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1章 始まり

25.

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「さてと…ログアウトしたは良いが…まだ夕方か。この時間帯は勉強してるだろうし…メールだけ送っておくか…緑狼と黒狼のスクショと皮の画像を送って…仮面…ってか、パーカーなのか?のある程度の形も送って…これで多分良しと。
 後は…ちょっと覇者の攻略動画を見ておくか。攻略はできていないとはいえ、色んなランカーが挑戦しているしな…」

 うーん、なるほど…順位が色々とあるのか。

「公式になったプレイヤー攻略日記…順位はレベル、戦闘力の2つに分かれていて…お、どっちも同じ人達が1位~3位を占めてる。
 この人ら…ああ、あの時の動画の人たちか。メインアタッカーの剣士、サブアタッカーの魔導師、タンカー役の…盾戦士、あとは…レベルだけ4位のヒーラー役の回復術師?なるほど、確かに戦略的には完璧だな。
 だが…やっぱり、装備差かなぁ…確かにこの街だと買うとしたら☆3くらいまでしかないしなぁ…しかも、タンカーが最終フェーズの光魔法を防ぎきれなくてここで脱落か…
 残り3人で、避けながら剣士がヘイトを買いながらアタッカーを務めることになってるな…うん、崩壊はここからだろうな。やっぱり、光魔法は完全に避けるのに専念した方が良さそうだな。第1フェーズ、第2フェーズは完全にタンカーが全部攻撃を防げてるのか…なら、避けるのに徹したら俺もここは多分突破できるかな…あの時のステータスの状態でギリギリ避けれるかどうかって感じだったから…もうちょいレベル上げたら大分安定しそうだな。
 よし、今後の為にも動画を撮ってみるか。ほかの敵の参考になるかもしれないしな」

 いやでも、そう思ったら黒王狼の対になる緑狼の王が居ないよな。覇者がそれなのか?
 確かに、あれぐらい強そうだしな…

「さてと、今のレベルは…」

 このゲームは外部からでも自分のデータならば確認することができる。
 俺はこの機能を使って自分のステータスを確認した。

 〔UNKNOWN―Lv.8〕
【ステータス】
 [種族:人間]
【能力値】
 [体力:27]
 [魔力:9]
 [防御:16]
 [攻撃:28]
 [俊敏:23]
【戦闘スキル】
 [格闘術:4]
 [急所打ち:4]
【常時スキル】
 [空腹耐性:3]
 [風耐性:1]
【補助スキル】
 [身体強化:1]
【生産スキル】
 [鍛冶:2]
 [解体:3]
 [調理:2]
 [錬金術:3]
 [服製:1]
 [革細工:1]
 [裁縫:1]
【称号】
 [戦闘狂]
 [容赦なし]
 [喧嘩上等]
 [蛮勇]
 [男は度胸]
 [上位狼初討者・黒緑]
 [上位狼の戦友・黒緑]
 [平原の天敵]
 [鍛冶師]
 [調理師]
 [服製師]
 [錬金術師]
 [調薬師見習い]

「お、狼系が育ってるな。上位狼類は平原にいる狼種の全般に掛かりそうだな。黒系統と緑系統の狼に対してってことは…
 平原の天敵は、ボス以外の平原のモンスターを全部ソロで討伐したら獲得…草原のモンスターに対して特攻が掛かる…
 攻が大分磐石になってきたな。このままいけば確実に倒せそうだが…どうせなら、平原だけでもソロコンプしたいな。
黒王狼は問題ないから、あとは平原の覇者だな。
調薬師はなんでだ?跳躍のスキルはもう持ってないはずなんだが…えーっと…調薬、もしくは錬金術のスキルを所持した状態で調薬を20回する…なるほど?しかも、調薬の成功率と生産量が高まるのか…折角なら、見習いを外したいな…えーっと、公式の称号欄は…うーん、流石に書いてないな…だが、見習いでこれなら多分調薬の回数を重ねたらちゃんとなるだろうな」
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