ヤンチャな鍛冶師はソロプレイ希望―フルダイブ型MMORPG―

3章 武力

158.

《さて、改めて確認だ。
俺達は主…クリスさんの話が本当であれば、巫女姫…だったか、お前の言う神魔の家族だ》
「そうね。で、私たちは知っての通り、ハイエルフの神魔、エルダードワーフの神魔、ハイヒューマンの神魔、魔女の神魔、そして神の子である半人半神…
ついでに言うと巫女姫ちゃんは人間ではあるけれど、たくさん神に触れていたから、その分神性が宿って普通の人間より丈夫で強いわ」
《このメンバーで主に会いに行く。だが、このクエストは全世界のあらゆる生物に発信されている。そのため…方向を特定してその方向へと一気に転移する》
「場所ならばある程度分かります。予言は言葉しか伝えられませんが、それを受けた際は、私自身は記憶のように脳内に流れ込んできます、まるで夢のお告げのように。
クリス様、世界地図はありますか？」
「ええ、ここに」
「姫様、いけませんぞ。貴女様がここを出るのは許可できません」
「許可など必要ありません。私が決めたことです。ええっと、世界の果てである…この位置、正確な場所の特定は少し難しいですが、この地域の中で…最果ての地図は…」
「儂が書き記したものであればあるぞ。だが、旅をした時に記したもので、正確さは少し欠けているぞ」
「それでも構いません、座標を測りたいだけなので。
ええっと…特徴的な山が少し遠くにあり、かつ、魔界と人間界への扉を封印してある迷宮…その入り口となる、隠れた穴…あった、恐らくここです」
《よし、飛ぶぞ。全員、ゲートが開いた瞬間に直ぐに飛び込め》
「「「「「はい！」」」」」