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いきなりの里帰り
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(やあ、神様だよ)
「夢?」
いつの間に寝ていたのだろうか、確かゴーレムが完成したお披露目を終えてミルシアの所に戻ってそれから……、どうやらその辺で眠ってしまったようだ。
(ちょっと神様からちょっとお願いがあるんだけど良いかな?)
一番最初に会った昔の壁紙のような草原だ、相変わらず神様は靄のようでその実態は分からない。
「ちなみに報酬は?」
どうせ拒否できないだろうし先に報酬を聞いてやる気を出そうとする魂胆である。
(君の前世の世界に戻ってある程度の自由行動と物の移動などを許可しよう)
「乗るしかねぇな、この依頼に」
前世の世界に行けるのなら飛び込むしかない、このお願いを聞くしかないようだ。
(それでお願いの内容なんだけどね)
「何でしょうか!」
(君の前世の世界に行って向こうで手に負えなくなった転生者を始末してほしいんだ)
「それは向こうの世界の管轄では?」
(別に世界が違う程度で管轄云々は変わらないよ、ま今回は勝手に行動した人が悪い、でも僕らが直々に動いてしまうと周囲への影響が大きすぎるからね、こうして君を動かした方が影響が少ないんだよ、もっとも転生者が動いてる時点で周囲に与えまくりなんだよね、だから始末をお願いしたいんよ)
「報酬が良いのでぜひ受けます!」
(じゃ、よろしく)
「おうふ」
神様がよろしくと言った瞬間から移動させられたようで気が付くと駅のホームに立っていた、この駅は前世でよく利用していた駅だ、最寄の駅から数駅離れている巨大なターミナル駅で都市部や友人の家に行くのによく利用している駅だ。
「という事は……」
いつも利用していた駅なのでどこのベンチに座っているか覚えているのでその場所に移動する。
「いた」
やはりいた、電車が来るまでにまだ時間があるのでゲームをしていた、神様から接触について何も言われてないので話しかけてみる、まずはこの世界で行動しやすいように20才くらいの見た目にして服装もなるべくシンプルにしておく。
「もしかして結城君、だよね?」
「え、あはい」
もちろん今のユウキを知っている訳ではないのでいきなり女性に話しかけられてしまい上手く対応できていない。
「ほら、以前の曾祖母の十七回忌の時に会ったんだけど覚えてないかな?」
「ええぇ…っとぉ、すいません」
十七回忌の時は中学生の時でその時に会った親戚という体にしておく。
「私も同じユウキなんだけど覚えてないかぁ」
「……すいません」
「えい」
胸を大きくして顔に埋める、前世では叶えられなかった大きな胸に顔を埋める夢をかなえておく、今世では自前で出来るのですでに達成済みだったりする。
「そんな暗い顔しないで、ね」
「は、はい」
「それじゃあ私はこっちだからじゃあね」
「はい」
いきなり駅に飛ばされたのでひとまず改札の外に向かうとして階段を上がり始めた時に電車の急ブレーキと人々の悲鳴が聞こえてきた。
「なんだ?」
気になったので行ってみる、周囲の人も集まっているようですでにかなりの人だかりができている、確か前世の自分がいた所は悲鳴や急ブレーキから近かったハズなので何が起きたのか聞きに行く。
「あーなるほど」
そこいた前世の自分の頭部に大きな鉄の破片が突き刺さっており絶命していた、呆けていた状態から突然頭部に突き刺さり絶命していたので死んだ瞬間が覚えていなかったのだろう。
鉄の破片が飛んできたと思われる方向を向くと、どうやら飛び込み自殺がおこったようでそれの巻き添えを食らったようだ。
まだ人の目がこちらに向いていない内に前世の自分の荷物をいくつか拝借しておく、特にお金が無かったのでかなり助かる。
素早く回収してこの場から離れる、ひとまずトイレに立て込ってある程度時間が経過するまでまつ、すると駅内で案内が流れてきたので案内に従って駅の外に出た。
「さて、どうしようか……」
「夢?」
いつの間に寝ていたのだろうか、確かゴーレムが完成したお披露目を終えてミルシアの所に戻ってそれから……、どうやらその辺で眠ってしまったようだ。
(ちょっと神様からちょっとお願いがあるんだけど良いかな?)
一番最初に会った昔の壁紙のような草原だ、相変わらず神様は靄のようでその実態は分からない。
「ちなみに報酬は?」
どうせ拒否できないだろうし先に報酬を聞いてやる気を出そうとする魂胆である。
(君の前世の世界に戻ってある程度の自由行動と物の移動などを許可しよう)
「乗るしかねぇな、この依頼に」
前世の世界に行けるのなら飛び込むしかない、このお願いを聞くしかないようだ。
(それでお願いの内容なんだけどね)
「何でしょうか!」
(君の前世の世界に行って向こうで手に負えなくなった転生者を始末してほしいんだ)
「それは向こうの世界の管轄では?」
(別に世界が違う程度で管轄云々は変わらないよ、ま今回は勝手に行動した人が悪い、でも僕らが直々に動いてしまうと周囲への影響が大きすぎるからね、こうして君を動かした方が影響が少ないんだよ、もっとも転生者が動いてる時点で周囲に与えまくりなんだよね、だから始末をお願いしたいんよ)
「報酬が良いのでぜひ受けます!」
(じゃ、よろしく)
「おうふ」
神様がよろしくと言った瞬間から移動させられたようで気が付くと駅のホームに立っていた、この駅は前世でよく利用していた駅だ、最寄の駅から数駅離れている巨大なターミナル駅で都市部や友人の家に行くのによく利用している駅だ。
「という事は……」
いつも利用していた駅なのでどこのベンチに座っているか覚えているのでその場所に移動する。
「いた」
やはりいた、電車が来るまでにまだ時間があるのでゲームをしていた、神様から接触について何も言われてないので話しかけてみる、まずはこの世界で行動しやすいように20才くらいの見た目にして服装もなるべくシンプルにしておく。
「もしかして結城君、だよね?」
「え、あはい」
もちろん今のユウキを知っている訳ではないのでいきなり女性に話しかけられてしまい上手く対応できていない。
「ほら、以前の曾祖母の十七回忌の時に会ったんだけど覚えてないかな?」
「ええぇ…っとぉ、すいません」
十七回忌の時は中学生の時でその時に会った親戚という体にしておく。
「私も同じユウキなんだけど覚えてないかぁ」
「……すいません」
「えい」
胸を大きくして顔に埋める、前世では叶えられなかった大きな胸に顔を埋める夢をかなえておく、今世では自前で出来るのですでに達成済みだったりする。
「そんな暗い顔しないで、ね」
「は、はい」
「それじゃあ私はこっちだからじゃあね」
「はい」
いきなり駅に飛ばされたのでひとまず改札の外に向かうとして階段を上がり始めた時に電車の急ブレーキと人々の悲鳴が聞こえてきた。
「なんだ?」
気になったので行ってみる、周囲の人も集まっているようですでにかなりの人だかりができている、確か前世の自分がいた所は悲鳴や急ブレーキから近かったハズなので何が起きたのか聞きに行く。
「あーなるほど」
そこいた前世の自分の頭部に大きな鉄の破片が突き刺さっており絶命していた、呆けていた状態から突然頭部に突き刺さり絶命していたので死んだ瞬間が覚えていなかったのだろう。
鉄の破片が飛んできたと思われる方向を向くと、どうやら飛び込み自殺がおこったようでそれの巻き添えを食らったようだ。
まだ人の目がこちらに向いていない内に前世の自分の荷物をいくつか拝借しておく、特にお金が無かったのでかなり助かる。
素早く回収してこの場から離れる、ひとまずトイレに立て込ってある程度時間が経過するまでまつ、すると駅内で案内が流れてきたので案内に従って駅の外に出た。
「さて、どうしようか……」
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