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また地下の探索

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 案内された場所は前日にレビィスに案内された内の1つでかなり地味な所だ。

「というかなんでココなんだ、地味だし他にもいろいろあるだろう?」

「私は観光じゃなくてこの建物に用事があるんですぅ、だから今回貴女の出番はありませんー」

「そうかぁー私は一応この国の軍に所属しててこの町の生まれなんだよ、でお前ってこの町じゃ見ない顔つきをしているよな、怪しいからお前を逮捕する事もできるんだよなぁ」

「……なんかモテ期みたい」

 2人が睨み合っているのでユウキがふざけてみると少し空気が和んだようだ。

「すいません、言いすぎてしまいました」

「こちらこそ権力まで持ち出してすまない、が一応ついて行かせてもらうぞ」

「うーん……、わかりました」

 スパイの人が少し考えてからこちらをチラっと見てから了承する。



 建物はいわゆる公民館のような所のようで今は使われていないようだ、職員はいないようで静まりかえっている。

「というかこんな所になんの用だい?」

「この建物って言うよりもその地下に用事があるんですよ」

「地下、そんな物は無いハズだが?」

 レビィスが地下と聞いて顔が険しくなる。

「どうしたんですか?」

「いや、地下に何かあるのなら私も調べないといけないようだ、なんでそんな情報を知っているのかは今回は不問にする、というか所詮私程度の階級じゃあ大した事はできないし……」

 先ほどまでのふざけた印象から一変して表情が軍人のソレになった。



「場所は把握してます、ここです」

 スパイの人が下水溝のような蓋を開けるとした続いている梯子があった。

「ユウキさん、先行お願いします」

「あーはい」

 この中では奇襲されても問題ないのはユウキくらいなので渋々先行していくが意外と浅く2メートルほどで着地できた。

 暗いので少しだけ明かりを灯す、中はどこかへつながる通路があるだけだ。

「どうですか?」

「うーん狭いから順番に来てほしいかな」

 通路の方に意識を向けてみるが人などがいるような気配はない。



 とりあえず4人が下りきったので進んでいく、どうやらかなり入りくんでいるようでいくつもの別れ蜜がある。

「コレは迷いそうですね」

「なら私の出番だ、土地勘はあるから走ったりしなければ大体の位置が分かる」

「それは頼もしい」

 敵と遭遇しても良いように警戒しながら進んでいくがエンカウントはしなかった。



「そういえば何で地下にあるってわかったんだ?」

「それはただの感ですよ、なんか隠し事なイメージがあったので……」

「隠しもの、かぁ……、もしかしたら大きな建物の下にあるかもしれないから、私についてきてくれ」

 なにやら考え事をしてから心当たりがあるのかユウキの前に出て歩きだした。
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