スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース

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第一章[ミリゴ編]

開始の合図

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 俺たちは朝ごはんを食べた後、村長の言っていた通りの時間に冒険者ギルドの前へと向かった。
「結構集まってるわね」
 セリヤが冒険者ギルドの前に出来ている人溜まりを見ながらそう言う。
「本当だな。」
 俺も、セリヤと同じ様に人溜まりを見ながらそう言う。

 冒険者ギルドの前には、参加者であろう人達が各自集まりを作っていた。
何人かで集まっているのは、今年が個人戦では無く団体戦だからだろう。
 俺たちも、他の参加者の様に、三人で固まって待つ事にした。

 するとしばらくして、
「皆さん、お待たせしました。」
 村長がそう言いながら、冒険者ギルドの扉を開けて出てきた。
 その途端、冒険者ギルドの前に集まっていた参加者達は、を待ち望んでいる様にザワザワとざわつき始めた。

 そんな参加者達を村長は見渡した後、ニヤリと笑いこう言った。
「ただ今より、ミリゴ大収穫祭を開催します!」
 そのセリフを聞いた途端――

「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」」
 参加者達が歓声を上げた。ってうっせぇな!コイツら薬草集めるのがそんなに楽しみかよ!?
「うぉぉぉぉ!!我、めちゃくちゃ薬草取ってやる!」
 ってお前もかよ!?

 セリヤは流石に――
「薬草抜きまくっちゃうわよ!!」
 えぇぇぇぇ!?!?別に興味無いとか言ってたよねコイツ!?服の袖まくりまくってるじゃねぇか!
 はぁはぁ……ま、まぁ良い。
 こういうのは場の空気に合わせた方が良いしな?
 俺も仕方なぁく、
「よっしゃあ!お前ら、俺に着いてこい!」
 そう周りに合わせた。本当に仕方なくだぜ?

その後、参加者達の歓声がある程度止まったのを見計らった村長は、
「では、ルール説明を始めます。」
 そう言い、ルール説明を始めた。

「ルールは昨年のミリゴ大収穫祭と同じく、制限時間30分の内、誰が一番薬草の森に生えている薬草を多く集めることが出来るかを競って貰います。」
 ほうほう。
「ですが、今年は今までのような個人戦では無く、チーム戦となります。なので、1チームのポイントは、チーム全員が集めた薬草の合計数となります。」
 なるほど?
「そして、毎年恒例の優勝品は、」
 ん?ちょっと待ってくれ!優勝品だと?ルール説明は堅苦しい文章が並ぶから適当に聞き流していたが、これはちゃんと聞いた方がイイやつだな。

 俺はすぐさま村長の言葉に耳を傾けた。
「出来る範囲で要望を叶える、です。」
 ん?えぇ!?それってやばくね!?
 参加者からも、すぐに歓声が巻き起こった。
 いや、これは歓声上がるわ!だって出来る範囲で要望を叶えてくれるんだろ?それってほぼシェンロンじゃねぇか!

 すると、村長はすぐに、
「では、開始のカウントダウンを始めます。」
 そう言った。
 ちょっといきなり過ぎじゃねぇか!?
 だが、優勝品がかかっているんだ。こんなとこで動揺なんてしてらんねぇ。
 よし来い……!

「ミリゴ大収穫祭まで、5、4、3、2、1、」
 ゴクリ……
「開始ッ!!」

 村長がそう言うと同時に、
「よし!行くぞ!」「お前ら走れぇ!」
 各自そう叫び、薬草の森へと走り始めた。
 もう戦いは始まってるって事だよな……!
 よし、こんなところで遅れはとれねぇ!
「よし!俺たちも行くぞ!」
 俺はそうセリヤとローズオーラに言う。
「えぇ!」「我に任せろ!」
 二人もそう返した。

 こうして俺たちも、走る参加者を追いかける様に走り出した。
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