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2章 自慢の仲間

八十三、

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「ああ、丁度良いところに!急に鑑定の魔道具が使えなくなってしまったんです!
見てくれませんか!」
「ああ、壊れたわけじゃないから大丈夫だ。
ほらこれ、金は全部返す」
「…え?」
「この国を捨てて旅に出ることにしてな。
俺が関わったものは今、すべて機能が停止したり、無くなったり、元に戻ったりしているんだ。
だから勿論、鑑定魔道具も同様だ」
「うん!?あ、主殿!何かありましたか!」
「いや、なんもないぞ。ルイ、後ろを向け」
「?かしこまりました、これで宜しいでしょうか」

俺はドイルとナインに行った隷属解除をルイにも同様にした。

「よし、ルイ。これでお前は今日から自由だ」
「えっ…あ、主様?何故このような…す、捨てないくだされ!」
「俺は旅に出るから、奴隷は必要ないんだ。
自主的に着いてくるなら別だが…」
「勿論、着いていきますとも!旅先で定期的に依頼を受ければ冒険者ギルドも継続できますし」
「じゃ、ルイ。荷物を纏めて門に集合な、
お前らも、準備できたら
門に来てくれ」

そういって俺は一足先に街の門へと向かった。
ちなみに、俺が箱庭に入っている間はこちらの世界の時間は動かないが、
俺がこちらの世界にいる間は箱庭数倍以上の時間で活動している。
そのため、今も訓練が続いている。

「朝陽、そろそろ終わりそうだ」
「ああ、ガラハドか。わかった、一旦そっちに行った方が良いか?」
「いや、とりあえず今ようやく関門に到着したところだから、2ステージ目をクリアできそうならまた呼ぶ。
それより、そっちはどうだ?」
「ああ、国を出ることになった。訓練が終わったら、その2人はここへ置いていくが…
取り敢えず、俺たちはもうこの国には戻らないと思う」
「そうか。ちなみに俺の荷物は…」
「ちゃんと持ってきてるぞ」
「なら良いか…っと、その前に身分証を作っておかないとか」
〈なら、俺が作ってやる。実際、教会関連の奴らは聖職者専用の身分証があるんだ。
それと同じように、今は殆ど居ないが、英雄なんかは大抵俺たち神が保証を付けている身分証を持っているんだ〉
〈では、私はナインの身分証を作りましょう〉
〈智神の私はドイル、あなたのものを〉
〈なら俺はルイのやつだ!〉

「ありがとな。それじゃあ…取り敢えず──名前を決めるか!
せっかくだし、団体名を決めよう」
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