未来が分かるチートな日記を手に入れた〜だけど悲惨な未来が降り注ぐので、タイムリープで全力回避しようと思います!〜

カツラノエース

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第20話【水の都ナビレス】

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 そして、それから魔力量増幅の鍛錬を始めて数時間後、やっとウェイリスさんが終わりの合図を出した。

「はい!じゃあ今日はこれくらいでおわりましょうか。」
「っはぁぁ……!?はぁ……はぁ……」

 ウェイリスさんの言葉と同時に剣を落とし、地面に倒れる俺。
 いくら……なんでも……キツすぎるだろ……
 あれから数時間、ろくに座って休憩も無かったぞ……

「まぁ、初日にしては頑張ったんじゃないかしら。でも、ツバメさんは毎日その倍はしてたわよ。」
「ば、倍……!?」
「えぇ、だから身体強化ブーストは戦闘中常時発動も出来たでしょうね。」
「……すげぇな。」

 そう考えるとやっぱ俺はまだまだって事か。
 だが、そんな父でもなれなかった上級冒険者。今目の前に居るウェイリスさんがその上級なのだと思ったら、まだ実力を見たことは無いが本当に凄いのだと身をもって感じた。

「ほら!ケティとセリエラも終わるわよ!夜ご飯にしましょう!」
「あ!やったぁっ!ご飯だ!!」
「今日は少々身体もこたえましたからね。」

「ご飯……?ウェイリスさん、ご飯も食べさせてくれるんですか?」
「ん?ウェイリスは元々そのつもりだったけど、ハヤトは帰る気だったの?てっきり住み込みで特訓をすると思っていたのだけれど。」

 は、はぁ……!?住み込みだぁ!?

「な、、住み込みってその……大丈夫なのか?俺は良いが、」
「逆にこの家で大丈夫じゃないと思う?」
「いや、思わないけどよ……」

 確かに、使ってない部屋めちゃくちゃありそうだしな。

「ケティとセリエラは今日――というかしばらくここに泊まるのは大丈夫?」
「私は構いませんよ。上級冒険者の方に毎日見てもらえるなんて願ったり叶ったりですから。」
「ケティはお母さんとお父さんと住んでるから、確認を取って大丈夫なら良いよ~」

 その後ケティは両親に許可を取りに行き、ウェイリスさんの家に泊まる許可をもらってきた。

 ♦♦♦♦♦

 そしてそれから俺たちは相変わらず豪華な夜ご飯を食べ、3人それぞれしばらく使わせて貰うことになる部屋に紹介された。

 その部屋のベットに入り俺はひとり考え事をする。

「でも、こうしてまたもやデスティニーレコードの通りになったな。」

 あ、そういえばデスティニーレコードを家に置いたままだぞ、明日持って来ないとな。
 それに、ウェイリスさんと一緒なら今度こそ未来を変えられるかもしれない……!!

 そうして俺はいつもよりふかふかなベットで眠りについたのだった。

 ♦♦♦♦♦

 それから数日間、俺たちは毎日ウェイリスさんによるハードな特訓を受ける。そして4月19日早朝――新たな文章がデスティニーレコードに記された。

 4月21日:ウェイリスと共に水の都ナビレスへ
 4月21日:ゴブリン・ロードにより、ナビレスの人口が激減している事を知る。

 2行一気に記されるパターンは初めてだな。日にち的にも同じ日に起こる事なのか。

 しかし、それ以上に俺は今回記された文章には疑問しか無かった。

 まず、水の都ナビレスについて。
 これはフレイラから東方向に数十メートル離れた海と隣接している町だ。
 水の都ってのはそこから意味が来ていたりするな。

 そして、冒険者の数も町の大きさも発展具合いも全て、このナビレスがフレイラに勝っている。
 まぁ逆にフレイラが勝っている町はもうそれは町というよりは村なのだが。

 次にゴブリン・ロードについてだが、これはゴブリンたちが食べ物不足に陥ったりした時に群れで人間たちの住む町を襲い、色々な物を奪ったり人を殺したりする行為の名称だ。
 ちなみに、そのゴブリン・ロードの際には絶対にそのゴブリンたちのリーダー、ゴブリンキングがいる。

 ゴブリンキングは通常人間よりも背丈が小さいゴブリンに比べて、身体が大きく発達した個体の事を言う。
 特に大きな個体だと身長5メートルを超えると聞いた事もあるな。

 ――しかし、ゴブリン・ロードというのは植物の育たない冬などに起きると決まっている為、最近はもうゴブリン・ロードの被害に大きく遭ったという話は聞かない。

 だからこそ、一行目の「4月21日:ウェイリスと共に水の都ナビレスへ」はともかく、二行目の「4月21日:ゴブリン・ロードにより、ナビレスの人口が激減している事を知る。」に関してはもう意味が分からなかった。

 だって、今は4月。みんな分かるとは思うが冬では無い。だからゴブリン・ロードが起きるという事自体がありえないのだ。更に言うと、ナビレスレベルの町がゴブリン・ロードにより人口激減なんて……意味が分からん。
 まだオーガの群れが一斉に攻めてきました~とかなら分からんでも無いが。

 ――でも、この文章はどこかのインチキ予言者が書いている事では無い。これまで記されてきた出来事が全て現実に起きているデスティニーレコードに記されている事だ。
 だから、きっと起きる可能性が極めて高い。

 一度それっぽくウェイリスさんに聞いてみるか。
 こうして俺は借りている部屋からウェイリスさんやケティ、セリエラの待っているであろうご飯を食べるあの長テーブルの置いてある部屋へと向かった。
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