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4話
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ボス部屋は階層があるならば各種類の最終階層、フィールド型ダンジョンならばそのフィールド内のどこかに存在していて、その場所の付近はセーフティエリア…いわゆる、安全地帯となっている。
また、その先は基本的に他の魔物は入れず、マルチ型のダンジョンで言えば、魔物に加え、他の人間が入ることができない。
「さてと…それじゃあ、攻略と行こうか」
フィールド型ダンジョンのボス部屋はゲートのような空間が歪んだ先に存在している。
俺はその先へ死霊達と侵入し、初のボス戦と挑んだ。
「へぇ、ボス部屋は森林地帯ではなく、フィールド自体が拓かれているのか。で、ボスは…ゴブリンライダー?まぁ良い。とりあえず、腕試しとして、死霊達は全員待機。ヴァノン、倒してこい」
«承知»
レギオン化後、ヴァノンはレベルが上がるごとにステータスが上がりそのおかげで知力が上がり人語を少し喋れるようになった。とはいえまだまだ片言ではあるが…それでも、しゃべられるというのはかなり違いが出る。
ヴァノンはこちらの命令を承諾した瞬間、ボスの方へと突進した。
近づくとボスはこちらに気が付き、狙いをヴァノンへ定めた。
ゴブリンライダーはゴブリンの上位種でなにかに騎乗しているタイプだが、今回はゴブリンファイターとグレートウルフのゴブリンライダーのようだ。
グレートウルフは突進してくるヴァノンに咆哮を放った。
生者である不知火には一時的な恐怖状態が付与されたが、それは距離も開いていた為、すぐに解除され、
死者であるヴァノンに恐怖は通用せず、吠えている隙にすぐさまグレートウルフの横に行き、即座に首を切り落とした。
そして、バランスを崩して体勢が不安定になったゴブリンファイターの首も、そのまま即座に切り落とした。
「お、おお…マジか!ゴブリンファイターもグレートウルフもDランク上位なはずだが…現段階でそれを瞬殺できるとは。ボスは基本的にヴァノンに任せ、雑魚敵の殲滅は死霊達に任せて進めば良さそうだな。
となると…ひとまず、レベル10までの周回か」死霊達ステータスを見るに、対応出来るのはまだDが限界…暫くはここを周回しないとな。
「あ、転送される前にボスの報酬だけ回収しておかないと。〔死霊棺〕
これでよし。ひとまず、これでダンジョンはクリアなはずだが…」
『サブクエスト〔ダンジョンの攻略〕をクリアしました。
また、隠しミッション〔王の冠〕が開始されました。
〔ダンジョンの攻略〕の報酬を2つ選択してください。
1.全ステータス+1、全能力値+1
2.スキルレベル+1
3.死霊のレベルアップ時の能力値補正
4.ランダムスキルの獲得×2
5.魂の複製』
「魂の複製?」
〔魂の複製〕
因果を変換して魂を複製する。1度限りではあるが、生者の死を完全に帳消しにできる。
「…はぁ!?こ、これ…1つはこれだ!」
それを選択すると、パネルの魂の複製という文字が灰色になり、自身の名前の所に+1と表示された。
「ふぅむ…あと1つ…ステータスと能力値はデイリーでも普通の訓練でも上げることが出来るから除外するとして…スキルレベル…は、どこで上がるのかが分からない。普通のスキルは鍛錬や経験値によってあがるが…俺のこれらのスキルは特殊な部類だし…
だけどそれを検証する必要もあるから、これも除外。あとはスキルか死霊の成長値…うーん…現段階で言えば、対ボス用のヴァノンと殲滅用の死霊達…死霊達は足りてるが、自分のスキルが足りないか?
いやでも、ある程度のスキルは死霊達の経験値共有で獲得出来るか?
だが、ネクロマンサー専用スキルとかもありそうだし…よし、もう1つはスキルの獲得だ!」
『〔報酬:スキルの獲得〕を開封致します。
〔炎焔想浄〕〔薙蒼閻闢〕を獲得しました。
相克するスキルを獲得しました。本来獲得できないスキルを獲得したことにより、業績達成。
また、業績及び魂の格の照合により、2つのスキルが融合されました。
業績〔黎聖者〕を獲得しました。
称号〔亡霊の生者〕〔赫蒼の魔王〕を獲得しました。
〔焔薙葬生〕を獲得しました』
また、その先は基本的に他の魔物は入れず、マルチ型のダンジョンで言えば、魔物に加え、他の人間が入ることができない。
「さてと…それじゃあ、攻略と行こうか」
フィールド型ダンジョンのボス部屋はゲートのような空間が歪んだ先に存在している。
俺はその先へ死霊達と侵入し、初のボス戦と挑んだ。
「へぇ、ボス部屋は森林地帯ではなく、フィールド自体が拓かれているのか。で、ボスは…ゴブリンライダー?まぁ良い。とりあえず、腕試しとして、死霊達は全員待機。ヴァノン、倒してこい」
«承知»
レギオン化後、ヴァノンはレベルが上がるごとにステータスが上がりそのおかげで知力が上がり人語を少し喋れるようになった。とはいえまだまだ片言ではあるが…それでも、しゃべられるというのはかなり違いが出る。
ヴァノンはこちらの命令を承諾した瞬間、ボスの方へと突進した。
近づくとボスはこちらに気が付き、狙いをヴァノンへ定めた。
ゴブリンライダーはゴブリンの上位種でなにかに騎乗しているタイプだが、今回はゴブリンファイターとグレートウルフのゴブリンライダーのようだ。
グレートウルフは突進してくるヴァノンに咆哮を放った。
生者である不知火には一時的な恐怖状態が付与されたが、それは距離も開いていた為、すぐに解除され、
死者であるヴァノンに恐怖は通用せず、吠えている隙にすぐさまグレートウルフの横に行き、即座に首を切り落とした。
そして、バランスを崩して体勢が不安定になったゴブリンファイターの首も、そのまま即座に切り落とした。
「お、おお…マジか!ゴブリンファイターもグレートウルフもDランク上位なはずだが…現段階でそれを瞬殺できるとは。ボスは基本的にヴァノンに任せ、雑魚敵の殲滅は死霊達に任せて進めば良さそうだな。
となると…ひとまず、レベル10までの周回か」死霊達ステータスを見るに、対応出来るのはまだDが限界…暫くはここを周回しないとな。
「あ、転送される前にボスの報酬だけ回収しておかないと。〔死霊棺〕
これでよし。ひとまず、これでダンジョンはクリアなはずだが…」
『サブクエスト〔ダンジョンの攻略〕をクリアしました。
また、隠しミッション〔王の冠〕が開始されました。
〔ダンジョンの攻略〕の報酬を2つ選択してください。
1.全ステータス+1、全能力値+1
2.スキルレベル+1
3.死霊のレベルアップ時の能力値補正
4.ランダムスキルの獲得×2
5.魂の複製』
「魂の複製?」
〔魂の複製〕
因果を変換して魂を複製する。1度限りではあるが、生者の死を完全に帳消しにできる。
「…はぁ!?こ、これ…1つはこれだ!」
それを選択すると、パネルの魂の複製という文字が灰色になり、自身の名前の所に+1と表示された。
「ふぅむ…あと1つ…ステータスと能力値はデイリーでも普通の訓練でも上げることが出来るから除外するとして…スキルレベル…は、どこで上がるのかが分からない。普通のスキルは鍛錬や経験値によってあがるが…俺のこれらのスキルは特殊な部類だし…
だけどそれを検証する必要もあるから、これも除外。あとはスキルか死霊の成長値…うーん…現段階で言えば、対ボス用のヴァノンと殲滅用の死霊達…死霊達は足りてるが、自分のスキルが足りないか?
いやでも、ある程度のスキルは死霊達の経験値共有で獲得出来るか?
だが、ネクロマンサー専用スキルとかもありそうだし…よし、もう1つはスキルの獲得だ!」
『〔報酬:スキルの獲得〕を開封致します。
〔炎焔想浄〕〔薙蒼閻闢〕を獲得しました。
相克するスキルを獲得しました。本来獲得できないスキルを獲得したことにより、業績達成。
また、業績及び魂の格の照合により、2つのスキルが融合されました。
業績〔黎聖者〕を獲得しました。
称号〔亡霊の生者〕〔赫蒼の魔王〕を獲得しました。
〔焔薙葬生〕を獲得しました』
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