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それはやだな
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「えーっとじゃあ陣形を発表します」
と言っても特に考えていた訳でもなく元々決まっていたようなものだ。
「レオナ、ミルア、メルディの3人はゴーレムに搭乗して盾を持ちつつ前進、ユーフェミアとマキナはゴーレムの後方についって遠距離攻撃を担当、私は盾の前で進行する、以上」
「あら私はどこに行けばよろしいので?」
「え、ミルシアは貴族だしココで待機かな」
「それは、……お断りしますわ、私だって自分の身くらいミザリーちゃん込みで守り切れますわ」
「うーん、じゃあユーフェミアとマキナの間で遠距離攻撃する2人の護衛をお願いします」
「ふふん、わかりましたわ、しっかりと2人を守って見せますわ」
「お願いします……」
ミザリーの得意な戦闘距離はユウキよりも前なのだが、上司であり貴族であり友達であるミルシアを守ってもらうために2人で纏まって後ろで待機してもらう、流石に貴族相手なので守ってくれるだろう、ユーフェミアは……流石に守ってくれると期待したい、あと流石にミルシアの従者は置いてきた。
ユウキ達以外の兵士達は防御に徹してもらい、攻撃はこちらに押し付けられた。
「そういえば人員の救出はどの程度にするのさ?」
今のユウキ達は軍人なので自国民なら守り通す義務があるのだが、今から行く所は他国でしかも国同士の条約なども大した物がない、その場合どうするかとりあえず責任者のミルシアに聞いておく。
「……考えていませんでしたわ、ひとまず安全は確保した方がいいでしょうか……、ですが安易に手は出さない方が良いでしょう、それから向こうの命よりこちらの国の命が優先です、いいですわね」
「了解です、みんなもいいね」
「わかりました」
「はーい」
ミルシアとユウキの声は聞こえているハズだがゴーレム達からの返事はない、ただゆっくりと歩き続けている。
「大丈夫かしら?」
「……まぁフォローはするさ」
家族のために全力を出していた彼女達なので何をしでかすか分からない、ある程度は意識して見ている必要がありそうだ。
そうこうしているうちに国境が近づいてきた。
「各位、これは訓練ではない、実践である!」
気合を入れて叫んでみると思いのほか遠くまで響き、後ろで防御を固めていた兵士達が元気に返事をしてくれた、予想外の所から返事が来たので驚いたが向こうにも気合が入ったのならヨシとしておこう。
ゴーレムの方は砲身をしっかりと上げているのでやってはくれるだろう、対してユーフェミアとマキナはまだ遠足気分が抜けていない様子はある、2人は実力は確かなので余程の事がない限り大丈夫だろうが部下の獣人達よりも心配だったりする、いろんな意味で。
「これがストレス……」
と言っても特に考えていた訳でもなく元々決まっていたようなものだ。
「レオナ、ミルア、メルディの3人はゴーレムに搭乗して盾を持ちつつ前進、ユーフェミアとマキナはゴーレムの後方についって遠距離攻撃を担当、私は盾の前で進行する、以上」
「あら私はどこに行けばよろしいので?」
「え、ミルシアは貴族だしココで待機かな」
「それは、……お断りしますわ、私だって自分の身くらいミザリーちゃん込みで守り切れますわ」
「うーん、じゃあユーフェミアとマキナの間で遠距離攻撃する2人の護衛をお願いします」
「ふふん、わかりましたわ、しっかりと2人を守って見せますわ」
「お願いします……」
ミザリーの得意な戦闘距離はユウキよりも前なのだが、上司であり貴族であり友達であるミルシアを守ってもらうために2人で纏まって後ろで待機してもらう、流石に貴族相手なので守ってくれるだろう、ユーフェミアは……流石に守ってくれると期待したい、あと流石にミルシアの従者は置いてきた。
ユウキ達以外の兵士達は防御に徹してもらい、攻撃はこちらに押し付けられた。
「そういえば人員の救出はどの程度にするのさ?」
今のユウキ達は軍人なので自国民なら守り通す義務があるのだが、今から行く所は他国でしかも国同士の条約なども大した物がない、その場合どうするかとりあえず責任者のミルシアに聞いておく。
「……考えていませんでしたわ、ひとまず安全は確保した方がいいでしょうか……、ですが安易に手は出さない方が良いでしょう、それから向こうの命よりこちらの国の命が優先です、いいですわね」
「了解です、みんなもいいね」
「わかりました」
「はーい」
ミルシアとユウキの声は聞こえているハズだがゴーレム達からの返事はない、ただゆっくりと歩き続けている。
「大丈夫かしら?」
「……まぁフォローはするさ」
家族のために全力を出していた彼女達なので何をしでかすか分からない、ある程度は意識して見ている必要がありそうだ。
そうこうしているうちに国境が近づいてきた。
「各位、これは訓練ではない、実践である!」
気合を入れて叫んでみると思いのほか遠くまで響き、後ろで防御を固めていた兵士達が元気に返事をしてくれた、予想外の所から返事が来たので驚いたが向こうにも気合が入ったのならヨシとしておこう。
ゴーレムの方は砲身をしっかりと上げているのでやってはくれるだろう、対してユーフェミアとマキナはまだ遠足気分が抜けていない様子はある、2人は実力は確かなので余程の事がない限り大丈夫だろうが部下の獣人達よりも心配だったりする、いろんな意味で。
「これがストレス……」
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