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06.前途多難
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「天使に会った」
執務室にやって来たベルナルドは、部屋で一人作業をするジーノに向かい、簡潔に自らの思いを述べた。
ジーノは一瞬だけベルナルドに目を向けた後、すぐに手もとの書類に視線を戻す。
「……もう、神殿にまで人外が現れるようになりましたか。危険な兆候ですね」
まともにとり合うことなく、ジーノは無表情で作業を続けながら、単調な声で答える。
「聞けよ」
不満を露わにしながら、ベルナルドは低い声で呟く。
もちろん、ジーノが本気で神殿に人外が現れたと思っているなど、ありえないとわかっている。
「この忙しいのに、中年男の淡いときめき恋愛話なんて聞きたくありません」
「失礼な。まだ三十二だ」
「はいはい」
ベルナルドは抗議するが、ジーノは適当にあしらうだけだ。
その態度にベルナルドは苛立ちを覚えたものの、昨夜、言い訳を伝えに行かせたばかりだったために、強く出ることができない。無念さを噛み締めつつ、こらえる。
「それよりも、まずこちらです。何というか、管理がずさんですね。結界に関する、ここ百年の記録なんて、ほとんど無いに等しいですよ。力ある神官が不在なのがまるわかりです」
書類をぽんと叩き、ジーノが話を切り出す。
さすがに本来の目的である職務を思い出し、ベルナルドもしばし不満は飲み込んで、耳を傾けた。
「神殿も、どう見てもさびれていますしね。ただ、老朽化しているものの、掃除などの手入れはきちんとしてあるようなので、現場はきちんと働いているのでしょう。神殿長である領主に、問題があると思われます」
掃除をしていたアンジェリアの姿を思い出し、ベルナルドは強張りつつあった心が、少しほぐれていくのを感じる。
最初は世話役の娘と聞き、どうせ怯えられるのだからと、うんざりしたものだった。だが、蓋を開けてみれば、怯えるどころか好意を持たれているのではないかと、信じられないような出来事が待ち構えていたのだ。
よくぞ彼女を世話役につけてくれたと領主を賞賛したい気持ちと同時に、ベルナルドの悪い噂を信じながら生贄として捧げてきたことへの憤りがわいてくる。
「……あの領主は、俗物だったからな」
二つの相反する感情が交錯し、領主に対する評価は保留しておくことにした。動かしようのない事実だけを口にする。
ベルナルドに取り入ろうとし、それでいて神殿長としての務めに熱心ではないのは、間違いない。
「ここの領主は、以前結界を張った上級神官の家系のはずですけれどね。まあ、前回から三百年も経てば、当時の力を保っているとは限りませんし。明日にでも領主一家の法力測定を行いたいと思います」
「法力測定? 神殿長だというのにか」
神官ならば、自分の法力を知っているのは当然のことだ。
通常は定期的に測定をするものだが、神殿長でありながら怠っているのかと呆れる。
「ところが、測定装置自体ないそうですよ。つまり、一度も測定したことがないということです」
「……ひどすぎるな」
もはや、開いた口が塞がらない。
「今はこういう地が増えてきていますからね。大抵は領主が神殿長になりますけれど、その家系が法力を保っているとは限りませんし、切り離すべきなんでしょうけれどねえ」
「そのあたりはなあ……変えていかねばならない問題なんだが……」
歯切れ悪く呟き、ベルナルドはため息を漏らす。
かつての、法力が強い者が人々を守り、貴族となっていた時代の名残なのだが、今でもその地位にしがみつこうとする者は多い。
簡単に変えられることではなく、時間をかけて意識を変えていく必要がある問題で、その歩みは遅かった。
「それはそれとして、結界の様子はいかがでしたか。まさか天使とやらに会うためだけに、その辺りを徘徊してきたわけではありませんよね」
「失礼な。彼女とは偶然会っただけだ」
本当に、アンジェリアとは偶然会っただけだった。
いずれは会うことになるのはわかっていたが、思いのほかあっさりとそのときが来てしまったのだ。焦ったものの、引き返すわけにもいかず、覚悟を決めて向き合ったのだが、悪くない雰囲気になったのは望外の幸福といえる。
思い出せば頬が緩んでしまいそうになるが、ベルナルドはコホンと咳払いをすると、気を引き締めた。
「……結界は、今すぐどうということはなさそうだが、確かに弱ってきているな。そのうち、境界の森には、弱い魔物なら侵入してくるかもしれん。さすがに、街の結界までは潜り抜けられんだろうが」
神殿から様子を伺った限りでは、来る前に聞いていたとおりの状況だった。結界は弱ってきているものの、今のところ報告になかったような、特別な事態は起こっていないようだ。
「それくらいは想定内です。連れてきた若い神官たちに経験を積ませるためにも、そのうち魔物狩りを行ってもいいかもしれません。結界の構成はいかがでしたか?」
「構成は、かなり繊細で複雑だったな。俺の法力とは性質が違いすぎる。補修はなかなか手こずりそうだ。調整役がいれば、かなり楽になるんだが……あの領主では期待しないほうがよさそうだな」
法力は人によって性質の違いがある。
ベルナルドは大雑把そうな外見に見合わず、繊細な構成も使いこなすのだが、この地の結界はそれ以上に繊細だった。どうにか合わせることは可能だが、その分威力は弱まってしまう。十の力を注いで、二か三程度しか効果がないかもしれない。
この地の結界を張った者と同系統の法力を持っている者がいれば、間に調整役として入ってもらうことにより、いわば変換装置のような役割をしてもらうことができる。そうすれば、十の力を限りなく十の効果に近づけることができ、ベルナルドの強大な法力をふんだんに使うことが可能なのだ。
調整役自身にはさほど強い法力は必要ではないが、それでも一定以上は不可欠である。法力の扱い方を心得ている必要があるのだ。
領主は結界を張った者の家系なのだから、同系統の法力を持っている可能性は高い。しかし、法力の強さに疑問があるという以前に、測定もしていないのだから、法力の扱い方の訓練もしていないということだろう。使い物になるとは、まったくもって期待できなかった。
「明日の結果次第ですが、まあ無理でしょうね。領主だけではなく、奥方と息子の測定もするつもりですが、期待はしないほうがいいと思いますよ」
「だろうな。仮に法力があったとしても、即戦力にはならんだろうしな」
結界補修作業は、いきなり前途多難な幕開けとなってしまったようだ。
「まあ、とりあえずは調査をもう少し進めていきましょう。今のところ、夜に天使とやらと親睦を深める余裕くらいはありますよ。せっかく貴重なマニアと出会えたのですから、うまくやっといたほうがいいんじゃないですかね」
「うまく……うまく……か……」
ジーノはあっさりと言い放つが、それがベルナルドにとっては難しいのだ。
俯きながら、ぶつぶつと呟いていると、ジーノが露骨に顔を歪めた。
「うざいです。何がそんなに難しいんですか。一番の難関である、外見で恐れられるという問題はクリアしているんだから、後は普通にやればいいじゃないですか」
「それが難しいんだ。嫌われたらどうしようと思うと、恐ろしくて仕方がない」
今までになかった事態のため、どうすればよいのかわからないのだ。
普通というものの基準がないベルナルドにとっては、まったく見当のつかない未知の領域である。失敗しないように、おそるおそる手探りで進んでいくしかない。
「……臆病者もいいところですね。魔物の群れに一人で突っ込んでいく方とは思えません」
「魔物狩りなんて、失敗したところで怪我をするか、最悪は死ぬ程度だ。どうってことはない。そもそも、魔物に嫌われたところで、まったく問題ないからな」
「……その気概を、少しでも向けられればいいんですけれどねえ」
ジーノのため息が、やけに大きく部屋に響いた。
執務室にやって来たベルナルドは、部屋で一人作業をするジーノに向かい、簡潔に自らの思いを述べた。
ジーノは一瞬だけベルナルドに目を向けた後、すぐに手もとの書類に視線を戻す。
「……もう、神殿にまで人外が現れるようになりましたか。危険な兆候ですね」
まともにとり合うことなく、ジーノは無表情で作業を続けながら、単調な声で答える。
「聞けよ」
不満を露わにしながら、ベルナルドは低い声で呟く。
もちろん、ジーノが本気で神殿に人外が現れたと思っているなど、ありえないとわかっている。
「この忙しいのに、中年男の淡いときめき恋愛話なんて聞きたくありません」
「失礼な。まだ三十二だ」
「はいはい」
ベルナルドは抗議するが、ジーノは適当にあしらうだけだ。
その態度にベルナルドは苛立ちを覚えたものの、昨夜、言い訳を伝えに行かせたばかりだったために、強く出ることができない。無念さを噛み締めつつ、こらえる。
「それよりも、まずこちらです。何というか、管理がずさんですね。結界に関する、ここ百年の記録なんて、ほとんど無いに等しいですよ。力ある神官が不在なのがまるわかりです」
書類をぽんと叩き、ジーノが話を切り出す。
さすがに本来の目的である職務を思い出し、ベルナルドもしばし不満は飲み込んで、耳を傾けた。
「神殿も、どう見てもさびれていますしね。ただ、老朽化しているものの、掃除などの手入れはきちんとしてあるようなので、現場はきちんと働いているのでしょう。神殿長である領主に、問題があると思われます」
掃除をしていたアンジェリアの姿を思い出し、ベルナルドは強張りつつあった心が、少しほぐれていくのを感じる。
最初は世話役の娘と聞き、どうせ怯えられるのだからと、うんざりしたものだった。だが、蓋を開けてみれば、怯えるどころか好意を持たれているのではないかと、信じられないような出来事が待ち構えていたのだ。
よくぞ彼女を世話役につけてくれたと領主を賞賛したい気持ちと同時に、ベルナルドの悪い噂を信じながら生贄として捧げてきたことへの憤りがわいてくる。
「……あの領主は、俗物だったからな」
二つの相反する感情が交錯し、領主に対する評価は保留しておくことにした。動かしようのない事実だけを口にする。
ベルナルドに取り入ろうとし、それでいて神殿長としての務めに熱心ではないのは、間違いない。
「ここの領主は、以前結界を張った上級神官の家系のはずですけれどね。まあ、前回から三百年も経てば、当時の力を保っているとは限りませんし。明日にでも領主一家の法力測定を行いたいと思います」
「法力測定? 神殿長だというのにか」
神官ならば、自分の法力を知っているのは当然のことだ。
通常は定期的に測定をするものだが、神殿長でありながら怠っているのかと呆れる。
「ところが、測定装置自体ないそうですよ。つまり、一度も測定したことがないということです」
「……ひどすぎるな」
もはや、開いた口が塞がらない。
「今はこういう地が増えてきていますからね。大抵は領主が神殿長になりますけれど、その家系が法力を保っているとは限りませんし、切り離すべきなんでしょうけれどねえ」
「そのあたりはなあ……変えていかねばならない問題なんだが……」
歯切れ悪く呟き、ベルナルドはため息を漏らす。
かつての、法力が強い者が人々を守り、貴族となっていた時代の名残なのだが、今でもその地位にしがみつこうとする者は多い。
簡単に変えられることではなく、時間をかけて意識を変えていく必要がある問題で、その歩みは遅かった。
「それはそれとして、結界の様子はいかがでしたか。まさか天使とやらに会うためだけに、その辺りを徘徊してきたわけではありませんよね」
「失礼な。彼女とは偶然会っただけだ」
本当に、アンジェリアとは偶然会っただけだった。
いずれは会うことになるのはわかっていたが、思いのほかあっさりとそのときが来てしまったのだ。焦ったものの、引き返すわけにもいかず、覚悟を決めて向き合ったのだが、悪くない雰囲気になったのは望外の幸福といえる。
思い出せば頬が緩んでしまいそうになるが、ベルナルドはコホンと咳払いをすると、気を引き締めた。
「……結界は、今すぐどうということはなさそうだが、確かに弱ってきているな。そのうち、境界の森には、弱い魔物なら侵入してくるかもしれん。さすがに、街の結界までは潜り抜けられんだろうが」
神殿から様子を伺った限りでは、来る前に聞いていたとおりの状況だった。結界は弱ってきているものの、今のところ報告になかったような、特別な事態は起こっていないようだ。
「それくらいは想定内です。連れてきた若い神官たちに経験を積ませるためにも、そのうち魔物狩りを行ってもいいかもしれません。結界の構成はいかがでしたか?」
「構成は、かなり繊細で複雑だったな。俺の法力とは性質が違いすぎる。補修はなかなか手こずりそうだ。調整役がいれば、かなり楽になるんだが……あの領主では期待しないほうがよさそうだな」
法力は人によって性質の違いがある。
ベルナルドは大雑把そうな外見に見合わず、繊細な構成も使いこなすのだが、この地の結界はそれ以上に繊細だった。どうにか合わせることは可能だが、その分威力は弱まってしまう。十の力を注いで、二か三程度しか効果がないかもしれない。
この地の結界を張った者と同系統の法力を持っている者がいれば、間に調整役として入ってもらうことにより、いわば変換装置のような役割をしてもらうことができる。そうすれば、十の力を限りなく十の効果に近づけることができ、ベルナルドの強大な法力をふんだんに使うことが可能なのだ。
調整役自身にはさほど強い法力は必要ではないが、それでも一定以上は不可欠である。法力の扱い方を心得ている必要があるのだ。
領主は結界を張った者の家系なのだから、同系統の法力を持っている可能性は高い。しかし、法力の強さに疑問があるという以前に、測定もしていないのだから、法力の扱い方の訓練もしていないということだろう。使い物になるとは、まったくもって期待できなかった。
「明日の結果次第ですが、まあ無理でしょうね。領主だけではなく、奥方と息子の測定もするつもりですが、期待はしないほうがいいと思いますよ」
「だろうな。仮に法力があったとしても、即戦力にはならんだろうしな」
結界補修作業は、いきなり前途多難な幕開けとなってしまったようだ。
「まあ、とりあえずは調査をもう少し進めていきましょう。今のところ、夜に天使とやらと親睦を深める余裕くらいはありますよ。せっかく貴重なマニアと出会えたのですから、うまくやっといたほうがいいんじゃないですかね」
「うまく……うまく……か……」
ジーノはあっさりと言い放つが、それがベルナルドにとっては難しいのだ。
俯きながら、ぶつぶつと呟いていると、ジーノが露骨に顔を歪めた。
「うざいです。何がそんなに難しいんですか。一番の難関である、外見で恐れられるという問題はクリアしているんだから、後は普通にやればいいじゃないですか」
「それが難しいんだ。嫌われたらどうしようと思うと、恐ろしくて仕方がない」
今までになかった事態のため、どうすればよいのかわからないのだ。
普通というものの基準がないベルナルドにとっては、まったく見当のつかない未知の領域である。失敗しないように、おそるおそる手探りで進んでいくしかない。
「……臆病者もいいところですね。魔物の群れに一人で突っ込んでいく方とは思えません」
「魔物狩りなんて、失敗したところで怪我をするか、最悪は死ぬ程度だ。どうってことはない。そもそも、魔物に嫌われたところで、まったく問題ないからな」
「……その気概を、少しでも向けられればいいんですけれどねえ」
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