32 / 39
最終決戦②
しおりを挟む「簡単に侵略されてたまるかよ!」
かんたはこう叫び、災害獣達に突っ込んで行った。
「はぁぁ!」
それに続いて、れいらも災害獣達目掛けて突っ込む。
「ガルゥッ!」
その二人を囲むように災害獣達は襲いかかる。しかし、
「おらぁ!」「はぁッ!」
二人には到底敵わなかった。
「ガルゥ!?」
災害獣達は二人の間合いに入った途端、バラバラに切り刻まれた。これを見た災害獣達は、また攻撃が止まる。二人に怖気付いているのだ。そんな災害獣達を見てれいらは
(これなら行ける...!)
と、思った。そしてれいらはそんな災害獣達に更に追撃を入れる。
「北条流討伐術一式 風神の嘶きッ!」
このれいらの攻撃で、一気に災害獣の数が減り、今まで増えてきていたのが、遂に減りだした。
「いけるぞ!れいら!」
前で戦うかんたが後ろを向いてれいらにそう言う。
その言葉にれいらは
「一気にいきますよ!」
と、返事をした。
(これならいける...!)
れいらはそう、頼りになるかんたの背中を見ながらそう思った。
そのころ長官室では、
「二人が合流して、再び災害獣との戦闘が始まりましたわ!」
色々な情報を集めていた。
先程からずっとほたるはかんたとれいらの状況を細かく長官である玄武に説明し、玄武はそれを聞きながら、他の地区では災害獣の出現が無いかどうかを調べていた。そんな玄武にみずきは焦る様に、
「ねぇ!?早く私もあそこで戦わせて!このままじゃ二人が危ないわ!」
と、叫ぶ。そんなみずきをなだめる様に武が、
「まぁまぁ、長官の考えもあるんやし、今のところはまだ大丈夫なんやし、とりあえず指示待っとこや?」
と言う。しかしみずきは止まらず、
「ねぇ!?早く指示を出して!?」
と玄武に叫んだ。しかし、玄武は表情一つ変えずに、
「今は情報集めが先だ、まだ他の場所にも災害獣達が出現すると言う可能性がある、だからまずはその状況をだな」
そこまで言った所で、先程からずっと二人の交戦状況を見ていたほたるがこう叫んだ。
「長官!森の奥から一人、二人に近ずいてきていますわ!」
同時刻、かんたとれいらは残りの少ない災害獣達を倒し終わった所だった。
「これで...全部だ!」
「やりましたね」
二人はそう顔を見合わせてそう言う。しかし、安心するのはまだ早かった。
「大したものですね。流石にあれから腕を上げましたか。」
その声と共に、森の奥から一人のスレイヤーが歩いてくる。そして無表情でこう言った。
「ここからは私、月宮・グングニルが相手をします。」
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
ユルペンニアの魔法使い
綿入しずる
ファンタジー
幼き神が創った世界にて。
大河枝地帯の南に位置する肥沃な町ユルペンニア。少女イダの家が営む宿屋には、彼女が生まれた頃から一室に居座り続ける魔法使いの男がいた。無愛想だが町の人々に慕われている彼はある日町役場に呼ばれ、隣町ドーランからの宣戦布告状を見せられる。
ある町娘と魔法使いの戦争の話。
『幼神の庭』シリーズ二作目。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ここは貴方の国ではありませんよ
水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。
厄介ごとが多いですね。
裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。
※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
君と旅をするために
ナナシマイ
ファンタジー
大切なものはすべて、夕焼け色に染まっていました。
「お前は、魔力を暴走させるだけの危険物だ」
赤い髪を持って生まれた子供は“忌み子”と呼ばれ、
魔力を上手く操れない危険な存在として
人々に忌避されていました。
その忌み子でありながら、
魔法が大好きで、魔法使いとして生きる少女 リル。
彼女は、剣士の少年 フレッドとともに旅をしています。
楽しいことにも、危険なことにも出会う中で、
次第に明らかになっていく旅の目的。
そして、リルの抱える秘密とは――――
これは、とある小さな魔法使いの、後悔をたどる物語。
◇◇◇
※小説家になろう様、カクヨム様、エブリスタ様、ノベルアップ+様、ノベリズム様にも掲載しています。
※自サイトにも掲載しています。↓
https://www.nanashimai.com
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
推しがラスボスなので救いたい〜ゲーマーニートは勇者になる
ケイちゃん
ファンタジー
ゲームに熱中していた彼は、シナリオで現れたラスボスを好きになってしまう。
彼はその好意にラスボスを倒さず何度もリトライを重ねて会いに行くという狂気の推し活をしていた。
だがある日、ストーリーのエンディングが気になりラスボスを倒してしまう。
結果、ラスボスのいない平和な世界というエンドで幕を閉じ、推しのいない世界の悲しみから倒れて死んでしまう。
そんな彼が次に目を開けるとゲームの中の主人公に転生していた!
主人公となれば必ず最後にはラスボスに辿り着く、ラスボスを倒すという未来を変えて救いだす事を目的に彼は冒険者達と旅に出る。
ラスボスを倒し世界を救うという定められたストーリーをねじ曲げ、彼はラスボスを救う事が出来るのか…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる