害獣達を倒し終わった所だった。
「これで...全部だ!」
「やりましたね」
二人はそう顔を見合わせてそう言う。しかし、安心するのはまだ早かった。
「大したものですね。流石にあれから腕を上げましたか。」
その声と共に、森の奥から一人のスレイヤーが歩いてくる。そして無表情でこう言った。
「ここからは私、月宮・グングニルが相手をします。」
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