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2章 商業都市
99.
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〖ようこそ、開拓者よ〗
「創造神か?」
〖口調は…いや、諭しても意味はないな。儂の眷属でもないしな…さて、まずは招待に応じてくれてありがとう。
まぁ、かなり渋られていた様だが…〗
「相手が分からなかったからな。それに、相手がもし女神なのであれば、今の段階で戦うには戦力が足らなさすぎる」
〖それが聞けただけでも十分だが、お主にちと聞きたい事がある〗
「なんだ?」
〖人は群れて強くなる。その為、女神はクランという組織を人に与え、より異邦人の立場を強固なものにした。
しかし、お主はそれに属さなかった。何故だ?〗
「ソロプレイが好きってのもあるが…俺が群れる…ってのは言い方が嫌だな…ともかく、チームを組んだりするのは、それしか方法がない時か、もしくは俺と同等の存在が現れた時だけだ。
異邦人の中で、スキル頼りの戦いをしている、もしくは技術だけの戦いをしている。
そういう奴らは合わなくてな。
豪に入れば郷に従えというように、どちらも力を付けないといけない。それがまるで出来ていないのに、最強やら最高やらと…」
〖そういうものか。もう1つ、お主はなんのためにあの天使を造り上げた。あれは神々の間でも、取り扱いに気をつけているくらいだ〗
「なんのため…より異世界を楽しむ為、だな。使えるものはなんでも使え、気になるならやって後悔する方が良い人生になる。
ただそれだけだ」
〖ふむ…追加でもう1つ、お主…神の眷属になる気はあるか?〗
「ない。これだけは断言できるが…この世界の最高傑作は俺は神だと考えている。だからこそ、俺は神に挑みたい」
〖その心は?〗
「最高傑作に挑む資格を得ることで、俺がこの世界で一番楽しんだ者だってことを証明したい」
〖なるほど…〗
創造神は少し感心したかの様に僅かな笑みを浮かべていた。
〖分かった。ひとまず、お主は女神に敵対するのだな?〗
「ああ。この世界の住人は良い奴ばかりだ。勿論、街の掲示板を見ていても分かる通り、盗賊や犯罪者なんかは居る。それでも、他人のために動けるような良い奴が沢山いる。
俺が守ると言っても絶対に断るだろうが、俺は彼らが大切な存在だ」
〖…そうか、であれば良いのだ〗
「じゃ、俺からも1つ。人間は神に対抗できるか?1%でも可能性があるなら、YESで答えてくれ」
〖神に対抗か…人次第だが…出来ると断言しよう。
過去には人間の身にして、神と同等の魂を持った者が居た。
神になれるが、人間としての人生を選んだ者がな〗
「なるほど」
〖だが、そうだな。神は眷属や信者が増えると力を増す。勿論、限界はあるがな。
女神の力も既にできることは限界に来ている為、これ以上力を付けることはないが…〗
「だったら十分だ。力を付けて女神を滅ぼす」
〖そうすれば、異邦人からすればお主は異端者であり、審問の対象になるだろう〗
「ハッ、上等だ」
〖餞別だ、お主に女神と同じクランの機能を与えよう。少し機能を変えてな〗
「これは…住人をクランに入れられるのか?それに、壱晴達も…モンスターまで?」
〖女神にもこちらの世界に合わせた眷属が居る。それに対抗するには、1人では不可能に近い。人間には体力があるからな〗
「ありがとう」
〖それともう1つ、お主に儂の加護を与えよう。既に商業神の加護も持っているようだがな〗
「あ、俺はまだ用がある。天燈のある場所って何処だ?」
〖天燈か…であれば、まずは神聖力か聖力が必要になる、本物の力だ。
それに加え、場所は…最も安全であり、最も危険であり、最も高い場所にある〗
「なぞなぞか?」
〖ふむ、もう少しだけ手助けをしよう。自由を持つ者には最適な場所だが、自由を持たぬ者には到底届かない場所にある〗
「ふぅむ…」
〖あとはお主が見つけ出すが良い。それと、お主の肉体を少し弄り、それらの力を全て適応させた。今後増えるであろう力を手に入れたならば、また来るがよい〗
「今でさえ異常なのに、これ以上増えるのか?」
〖聖邪であり、光闇であるその対抗した力を肉体に秘めるお主は既に人間の中でも特異点である〗
「まぁ、覚えておく」
〖じゃ、次は俺の番だ〗
「え、もう1人?」
「創造神か?」
〖口調は…いや、諭しても意味はないな。儂の眷属でもないしな…さて、まずは招待に応じてくれてありがとう。
まぁ、かなり渋られていた様だが…〗
「相手が分からなかったからな。それに、相手がもし女神なのであれば、今の段階で戦うには戦力が足らなさすぎる」
〖それが聞けただけでも十分だが、お主にちと聞きたい事がある〗
「なんだ?」
〖人は群れて強くなる。その為、女神はクランという組織を人に与え、より異邦人の立場を強固なものにした。
しかし、お主はそれに属さなかった。何故だ?〗
「ソロプレイが好きってのもあるが…俺が群れる…ってのは言い方が嫌だな…ともかく、チームを組んだりするのは、それしか方法がない時か、もしくは俺と同等の存在が現れた時だけだ。
異邦人の中で、スキル頼りの戦いをしている、もしくは技術だけの戦いをしている。
そういう奴らは合わなくてな。
豪に入れば郷に従えというように、どちらも力を付けないといけない。それがまるで出来ていないのに、最強やら最高やらと…」
〖そういうものか。もう1つ、お主はなんのためにあの天使を造り上げた。あれは神々の間でも、取り扱いに気をつけているくらいだ〗
「なんのため…より異世界を楽しむ為、だな。使えるものはなんでも使え、気になるならやって後悔する方が良い人生になる。
ただそれだけだ」
〖ふむ…追加でもう1つ、お主…神の眷属になる気はあるか?〗
「ない。これだけは断言できるが…この世界の最高傑作は俺は神だと考えている。だからこそ、俺は神に挑みたい」
〖その心は?〗
「最高傑作に挑む資格を得ることで、俺がこの世界で一番楽しんだ者だってことを証明したい」
〖なるほど…〗
創造神は少し感心したかの様に僅かな笑みを浮かべていた。
〖分かった。ひとまず、お主は女神に敵対するのだな?〗
「ああ。この世界の住人は良い奴ばかりだ。勿論、街の掲示板を見ていても分かる通り、盗賊や犯罪者なんかは居る。それでも、他人のために動けるような良い奴が沢山いる。
俺が守ると言っても絶対に断るだろうが、俺は彼らが大切な存在だ」
〖…そうか、であれば良いのだ〗
「じゃ、俺からも1つ。人間は神に対抗できるか?1%でも可能性があるなら、YESで答えてくれ」
〖神に対抗か…人次第だが…出来ると断言しよう。
過去には人間の身にして、神と同等の魂を持った者が居た。
神になれるが、人間としての人生を選んだ者がな〗
「なるほど」
〖だが、そうだな。神は眷属や信者が増えると力を増す。勿論、限界はあるがな。
女神の力も既にできることは限界に来ている為、これ以上力を付けることはないが…〗
「だったら十分だ。力を付けて女神を滅ぼす」
〖そうすれば、異邦人からすればお主は異端者であり、審問の対象になるだろう〗
「ハッ、上等だ」
〖餞別だ、お主に女神と同じクランの機能を与えよう。少し機能を変えてな〗
「これは…住人をクランに入れられるのか?それに、壱晴達も…モンスターまで?」
〖女神にもこちらの世界に合わせた眷属が居る。それに対抗するには、1人では不可能に近い。人間には体力があるからな〗
「ありがとう」
〖それともう1つ、お主に儂の加護を与えよう。既に商業神の加護も持っているようだがな〗
「あ、俺はまだ用がある。天燈のある場所って何処だ?」
〖天燈か…であれば、まずは神聖力か聖力が必要になる、本物の力だ。
それに加え、場所は…最も安全であり、最も危険であり、最も高い場所にある〗
「なぞなぞか?」
〖ふむ、もう少しだけ手助けをしよう。自由を持つ者には最適な場所だが、自由を持たぬ者には到底届かない場所にある〗
「ふぅむ…」
〖あとはお主が見つけ出すが良い。それと、お主の肉体を少し弄り、それらの力を全て適応させた。今後増えるであろう力を手に入れたならば、また来るがよい〗
「今でさえ異常なのに、これ以上増えるのか?」
〖聖邪であり、光闇であるその対抗した力を肉体に秘めるお主は既に人間の中でも特異点である〗
「まぁ、覚えておく」
〖じゃ、次は俺の番だ〗
「え、もう1人?」
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