転生結界師―学園で無双する―

1章 学園

-1話

「さぁて、んじゃラストだ。魔石を錬金術で〘粉砕〙
魔鋼鉄、魔石粉、クリスタルディアの角…いや、これも圧縮できそうだな。
よし、〘摘出〙〘合成〙
お、やっぱり出来た。
んじゃ改めて、魔鋼鉄、魔石粉、喪晶角を錬金術で〘合成〙」
「杖ってのは作ったことがないが、錬金術の分野だったか」
「うん？作ったことはあるだろ」
「ああいや、俺が作るのはあくまで基盤だけだ」
「ああ、なるほど。まぁ、基本的に杖は錬金術かな？他は知らないけど。
とりあえずこれで、触媒の完成だ。
　あとは、ここからは俺の分野」
「そういや、固有スキルってなんだ？こんだけ生産系のスキルを持ってんなら、そういったものだと思うんだが…」
「結界だ。さぁて、杖と触媒を結界で固定、魔法の威力を底上げするために、触媒に反射と拡散の結界を入れて、かつ全体的に耐久用の結界を何重にもして入れる。
あとは、これ自身も魔道具にするために、身体強化、再生結界、守護結界を加えたら…これで完成だ」

〘魔晶鋼の星杖〙
鍛冶師、錬金術師、結界師がそれぞれの力を最大限加えたら杖。
【効果】
〘魔法威力上昇〙
〘耐久値上昇+20〙
〘魔法伝導率+200%〙
〘結界魔法（限定）〙
〘再生〙
〘身体強化〙
〘魔力消費減少〙

「お、中々良いじゃん。これなら母さんも使い勝手が良さそうだ」
「（おいおい、効果が7つも付いてるってこりゃあAFと肩を並べる、いや、下手すりゃそれ以上の代物だぞ…）」
「んじゃ、使わせてくれてありがとうな」
「い、良いってことよ。じゃ、角の件よろしく頼むぞ」
「おう」

それにしても、あいつがA級、ねぇ…あってもC級くらいだと思うんだけどなぁ…
まぁ、数が減りすぎても困るし角だけ回収すれば良いかな。
さて、これでとりあえず俺のすることは無くなったから、両親にこれを渡してあとはのんびりしようかな。
明日はお茶会だし。

「あ、てか大剣作るなら材料をどうするかだな…他の剣は材料はともかく、中々使えることには使えるが…あれらは大事に取っておきたいからあまり使いたくないんだよな、貰いもんだし…
となると、普通の剣も作っておくかなぁ…
そうなると、収納結界を用途別に作ってみても良いかもな。飾る用と実用の方で。
うん、そうするか。幾つか作って、飾る用の方は出入りができるようにしたいから、収納結界に、その先の別次元、亜空間の中と現世を繋げる転移結界を設置して…よし、今度からああいった剣はこっちに飾っていこう」