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02.黒の神官
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上級神官の一人であるベルナルドは、名門貴族の長男として生まれた。
幼い頃から強い法力を認められ、家柄の良さと相まって、王都の大神殿での地位を着々と積み上げてきた。
特に魔を滅ぼす力に長け、魔をはじく結界を作り上げるのも得意技だ。
そのため、魔の領域とを隔てる結界が薄らいできた北の地に、補修のために向かうことになった。
「北の地は、寒そうですね。冬になる前には終わらせて帰ってきたいところです」
補佐役であるジーノが、準備を進めながらぼやきを漏らす。
「俺は王都を離れられることが嬉しいよ。ここだと周りが煩わしくて、たまらんからな」
「それはいつ結婚するのかと繰り返すご両親のことですか? それとも、出世を阻まれた神官たちの怨嗟の声ですか?」
「両方、だ」
ベルナルドは、うんざりとため息を吐く。
三十を過ぎて独身のままのベルナルドに、両親は顔を合わせれば、いつ結婚するのかと問いかけてくる。
これまでいくつか縁談はあったが、すべて破談となっていた。主な原因は、ベルナルドの容姿が恐ろしいことだ。
貴族というより、蛮族がふさわしい。魔物が逃げ出すのは、その凶悪な姿を恐れてのことだ。このようなことを、ひそひそと囁かれている。
実力と家柄を併せ持つベルナルドに出世を阻まれた連中の妬みもあり、どんどん悪い噂に尾ひれがついていった。
黒の神官という異名もそうだ。もともとは単純に黒い髪と黒い目だから、黒の神官といわれていたのが、血や殺戮を好むといった意味になってしまった。
そうなれば、ますます縁談は遠のいていく。
まして、結婚相手は誰でも良いというわけではない。法力が必要とされるのだ。
昔は法力を持つ者が貴族となっていたのだが、今は形骸化して衰えている家系もある。
かつて魔の領域との境目が曖昧だった時代は、法力を持つ者が人々を守っていたのだが、大規模な結界が完成してからは、それまでのような力は必要なくなった。
だがベルナルドの家系は強い法力を未だ保っていることが誇りであり、嫡男であるベルナルドにはそれ相応の法力を持つ娘でなければ認められないのだ。
強い法力が必要という条件でさえ厳しいのに、恐ろしい容姿に悪い噂と、結婚の難易度は飛躍的に高められてしまっている。
「北の地で良い出会いがあるといいですね。無理でしょうけれど」
「おまえは、どうしてそう……」
疲れたように大きく息を吐きながら、ベルナルドは言い返すことなく、言葉を飲み込んだ。
ジーノの余計な一言を否定できない自分がいた。
強い法力を持った貴族の娘など、引く手数多だ。いくらベルナルドが名門貴族の出とはいえ、もっと良い相手をいくらでも見つけられるだろう。
まして、北の地では結界を維持できないからこそ、ベルナルドが出向くことになったのだ。強い法力を持った者など期待できない。
「……とにかく、職務をまっとうするだけだ」
ベルナルドは話を切り上げた。
おかしな期待など抱く必要はない。煩わしい王都から離れられるだけで十分だった。
ベルナルドは補佐役のジーノ、そして数名の若い神官たちと共に、結界の弱まった北の地へとやって来た。
ところが神殿長であるはずの領主に危機感は伺えず、結界の様子など何も説明してくることはなかった。
待っていたのは、ベルナルドたちがただ観光にやって来たと勘違いしているのではないだろうかというくらいの、盛大な宴だ。
領主はベルナルドに取り入ろうとする様子が見え透いており、臆面も無く、媚びへつらってくる。
「世話役の娘を準備しております。別室に待機させてありますので、後ほど、いかようにでもなさってください。どのような扱いをなさっても構いませんので……」
下卑た笑みを浮かべる領主に、ベルナルドはうんざりした。
世話役というのは、つまり夜の相手をする娘ということだろう。それも領主の意味ありげな笑みから、ただの夜伽相手というだけではなさそうだ。
おそらくはベルナルドの悪い噂を鵜呑みにして、残酷な扱いをしても構わないと匂わせている。
ふざけるなと怒鳴りつけてやりたいくらいだったが、これでも一応、相手は神殿長なのだ。滞りなく職務を遂行するためには、ここで軋轢を生じさせるのは得策ではない。
ベルナルドは曖昧に頷くだけに留めておいた。
早くこのくだらない宴が終わってしまえばよいと思っていたベルナルドだが、終わってからのことも憂鬱になってしまった。
どうせ世話役の娘とやらも、ベルナルドの姿を見れば怯えるだろう。その娘が憐れだったし、やはり怯える姿を見るのは気分が良いものではない。
こっそりとため息を漏らしながら周囲を見回すと、ジーノがご婦人を口説いているのが目に入ってきた。
「……あいつのような顔だったら、人生違っていただろうな」
ベルナルドは誰にも聞こえないほどの小さい声で呟き、ジーノの姿を眺める。
引き締まった細身の体の上には、金髪碧眼の繊細な整った顔が乗っており、いかにも貴族の若者といった風情だ。
彼も貴族の出身であり、なかなかの法力を持った神官である。ベルナルドと比べれば家柄も法力も落ちるのだが、結婚相手には不自由することがないだろう。
その一点だけで、ベルナルドは圧倒的な敗北感を覚える。
あれほど整った顔でなくともよい。せめてもう少し恐ろしくなければ、怯えられることもなく、もっと平穏な人生を歩んでいただろう。
ベルナルドは長い息を吐くと、ジーノから視線をそらした。
やがて退屈な宴が終わり、ベルナルドはのろのろと重い足取りで、あてがわれた部屋に向かった。
世話役の娘には、すぐに害意がないことを伝えて、少しでも怯えを取り除くようにしよう。だが、この顔でそのようなことを言っても、信じてくれるだろうか。むしろ、一度安心させてから突き落とそうとしているのだと思われ、さらに怯えさせてしまわないだろうか。
苦悩を抱えながらドアの前であれこれ考えたあげく、ベルナルドは意を決して部屋のドアを開け、中に入る。
すると、寝台の上で一人の娘が待っていた。
華奢な体を薄衣に包み、愛らしい顔が不安に押し潰されそうに歪められている。ベルナルドが入ってきたことに気づき、はっとした様子で顔を上げた。
ベルナルドは憐れに思いながら娘を眺めると、娘の青い瞳もベルナルドを捉えた。
どうせすぐに悲鳴をこらえて唇を引き結ぶか、恐怖に震えながら視線をそらすのだろうと、ベルナルドは心の準備をしてそのときを待つ。
しかし、娘はベルナルドをじっと見つめたまま、動かない。目を大きく見開いて呆然としている。
悲鳴をあげもせず、視線もそらさない娘の姿に、ベルナルドは疑問を覚える。もしかして目がよく見えていないのだろうかと眉をひそめると、娘の表情が変わった。
「ぶ……不躾な真似をして、申し訳ございません」
娘が震える声で謝罪する。
どうやら目はしっかり見えているようだ。
「わ……私は、お世話役を仰せつかりましたアンジェリアと申します。ふつつかものですが、どうぞよろしくお願いいたします……」
慌てたように娘が立ち上がり、深々と頭を下げた。
緊張で声はか細く、震えていたが、怯えた様子はない。
まさか、このようにあどけない顔をしていながら、経験豊富な娼婦なのだろうかという考えが、ベルナルドの頭によぎる。
だが同時に、もし経験豊富な娼婦だとしたら、何故このように緊張しているのだろうという矛盾もわきあがってきて、ベルナルドは混乱する。
自分の姿を見て、まったく怯えもしないなど、想像すらしていなかったのだ。
互いに緊張をはらんだまま、見つめ合う時間が流れる。
ややあって、アンジェリアが意を決したように口を開いた。
「そ……その……さらに不躾で、お恥ずかしい話なのですが……私、その……男女のことは何も知らなくて……旦那様にご奉仕いたしたくても、方法がわからないのです。ど……どうすれば、旦那様がお悦びになるのか、どうかお教えくださいませ……」
顔を真っ赤にしながら、俯き加減に視線をそらしつつ、アンジェリアが小さな声で願い出る。
恥じらいで消え入りそうではあったが、不快そうな様子は見受けられない。
これまで思い描いたことすらないような事態を目の当たりにして、ベルナルドは妙に冷静になっていく自分を感じていた。
そして、ひとつの結論に達する。
――あ、これ夢だ。
幼い頃から強い法力を認められ、家柄の良さと相まって、王都の大神殿での地位を着々と積み上げてきた。
特に魔を滅ぼす力に長け、魔をはじく結界を作り上げるのも得意技だ。
そのため、魔の領域とを隔てる結界が薄らいできた北の地に、補修のために向かうことになった。
「北の地は、寒そうですね。冬になる前には終わらせて帰ってきたいところです」
補佐役であるジーノが、準備を進めながらぼやきを漏らす。
「俺は王都を離れられることが嬉しいよ。ここだと周りが煩わしくて、たまらんからな」
「それはいつ結婚するのかと繰り返すご両親のことですか? それとも、出世を阻まれた神官たちの怨嗟の声ですか?」
「両方、だ」
ベルナルドは、うんざりとため息を吐く。
三十を過ぎて独身のままのベルナルドに、両親は顔を合わせれば、いつ結婚するのかと問いかけてくる。
これまでいくつか縁談はあったが、すべて破談となっていた。主な原因は、ベルナルドの容姿が恐ろしいことだ。
貴族というより、蛮族がふさわしい。魔物が逃げ出すのは、その凶悪な姿を恐れてのことだ。このようなことを、ひそひそと囁かれている。
実力と家柄を併せ持つベルナルドに出世を阻まれた連中の妬みもあり、どんどん悪い噂に尾ひれがついていった。
黒の神官という異名もそうだ。もともとは単純に黒い髪と黒い目だから、黒の神官といわれていたのが、血や殺戮を好むといった意味になってしまった。
そうなれば、ますます縁談は遠のいていく。
まして、結婚相手は誰でも良いというわけではない。法力が必要とされるのだ。
昔は法力を持つ者が貴族となっていたのだが、今は形骸化して衰えている家系もある。
かつて魔の領域との境目が曖昧だった時代は、法力を持つ者が人々を守っていたのだが、大規模な結界が完成してからは、それまでのような力は必要なくなった。
だがベルナルドの家系は強い法力を未だ保っていることが誇りであり、嫡男であるベルナルドにはそれ相応の法力を持つ娘でなければ認められないのだ。
強い法力が必要という条件でさえ厳しいのに、恐ろしい容姿に悪い噂と、結婚の難易度は飛躍的に高められてしまっている。
「北の地で良い出会いがあるといいですね。無理でしょうけれど」
「おまえは、どうしてそう……」
疲れたように大きく息を吐きながら、ベルナルドは言い返すことなく、言葉を飲み込んだ。
ジーノの余計な一言を否定できない自分がいた。
強い法力を持った貴族の娘など、引く手数多だ。いくらベルナルドが名門貴族の出とはいえ、もっと良い相手をいくらでも見つけられるだろう。
まして、北の地では結界を維持できないからこそ、ベルナルドが出向くことになったのだ。強い法力を持った者など期待できない。
「……とにかく、職務をまっとうするだけだ」
ベルナルドは話を切り上げた。
おかしな期待など抱く必要はない。煩わしい王都から離れられるだけで十分だった。
ベルナルドは補佐役のジーノ、そして数名の若い神官たちと共に、結界の弱まった北の地へとやって来た。
ところが神殿長であるはずの領主に危機感は伺えず、結界の様子など何も説明してくることはなかった。
待っていたのは、ベルナルドたちがただ観光にやって来たと勘違いしているのではないだろうかというくらいの、盛大な宴だ。
領主はベルナルドに取り入ろうとする様子が見え透いており、臆面も無く、媚びへつらってくる。
「世話役の娘を準備しております。別室に待機させてありますので、後ほど、いかようにでもなさってください。どのような扱いをなさっても構いませんので……」
下卑た笑みを浮かべる領主に、ベルナルドはうんざりした。
世話役というのは、つまり夜の相手をする娘ということだろう。それも領主の意味ありげな笑みから、ただの夜伽相手というだけではなさそうだ。
おそらくはベルナルドの悪い噂を鵜呑みにして、残酷な扱いをしても構わないと匂わせている。
ふざけるなと怒鳴りつけてやりたいくらいだったが、これでも一応、相手は神殿長なのだ。滞りなく職務を遂行するためには、ここで軋轢を生じさせるのは得策ではない。
ベルナルドは曖昧に頷くだけに留めておいた。
早くこのくだらない宴が終わってしまえばよいと思っていたベルナルドだが、終わってからのことも憂鬱になってしまった。
どうせ世話役の娘とやらも、ベルナルドの姿を見れば怯えるだろう。その娘が憐れだったし、やはり怯える姿を見るのは気分が良いものではない。
こっそりとため息を漏らしながら周囲を見回すと、ジーノがご婦人を口説いているのが目に入ってきた。
「……あいつのような顔だったら、人生違っていただろうな」
ベルナルドは誰にも聞こえないほどの小さい声で呟き、ジーノの姿を眺める。
引き締まった細身の体の上には、金髪碧眼の繊細な整った顔が乗っており、いかにも貴族の若者といった風情だ。
彼も貴族の出身であり、なかなかの法力を持った神官である。ベルナルドと比べれば家柄も法力も落ちるのだが、結婚相手には不自由することがないだろう。
その一点だけで、ベルナルドは圧倒的な敗北感を覚える。
あれほど整った顔でなくともよい。せめてもう少し恐ろしくなければ、怯えられることもなく、もっと平穏な人生を歩んでいただろう。
ベルナルドは長い息を吐くと、ジーノから視線をそらした。
やがて退屈な宴が終わり、ベルナルドはのろのろと重い足取りで、あてがわれた部屋に向かった。
世話役の娘には、すぐに害意がないことを伝えて、少しでも怯えを取り除くようにしよう。だが、この顔でそのようなことを言っても、信じてくれるだろうか。むしろ、一度安心させてから突き落とそうとしているのだと思われ、さらに怯えさせてしまわないだろうか。
苦悩を抱えながらドアの前であれこれ考えたあげく、ベルナルドは意を決して部屋のドアを開け、中に入る。
すると、寝台の上で一人の娘が待っていた。
華奢な体を薄衣に包み、愛らしい顔が不安に押し潰されそうに歪められている。ベルナルドが入ってきたことに気づき、はっとした様子で顔を上げた。
ベルナルドは憐れに思いながら娘を眺めると、娘の青い瞳もベルナルドを捉えた。
どうせすぐに悲鳴をこらえて唇を引き結ぶか、恐怖に震えながら視線をそらすのだろうと、ベルナルドは心の準備をしてそのときを待つ。
しかし、娘はベルナルドをじっと見つめたまま、動かない。目を大きく見開いて呆然としている。
悲鳴をあげもせず、視線もそらさない娘の姿に、ベルナルドは疑問を覚える。もしかして目がよく見えていないのだろうかと眉をひそめると、娘の表情が変わった。
「ぶ……不躾な真似をして、申し訳ございません」
娘が震える声で謝罪する。
どうやら目はしっかり見えているようだ。
「わ……私は、お世話役を仰せつかりましたアンジェリアと申します。ふつつかものですが、どうぞよろしくお願いいたします……」
慌てたように娘が立ち上がり、深々と頭を下げた。
緊張で声はか細く、震えていたが、怯えた様子はない。
まさか、このようにあどけない顔をしていながら、経験豊富な娼婦なのだろうかという考えが、ベルナルドの頭によぎる。
だが同時に、もし経験豊富な娼婦だとしたら、何故このように緊張しているのだろうという矛盾もわきあがってきて、ベルナルドは混乱する。
自分の姿を見て、まったく怯えもしないなど、想像すらしていなかったのだ。
互いに緊張をはらんだまま、見つめ合う時間が流れる。
ややあって、アンジェリアが意を決したように口を開いた。
「そ……その……さらに不躾で、お恥ずかしい話なのですが……私、その……男女のことは何も知らなくて……旦那様にご奉仕いたしたくても、方法がわからないのです。ど……どうすれば、旦那様がお悦びになるのか、どうかお教えくださいませ……」
顔を真っ赤にしながら、俯き加減に視線をそらしつつ、アンジェリアが小さな声で願い出る。
恥じらいで消え入りそうではあったが、不快そうな様子は見受けられない。
これまで思い描いたことすらないような事態を目の当たりにして、ベルナルドは妙に冷静になっていく自分を感じていた。
そして、ひとつの結論に達する。
――あ、これ夢だ。
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