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カルラが戦ってみた
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「それでどうするの?」
「ちょっと借りますね」
(あ、ちょ……)
カルラがいきなり乗っ取り主導権を得る、取り返そうと足掻いてみるが取り返せそうにない。
「フィアさんも借りますね」
フィアからの返事がないので恐らく問題ないだろう、嫌だったらなにかしらの文句でも言ってくるハズだ。
背中からカルラの翼が一対生えてくる、服を貫通しているのでおそらく実態は無いのだろう、さらに頭に角が生えて輪が出現した、それぞれ半透明なので実態はないのだろう。
(なんか神聖な状態になってるんですけど?!)
「意味合いとしては翼は放熱で頭のこれは魔力を溜めるための物ですからね、使いやすいのでこの形態をとらせていただきました、それにしてもフィアさんのちからは素晴らしいですね」
さっきまで黒かった龍化している手が白く輝く。
「頭を掴んでヒートエンドしたくなりました」
(いったいどこまで私の記憶を見ていたんですか?)
「いやぁいいですねぇ師弟の絆といいますか……」
(しみじみしてないで敵が来てるから)
「では初めて使う技ですがいきますよぉ」
カルラが光る手を黒いナニカに対して拳打を加えるとその箇所から千切れて2つに分かれる。
「威力、強いですね……」
カルラ自身も吹き飛ぶくらいかと思っていたらしく自分で使っておきながらその威力に驚いていた。
上半身と下半身が千切れた黒いナニカは蛙が潰れたように声を上げて上半身だけの状態でもこちらに向かってきた。
「一気にいきますよぉ」
再度拳に力を込めて向かってくる黒いナニカに攻撃していく、4発撃ち込むことで黒いナニカは動かなくなり、黒いオーラのような物が消えていった。
「浄化完了という事にしましょう、代わりますね」
「……ふう」
カルラが後ろに引っ込むとユウキが体の主導権を取り戻した途端に体中から疲労が襲ってきた。
「力、使い過ぎたな……」
このまま横になってしばらく休みたいが視線があったのと仕事なので重くなった体を動かしながら報告に向かう。
「終わりましたよ」
「まさか本当に倒してしまうとは……」
向こうのギルドの面々は信じられないような視線を向けているが、監視をしていたので見ていただろう、しかし現実を受け止められないようだ。
「もう行っても?」
「あ、あぁ処理はこっちでやっておくよ」
「振り込みも忘れないようにお願いしますね」
「それはもちろん」
重い体では帰宅することは困難に思えたのでこの町で一泊することにした、近くにある綺麗な宿に一部屋を借りて近くの飲食店で晩御飯にする。
「これ燃費悪いから却下で」
(そんなぁ)
体が重かった理由は単純な空腹だった、店の店員もユウキの見た目で少量の料理を出していたが出されてすぐに食べていたため徐々に量を増やしていった、ユウキの止まらない食べっぷりにいつのまにかギャラリーが集まってきた。
一部抵抗して他の客も大食いをしていたが、ユウキはそれらを一切気にせず食べ続けていた。
「ねぇ、先払いだから出してるけど……」
「ぬ?」
店員が申し訳なさそうに出てる。
「もう食材が無くて…」
「じゃあもういいや、他で食べてきます」
「あ、あぁ」
店の食材をほぼ全て食べ切ったがまだ満腹したとは言えないほどで別の店を求めて歩きだす。
「おかしくね」
自身の状態がおかしく独り言が出てくる。
「これはマズイな」
「ちょっと借りますね」
(あ、ちょ……)
カルラがいきなり乗っ取り主導権を得る、取り返そうと足掻いてみるが取り返せそうにない。
「フィアさんも借りますね」
フィアからの返事がないので恐らく問題ないだろう、嫌だったらなにかしらの文句でも言ってくるハズだ。
背中からカルラの翼が一対生えてくる、服を貫通しているのでおそらく実態は無いのだろう、さらに頭に角が生えて輪が出現した、それぞれ半透明なので実態はないのだろう。
(なんか神聖な状態になってるんですけど?!)
「意味合いとしては翼は放熱で頭のこれは魔力を溜めるための物ですからね、使いやすいのでこの形態をとらせていただきました、それにしてもフィアさんのちからは素晴らしいですね」
さっきまで黒かった龍化している手が白く輝く。
「頭を掴んでヒートエンドしたくなりました」
(いったいどこまで私の記憶を見ていたんですか?)
「いやぁいいですねぇ師弟の絆といいますか……」
(しみじみしてないで敵が来てるから)
「では初めて使う技ですがいきますよぉ」
カルラが光る手を黒いナニカに対して拳打を加えるとその箇所から千切れて2つに分かれる。
「威力、強いですね……」
カルラ自身も吹き飛ぶくらいかと思っていたらしく自分で使っておきながらその威力に驚いていた。
上半身と下半身が千切れた黒いナニカは蛙が潰れたように声を上げて上半身だけの状態でもこちらに向かってきた。
「一気にいきますよぉ」
再度拳に力を込めて向かってくる黒いナニカに攻撃していく、4発撃ち込むことで黒いナニカは動かなくなり、黒いオーラのような物が消えていった。
「浄化完了という事にしましょう、代わりますね」
「……ふう」
カルラが後ろに引っ込むとユウキが体の主導権を取り戻した途端に体中から疲労が襲ってきた。
「力、使い過ぎたな……」
このまま横になってしばらく休みたいが視線があったのと仕事なので重くなった体を動かしながら報告に向かう。
「終わりましたよ」
「まさか本当に倒してしまうとは……」
向こうのギルドの面々は信じられないような視線を向けているが、監視をしていたので見ていただろう、しかし現実を受け止められないようだ。
「もう行っても?」
「あ、あぁ処理はこっちでやっておくよ」
「振り込みも忘れないようにお願いしますね」
「それはもちろん」
重い体では帰宅することは困難に思えたのでこの町で一泊することにした、近くにある綺麗な宿に一部屋を借りて近くの飲食店で晩御飯にする。
「これ燃費悪いから却下で」
(そんなぁ)
体が重かった理由は単純な空腹だった、店の店員もユウキの見た目で少量の料理を出していたが出されてすぐに食べていたため徐々に量を増やしていった、ユウキの止まらない食べっぷりにいつのまにかギャラリーが集まってきた。
一部抵抗して他の客も大食いをしていたが、ユウキはそれらを一切気にせず食べ続けていた。
「ねぇ、先払いだから出してるけど……」
「ぬ?」
店員が申し訳なさそうに出てる。
「もう食材が無くて…」
「じゃあもういいや、他で食べてきます」
「あ、あぁ」
店の食材をほぼ全て食べ切ったがまだ満腹したとは言えないほどで別の店を求めて歩きだす。
「おかしくね」
自身の状態がおかしく独り言が出てくる。
「これはマズイな」
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