118 / 244
連絡係のおいてけぼり
しおりを挟む
軍人は男性が多い、そのため今ユウキがいる所は比較的古い建造物を改修したものらしく、男女で分けられていないのでユウキ達が利用するために施設にある一つをユウキ達専用にさせてもらっている、ユウキだけなら前世が男だったこともあり外や共同で使用しても周りの人は気にするかもしれないが本人は気にしない。
「ちょっと私が様子を見てくる」
交代で見張りをしていたが何も起こらないのでユウキが名乗りを上げる。
「そうだな、私もこのまま連絡がつかなくて仕事が溜まる一方だろうし、ユウキなら大丈夫だろう、ひとまず様子を見て来てくれ、何にもなかったらそれでいいし何かあってもお前ならすぐ戻ってこれるだろう」
「じゃあ行ってきます」
一旦歩いて移動し、人目が無くなったところで翼をだして急いでギルドに向かう。
市街地にまでは警戒しながらある程度高度を上げて見つからないように進む、この世界では空からくる脅威は少なく上を警戒することは滅多にない、そのおかげで雲がある高さまで上がらなくてすむ。
それに見えたとしても高速で移動しているので、おおよそ見間違いかなと勘違いしてくれるだろう。
心配していたが結局誰にも見つかる事なくユウキの拠点にしているギルドに屋上に到着した。
「いったんただいまー」
「あれ、ユウキさんいつの間に……、というか戦況はどうなっているんですかレティさんとも連絡がとれていないですし!」
ユウキの姿をみて職員が慌てて駆け寄る。
「あーそのために来た」
「わかりました、とりあえずここではアレですし、とにかく人を集めて会議室で」
3分後、ギルドの会議室に人が集められ、ユウキによる現状の説明と職員による説明が行われた。
「とまぁ、そんな感じです」
手短に説明したつもりだったが職員の質問もあり時間がかかってしまった、それから職員たちの行動は早く、速攻で散り散りになり仕事を初めていった。
「………ふう」
会議室に一人の残ったユウキは出されていたお茶をゆっくりと飲みきったあと、散らばった書類やゴミを掃除してから会議室を出る。
「私じゃあ戦闘以外であんな素早い動きはできないな……」
「あユウキさん、しっかりとした文章じゃないですけど、これをレティさんにお願いしますね」
コーヒーでも飲んで一休みしようとすると職員の人に厚めの封筒を受け取る。
「……あっはい行ってきます、てか届けてからまた戻ってきた方がいい?」
「あー、いやそこは後はもう国の責任なので、レティさんに指示に従って下さい」
「あいよー、他にもレティに届けたい物とかあったりする?」
大声で他の職員に聞こえるようにしてみたが返事が無かった。
「……じゃあ行ってきます」
「お願いしますね」
国の状況がよくないのか、外にはほとんど人がおらずギルドに帰る時より簡単にたどり着いた。
「ちょっと私が様子を見てくる」
交代で見張りをしていたが何も起こらないのでユウキが名乗りを上げる。
「そうだな、私もこのまま連絡がつかなくて仕事が溜まる一方だろうし、ユウキなら大丈夫だろう、ひとまず様子を見て来てくれ、何にもなかったらそれでいいし何かあってもお前ならすぐ戻ってこれるだろう」
「じゃあ行ってきます」
一旦歩いて移動し、人目が無くなったところで翼をだして急いでギルドに向かう。
市街地にまでは警戒しながらある程度高度を上げて見つからないように進む、この世界では空からくる脅威は少なく上を警戒することは滅多にない、そのおかげで雲がある高さまで上がらなくてすむ。
それに見えたとしても高速で移動しているので、おおよそ見間違いかなと勘違いしてくれるだろう。
心配していたが結局誰にも見つかる事なくユウキの拠点にしているギルドに屋上に到着した。
「いったんただいまー」
「あれ、ユウキさんいつの間に……、というか戦況はどうなっているんですかレティさんとも連絡がとれていないですし!」
ユウキの姿をみて職員が慌てて駆け寄る。
「あーそのために来た」
「わかりました、とりあえずここではアレですし、とにかく人を集めて会議室で」
3分後、ギルドの会議室に人が集められ、ユウキによる現状の説明と職員による説明が行われた。
「とまぁ、そんな感じです」
手短に説明したつもりだったが職員の質問もあり時間がかかってしまった、それから職員たちの行動は早く、速攻で散り散りになり仕事を初めていった。
「………ふう」
会議室に一人の残ったユウキは出されていたお茶をゆっくりと飲みきったあと、散らばった書類やゴミを掃除してから会議室を出る。
「私じゃあ戦闘以外であんな素早い動きはできないな……」
「あユウキさん、しっかりとした文章じゃないですけど、これをレティさんにお願いしますね」
コーヒーでも飲んで一休みしようとすると職員の人に厚めの封筒を受け取る。
「……あっはい行ってきます、てか届けてからまた戻ってきた方がいい?」
「あー、いやそこは後はもう国の責任なので、レティさんに指示に従って下さい」
「あいよー、他にもレティに届けたい物とかあったりする?」
大声で他の職員に聞こえるようにしてみたが返事が無かった。
「……じゃあ行ってきます」
「お願いしますね」
国の状況がよくないのか、外にはほとんど人がおらずギルドに帰る時より簡単にたどり着いた。
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~
gagaga
ファンタジー
神の気まぐれにより異世界へと転移した主人公田辺竜太(大学生)が生活魔法を駆使して冒険したり町の人と触れ合ったりする物語です。
なお、神が気まぐれすぎて一番最初に降り立つ地は、無人島です。
一人称視点、独り言多め、能天気となっております。
なお、作者が気ままに書くので誤字脱字は多いかもしれませんが、大目に見て頂けるとありがたいです。
ただ、敢えてそうしている部分もあり、ややこしくてすいません。(^^;A
ご指摘あればどんどん仰ってください。
※2017/8/29 連載再開しました!
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる